普段からものづくりが好きな香里奈。作る過程から想いを込めたものには、自然と愛着がわき、長く大切にできるもの。
サステナブルにつながるアクションとして、今回は身近な日用品を端材で作ってみます!
お邪魔したのは「石沢木工」
香里奈が向かったのはなんと、GINGER本誌で毎号のようにお世話になっている、カメラマン石澤義人さんのご自宅。趣味が高じて工房まで手作りしてしまい、「石沢木工」をオープンさせたのです。
今回はそんな石澤さんに撮影していただくのではなく、木工を教わっていきます。
まずは木の端材にデザイン
何を作ろうかずっと考えていた、という香里奈。石澤さんと相談し、シリアルスプーンとペーパーナイフを作ることに決定!
木工材としては一般的なエンジュという木の端材にデザインを下書きしていきます。
大まかな形にカットしていく
電動ノコギリで下書きに沿って大まかにカット。
スプーンのほうは彫刻刀を使って内側をくりぬいていく作業へ。指先で確認しながら、表面ができるだけ滑らかになるように丁寧に・・・。
「小学校の図工の時間に手鏡を作ったんだけど、彫刻刀を持つのはそれ以来かも(笑)」
細やかな研削・研磨を繰り返す
ここで登場するのが「ベルトディスクサンダ」という電動ヤスリ。粗削りから仕上げまで、すべてこの1台にお任せできる万能&ハイパワーなマシンです。
写真右側が、本日の師匠である石澤義人さん。
香里奈がデザインした魚形ペーパーナイフも形から刃の鋭さまで、この電動ヤスリでコツコツと削っていきます。
仕上げは紙ヤスリとオイル
最後に紙ヤスリで細かな凸凹を落としていきます。ペーパーナイフはこのときに、実際の切れ味もチェック。
スプーンはオリーブオイルでコーティング。油を塗ることで水分が染み込みにくくなり、防腐効果が出るのだそう。
「この段階までくると、本当に愛おしくなってくる!」
イニシャル「K」を入れて完成!
香里奈オリジナルデザインの魚形ペーパーナイフと、シリアルスプーン、どちらも柄の部分に「K」のイニシャルを入れて完成です!
最後に石澤さんと記念撮影も。
「難しい工程もすべて手作業だったから、モノに対するありがたみも湧きました。しばらくの間は飾って、そのあと大事に使いたいと思います!」
普段から身の回りにある日用品を、なんとなく“消耗品”と近い感覚で扱っている人も多いのでは? 自分の手で作り上げたものは、それだけで思い入れがわき、長く大切に愛用できるはず。また木の温もりで癒され、豊かなライフスタイルにもつながります。
石沢木工はじめ、ワークショップを開催しているところもたくさんあるので、休日にちょっと覗いてみるのもいいかもしれませんね。