『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』が公開を迎えたばかりの俳優・広瀬すずさん。特別な存在感と表現力で多くの人を惹きつけている彼女に、“恋”についてインタビュー。
愛はもちろん裏切りでさえも、感情が動く様に面白さを感じる
恋のエネルギーはとてつもなく大きくて、人や人生を動かすきっかけになり得るもの。好きという感情を持っていると、誰かの小さな親切に気付けたり、無条件にがんばれるとか、何かしてあげたくなったり、自分発信で物事が進んでいく。それは自分に対しても、人を見ていても感じることです。
私は、ポジティブな感情だけじゃなくて、例えば、裏切りといったネガティブなものでも、人間の感情が動く様子に面白さを感じます。特に、韓国ドラマを見ていると、行きすぎた愛情が狂気に変わっていったり、感情の描写が豊か。同業者として「お芝居が素敵」と見てしまう部分もあるけど、ひとりの視聴者としてのめり込んでしまいます。
なかでも、ドラマ「夫婦の世界」は2年前くらいの作品ですが、何の気なしに見始めたのに、気が付けば8時間ぶっ通しで見るほど、どハマりしました。時間を忘れて夢中になるのは久しぶりでしたが、“ハマる”って最高です。
広瀬すずに4つのQ&A
Q1. 今、恋焦がれているものは?
A. 仕事終わりに飲むビール! 疲れているときほど美味しい
お酒は好きなんですが、ビールは優先度が高くなかったんです。ビールに目覚めたのは「なつぞら」の撮影中。大変な撮影を乗り越えたあと、みんなでごはん屋さんへ。そこで飲んだビールは「うまっ!」と驚くほど絶品でした。以来、恋しています。
Q2.「一目惚れ」はあり得ると思う?
A. 一目惚れはない。でも、ひと目で直感が働くタイプ
年々鈍ってきている気はするんですが(笑)、男女や年齢問わず、この人と気が合いそうとか、居心地よさそうだなっていう予感みたいなものは当たるほうです。だから、すぐ仲よくなりたくなります。その欲がどんどん強く、図々しくなってます。
Q3. 役者という仕事に“恋している”と思う瞬間は?
A. 芝居で疲れ果てている自分を「いい」と思えたとき
お芝居では経験や感情をすべて出し切って、枯れ果てたような状態になることも。そんな風に消耗した自分を「悪くないな」なんて思うとき、この仕事がどれだけ好きか思い知らされます。趣味のない私が、生きてるって感じられる瞬間でもあるんです。
Q4. あなたにとって、ズバリ“恋”とは?
A. 美容液
好きな人がいたり、好きなものを見つけたり…“好き”で満たされている時間って、ストレスを感じることがいっさいないんですね。結果的に、メンタル面はもちろん、肌や髪など美容面においても健やかでいられる。私にとって恋は、心身に効果絶大な美容液。
『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』
天才的なひらめきを持つ探偵助手のアンナ(広瀬すず)と、ポンコツな自称天才探偵の風真(櫻井翔)がさまざまな謎を解決するドラマ「ネメシス」の劇場版。本作では、謎を解くたびに誰かが死ぬという“黄金螺旋の謎”に挑む。
監督/入江悠
脚本/秦建日子
出演/広瀬すず 櫻井翔/江口洋介ほか
3月31日(金)全国公開
nemesis-movie.jp
広瀬すず(ひろせすず)
1998年6月19日生まれ。静岡県出身。主な出演作に、映画『海街diary』『ちはやふる』シリーズ、『怒り』『流浪の月』、連続テレビ小説「なつぞら」、ドラマ「anone」「ネメシス」「夕暮れに、手をつなぐ」など。主演映画『水は海に向かって流れる』が今年6月公開予定。