「ブリーチ」を楽しむために知っておきたいポイントを、AGAスキンクリニック 新宿駅前院院長の西垣匠先生、ヘアスタイリスト・毛髪診断士のshucoさん、ヘンケルビューティーケア研究開発部マネージャーの福田浩明さんが解説。
ウワサ1:ハイトーンのカラーを長持ちさせるには、できるだけ早く髪を乾かすべき→ホント!
ダメージのある髪は染料が抜けやすい状態に
「色持ちは、色の種類よりもダメージの方が重要。『ブリーチ・カラー専用のアイテムやヘアオイルを使う』『できるだけ早く髪を乾かす』『ドライヤーやヘアアイロンの温度を低めに設定する』。以上のことで長く髪色を楽しむことができます」(福田さん)
「濡れてキューティクルが開いていると色落ちしやすいので、カラー用シャンプーなどでpHをコントロールするのも◎」(shucoさん)
おすすめヘアケア:ブリーチ・ハイトーン毛用
おすすめヘアケア:アウトバストリートメント
ウワサ2:ブリーチやカラーが褪色してきたら、染め直すしかない→ウソ!
黄ばみ対策などカラーシャンプーで対応可能
「ブリーチ後の黄ばみが気になってきたら、“ムラシャン”といわれるムラサキシャンプーでメンテナンスを。ブリーチヘアの黄ばみを消してキレイな色みをキープできます。 褪色してきたら、カラーシャンプーやマスクカラーなどで色みの変化を楽しむのもブリーチヘアの楽しみ方のひとつです」(福田さん)
おすすめヘアケア:ムラシャン以外のカラーも使える!
ウワサ3:ブリーチは1ヵ月に1回が限度→半分ホント!
1週間程度は間を空けること
色が抜けるまで数回繰り返すことが多いためダメージが蓄積しがち。
「頭皮や髪への負担を考慮し、次の施術まで1週間程度空けること。ただし、施術中or施術後に頭皮が痛む場合は、すぐに医師の診察を受けてください」(福田さん)
ウワサ4:ブリーチし過ぎてボロボロになった髪は切るしかない→ホント!
切れてしまった髪を回復させる方法はない
「髪は死んだ細胞が集まってできているので、 切れてしまった髪を回復させる方法は残念ながらありません。だからこそ、ブリーチ後は入念な お手入れ、ダメージを受けないよう保護が必要。もし傷みが進んでいるなら、ダメージヘア用のシャンプーやヘアマスク、ヘアオイル等のケアアイテムの使用をおすすめします」(福田さん)
「こまめなトリートメントやブリーチ毛などの、ハイダメージに特化した商品を使うのも手」(shucoさん)
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ウワサ5:自宅でブリーチやカラーをすると、髪が傷む→そうでもない
市販品でもダメージが少ないものもある
「自宅だとヘアサロンのように髪の状態を見極めて施術することが難しいことが原因かも。最近は市販品でも、ブリーチやカラー時のダメージから髪を保護する技術を搭載した商品があるので、使用してみるのもおすすめです」(福田さん)
最近は市販のホームカラーなどのバリエもたくさん。失敗が怖い人は、シャンプーで落ちる1DAYタイプで楽しんでみても。
おすすめアイテム:セルフカラーを楽しむ!
ウワサ6:ブリーチを繰り返していると薄毛の原因になる→一概に言えない
直接的原因ではないけれど、髪や頭皮への負担は大きい
「ブリーチやカラーが薄毛の直接的原因にはなりませんが、髪への負担が大きいのも事実。ブリーチやカラーで髪が痩せ細ることで薄毛に見えたり、皮膚の炎症による脱毛などで薄毛になったと感じる場合があります」(西垣先生)
西垣匠先生
AGAスキンクリニック 新宿駅前院院長。大阪医科大学卒業、順天堂大学附属順天堂医院にて臨床研修。AGAスキンクリニックでの勤務を経て、2018年12月より同院の院長を務める。
shucoさん
ヘアスタイリスト、毛髪診断士。ヘアアクセサリーブランドTRESS(トレス)代表。都内でのサロンワークを経て渡仏、各国のモード誌やコレクションで活躍。帰国後も幅広く活動中。
福田浩明さん
ヘンケルビューティーケア研究開発部マネージャー。入社以来、日本のみならずアジア市場に向けたヘアカラー、ヘアケア、ブリーチの商品開発および性能評価手法の開発に従事。