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LIVING仕事

2024.06.25

10年後、独立するあなたに伝えたい。不器用で傷つきやすい人こそ、PRは向いている

世の中で流行っているモノゴトの背景に、必ずといっていいほど存在するものがある。それが「PR」のチカラ。PRの仕事に携わるプロフェッショナル、WORKING FOREVER代表の西澤朋子さんが綴る「この仕事の裏側」第6回。【シリーズ/お仕事エッセイ

駆け出し時代の過去にタイムスリップ

西澤朋子のお仕事エッセイ

今年の1月からスタートしたこのお仕事コラムも今回で最終回を迎えます。書き終えた今思うのは、自分のPR人生、仕事人生を振り返り、また新しく前に進んでいくとても良い機会になったということ。改めてこんな不思議なタイムスリップの機会をくださったGINGER WEBさんに感謝します。

仕事が重なっているときにコラムの締め切りが迫っていることもしばしば。「うへぇぇーーーっっ!!!」と嘆きながら、絞り出すように振り返り綴っていったこのコラム。大変ではありましたが、言語化することで、過去をひとつひとつ成仏させていくような気持ちに(R.I.P.)。

西澤朋子のお仕事エッセイ
20年前の自分(若い!)

PRという仕事を始めて20年。「にっ、20年!!!?」改めて口にすると、自分でも驚いてしまうほど長く重みのある時間のように感じますが、あっという間だったようにも思えます。

いいことも悪いこともひっくるめて、たくさんの修羅場!?を経験をしてきたことで、強くたくましく、面の皮厚く成長した今の自分がいます。でもその一方で、根っこの部分では、20年前とまったく変わらず、あの頃のままの純粋な気持ちを持ち続けている自分もいたり。不思議なものです。

先日、所用で一番最初に在籍していたPR会社(西麻布 ※当時)の近くを訪れました。駆け出し時代、ボロボロになりながらも「PRが楽しい!!!」と、キラキラした気持ちで、毎日猛ダッシュで何百回と往復していた六本木通りを歩きながら、とても懐かしい気持ちになりました。

最後のコラムを書いている今、この仕事にときめいて、右も左もよくわからないなか、無我夢中で走り回っていた20年前の自分の姿をありありと思い出しています。

「10年後PRで独立します!」by 娘スタッフ

西澤朋子のお仕事エッセイ

この間、こんなことがありました。

この3~4年、ずっとそばで走り続けてくれている娘のような年齢のスタッフ(娘スタッフ)が、こんな目標を掲げていたのです。「10年後PRで独立する!」と。

西澤朋子のお仕事エッセイ
WORKING FOREVERに来たばかりの頃の娘スタッフ。

多くの人と向き合い、寄り添い、駆け回り、時に傷つきながらも、最後に「ありがとう」と言ってもらえるこの仕事が「大好き」なのだと。

うれしく思いました。同時に、私のなかでも自分自身のこの先の10年に向けて、新たなモチベーションが芽生え始めてきました。

人を育てる10年に—―。

20代前半でうちに手伝いに来てくれた娘スタッフも、気付いたらアラサーの大人女子に。10年後というと彼女はアラフォー。わたしはなんと、アラ還です(汗)! 最初は何もかもたどたどしく、私のガサツな指示についてくるのが精一杯だった彼女が、今ではすっかり頼もしくこの会社を支えてくれています。

「私がおばあちゃんになる前に、PRという仕事の酸いも甘いも教えよう!」彼女の10年後独立宣言をきっかけに、私の育成スイッチもONに。10年後独立したい娘スタッフや、これからPRの世界に飛び込もうとしている若い世代の女子たちに向けて私なりにエールを送るとしたら…。また、20年前の自分自身にも「あのときあんな風に悩んでいたけれど、こんな風に乗り越えていったのよ」と、今の自分が教えてあげたいことを、綴っていきたいと思います。

不器用で傷つきやすい性格を「強み」に変えて

「不器用」「傷つきやすい」「落ち着きがない」「感情的になりやすい」などなど。自分の性格を事細かに挙げていったら、世の中的に欠点とされるものばかりです。でも、実生活では欠点とされてしまうような性格も活かすことができるのがPRの仕事だと思っています。

平常心、バランス感覚、冷静沈着さ。それらも、もちろん必要な素養です。でもそれだけでは突破できない問題、教科書どおりにはいかないことがたくさん、この仕事では起こるのです。

・不器用だからこそ、不器用な相手の心に寄り添える。
・傷つきやすいからこそ、相手を傷つけないように配慮することができる。
・落ち着きがないからこそ、勢いで苦境を突破することができる。
・感情的になりやすいからこそ、感情的な人の心の機微を察知し対処することができる。

不器用な人というのはたいがい自分をうまく見せたりするのが下手なものです。

ですが、そういう人だからこそ、他者のためであればその不器用さは活かされると思うのです。不器用な人の考え方や行動が理解できるからこそ、そういう人に対して先回りして考え、行動ができる。

西澤朋子のお仕事エッセイ
4年の月日を経て成長した娘スタッフ、数百名の社員の前でスピーチするほどのつわものに。

企業のトップに立つ人や、社内で改革を推し進めている人は個性的で魅力的、そして孤独な方も多い気がします。自分の立ち回りに関しては不器用だからこそ、そういう方々を理解しながら支えることができると思うのです。

また、人の目を気にしすぎたり、傷つきすぎたりする癖を持つ人も、「私なんて…」と、ネガティブな気持ちであきらめたりしないで、と伝えたい。そうした人一倍敏感な感受性があるからこそ、目には見えない空気や温度、タイミングを察知し、仕事を推し進め、相手の行動を汲み取りながら対峙することに向いている部分もあるからです。

一見、日常生活では欠点だとレッテルを貼られてしまいがちな性格も、それがあるからこそ、感情がフラットでスマートな人とはまた違った視点で、いろいろなことを感じ取ることができると思うのです。

人の長所と短所は表裏一体。目に見えない風や空気や温度を読み取り、相手の立場に寄り添いながら駆け引きするPRという仕事は、自分の努力と頑張り次第で、欠点をまるでオセロのように黒から白にひっくり返し、その思いの強さや熱量が普通では絶対に突破できないことを成し遂げたり、信じられないような結果を生み出すこともありうるのです。

ベランダの植物を眺めながら

西澤朋子のお仕事エッセイ

忙しくなるとすぐに枯らしてしまうのですが、仕事にひと区切りついて心底気持ちがリラックスすると、どういうわけか、ベランダの花壇に種を撒きたくなります。

きれいな切り花を買ってきて花瓶に生けるのも悪くはないけれど、土に種を撒き、水をやり、ある日突然芽が出て、毎朝カーテンを開けるたびに少しづつ変化を感じられる、そんな植物が成長する過程が好きなのです。

この間も植物の種をいくつか買い込み、種まきをしました。毎日水をあげて見守っているのに、何週間経っても芽が出ないので、育たなかったのかと思い、新たに違う種を植えました。すると、気づいたらいろんな草木が一気に芽吹いて出てしまいました。あるいは、同じ時期に撒いた種でも、すぐ芽を出し成長が早いものと遅いものもあります。

すぐには芽を出さなくても、成長が遅くても、それぞれのスピードで着実に成長していく、そんな植物の育ち方を見ていると、なんだか「人生のようだ」と感じます。

一生懸命やっているのにいっこうに「芽が出ない」「風が吹かない」、仕事をしているとついついそんな風に焦りを感じてしまうことがあります。でも違うのです。ある日突然、撒いた種全部が、いろんな形になって姿を現してくるのです。そして、伸びていくスピードもさまざまに。だから焦らず、比べず、自分のペースで、自分自身が納得できる結果にたどり着いていければいい、そういうものなのかもしれません。

明けない夜はない、と信じて

西澤朋子のお仕事エッセイ

PRという仕事をしていてよかったと思うことは、仕事を通してたくさんの世界に触れることができること。たくさんの人と出会い、自分の視野が広がっていくこと。私はいわゆる座って学ぶ勉強は大嫌いなのですが、仕事を通して、関わる企業や人のことを学んでいくことが大好きです。でも一方で、いろいろな人とかかわるからこそ、理不尽な思いをしたり、自分ひとりではどうにもならないことに直面することもあるでしょう。

「うわぁ、ヤバイ!!!」「胃がキリキリする!!!」といったことはこれまで幾度となく経験し、今でもあります。そのたびに、「今日は必ず昨日になるし、今は絶対過去になる」という言葉をイメージしています。そう、明けない夜はないのです!

「こんな大変な仕事、私には無理です!」「やり遂げられないかもしれない…」そんな思いにとらわれたとき、とにかく、なりふり構わず夢中でその仕事に没頭し取り組んでさえいたら、きっといつの間にか嵐は過ぎ去っているはず。きれいな朝焼けとともに。

あなたの価値はあなたが決める

PRで独立して5年が経ちました。早いものです。独立したときの自分の頭には「私の価値は私が決める」という言葉が鳴り響いていました。他人にどんな価値づけをされようと、私の価値を決めるのは私自身なんだ、と。

西澤朋子のお仕事エッセイ

社会に出て仕事をしていると、さまざまな状況で自分の価値づけをされていく瞬間があります。時には低く厳しい評価を下されることも。そうすると心は揺れて、大きく自信を失ってしまうこともあるでしょう。他人からの評価を真摯に受け止めることはもちろん大事なこと。でも必要以上に、他人の言葉に心が支配されたり壊されたりしないよう、私が若い世代の方々に伝えてあげたいのは、「もっと自分のことを信じてあげて」ということです。

他人からの評価で「自分は価値がない人間なんだ」と卑下したり自信喪失してしまっては、自分がとってもかわいそう。そういうときって、実は他人の言葉以上に、自分が自分で自分の心を傷つけてしまっているのです。

相手の価値をよくわかっていないように、相手だって本当はこちらの価値なんてそれほどわかっちゃないのです。

「あなたの価値は、あなた自身が心のなかで決めればいい」

そうしたらきっと、あなたなりの在り方でWorking Foreverしつづける、かけがえのない人生がさらに大きく開けていくはず。

昔の自分へ、そして今まさに仕事に悩みもがいている、あの頃の自分のような方々へ。半年間、このコラムにお付き合いくださりありがとうございました!

またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。

西澤朋子プロフィール写真

西澤朋子 (にしざわともこ)

PR会社「WORKING FOREVER」代表/PRプランナー。東京生まれ。食品メーカーで宣伝を担当した経験からPRに目覚める。国内・外資系PR会社を経て大手PR会社経験後に独立。広報部の立ち上げや広報担当者育成まで、企業の広報支援を幅広く行う。社長と話す、人と話す、企業と二人三脚で広報課題に取り組むことが信条。
www.workingforever100years.jp/
Instagram @working_forever

TEXT=西澤朋子

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