「歌舞伎」と聞くと、古典芸能としての奥深さ、絢爛豪華な舞台の美しさ、魅力あふれる役者さんたち華やかさに心は躍るものの、未知の世界であるがゆえに、尻ごみしてしまう近寄りがたさも感じます。 そんなアラサー女子のために、四代目 市川九團次(よだいめ いちかわくだんじ)さんが ライフスタイルを通したコラムを担当してくださることとなりました。 九團次さんは、舞台ではもちろん、舞台を降りて素顔になってもキリリと美しい佇まいのイケメン。 これからGINGERwebにて、歌舞伎俳優をしている九團次さんを通じて歌舞伎をもっと身近に感じられるよう、いろいろとご紹介をいただきます! ご期待ください♪(編集部より)
いよいよ連載のスタートです!
皆さま、本年明けましておめでとうございます。
はじめまして! 私、歌舞伎俳優の市川九團次と申します。
草摺引の曽我五郎時致。お正月狂言にふさわしい演目です。
今年よりGINGERのウェブ版にてコラムを仰せつかりました。この場を通じて皆さまとの交流を持てますこと、誠に喜ばしい限りでございます。
400年の歴史を誇る歌舞伎は、約300人の歌舞伎役者によって支えられています。イメージでは、歌舞伎役者は世襲制、その家に生まれないとなれない、そう思っていらっしゃる方も多いと思いますが、一般家庭からも歌舞伎役者になる方のいます。かくいう私がそうなんです。なぜ私が歌舞伎に魅せられて歌舞伎役者になったのか? それはおいおい触れていくことにして。
一般家庭からこの世界に入るといっても、自分は26歳という、この世界では遅いデビューだったのです。
わからないことだらけ、歌舞伎という未知の世界で幾多の壁にぶつかりながらもここまできた経験は、歌舞伎に興味を持っているGINGER世代に向けて、より近い立場で発信できると思っています。
九團次の会より 那須与一役
まだまだ修行中の身でおりますので歌舞伎のお話をするというのは非常におこがましいことですので、私のライフスタイルを通じて、あまり触れられることのない、着物やかつら、お化粧、大道具小道具、日本舞踊や立ち廻りはもちろん、楽屋での過ごし方、私生活ではどのように過ごしているか・・・などなどつ、ほんの少しではございますがお話しできればな、と思っています。
また最近は3カ月で25キロのダイエットにも成功し、身体作りにも励んでいますので、その辺のお話もしたいですね!
改めまして歌舞伎俳優市川九團次のライフスタイルを伝える場をいただき、GINGERwebの平山編集長はじめ、編集部の皆さまに深く感謝しております。
上の写真は先日、GINGER編集部にお邪魔し、本連載に関して編集長とお打ち合わせしたときのショットです。女性誌は私にとって未知なる世界なので緊張しました!
そんな自分ではありますが、心を込めて発信して参ります。女性誌初心者ゆえ、GINGER世代の皆さま! 気になることありましたら、どしどし聞いてやってくださいませ!
最後に、この連載を通してGINGER世代の皆さまと交流をすることで、私自身の歌舞伎役者としての可能性も広げていきたいと思っております。何はともあれ宜しくお願い致します。
【おまけ】“歌舞伎役者”への変身過程”
歌舞伎役者は、自分でメイクをするのです。
いろいろな役をさせていただくので、役柄ごとのメイクを習得しなければなりません。
こちらは 忠臣蔵外伝より 平左衛門
こちらは 碇知盛の義経 です
いかがでしたか?
メイクを落とすと、いつもはこんなかんじです。