インドや中国あたりが原産で、和のハーブといわれる「しそ」。季節の変わり目の不調やアレルギー症状を軽減してくれる食材のひとつ。そんな「しそ」を使ったレシピ3つをご紹介。(栄養コンサルタント/エリカ・アンギャル)
和食以外にもアレンジ可能!和のハーブ「しそ」は万能選手
しそは、海外ではもともと手に入りにくかったのですが、バジルやコリアンダーのように独特の風味で人気が高まり、現在は世界中に広まっています。
日本では何世紀にもわたって、食品としてだけでなく、咳止めや解熱などの目的で漢方薬としても利用されてきました。青じそと赤じその大きく2種類があり、大葉は青じその別称です。
しそには、ロスマリン酸、アピゲニン、ルテオリン、クリソエリオール、ケルセチン、カテキン、コーヒー酸、フェルラ酸などのポリフェノール類がたくさん含まれているため、抗酸化や抗炎症などの作用が期待できます。ロスマリン酸はアレルギー症状を緩和するといわれますし、さらにロスマリン酸とアピゲニンには、抗うつ効果があることが研究でわかっており、気分の安定を維持するのにも役立ちます。
それから緑黄色野菜のなかでもしそは、カロテノイド系のフィトケミカルの含有量が多く、ビタミンCも多く含まれているので、免疫力を向上させる効果も期待できます。
和食では刺し身のつまや薬味などでよく食べますよね。赤じそより青じそのほうが香りを強く感じますが、そのニオイ成分であるぺリルアルデヒドに抗菌作用があるため、魚などと一緒に食べることで食中毒の予防に効果があるといわれています。
手軽な前菜を和風アレンジ「しそのカプレーゼ」
バジルの代わりにしそを用いたシンプルなカプレーゼは、オリーブオイル、海塩、バルサミコ酢で味付け。モッツァレラチーズの代用として豆腐でもさっぱりして合う。
シンプルなサイドサラダ「しそ入りキャロットラペ」
フランスの家庭料理といわれるキャロットラペに、食べ慣れているしそを加えることでより日本人好みに。甘味が欲しいときは千切りしたりんご、レーズンをプラス。
気分すっきりリセットドリンク「しそ風味レモネード」
しそはフルーツとも合うのでミントの代わりにレモネードにイン! 細かくカットしたしそ、レモン汁、水、ハチミツをミキサーに入れ、なめらかになるまで混ぜて。
和食だけでなく、アレンジ自在な和のハーブ「しそ」。体調を崩しやすい季節こそ積極的に食卓に取り入れていきたいものです。