“好き”を仕事にするのは楽しそうだし、自由な面が魅力の一方で、何かと不安も多いフリーランスという働き方。実際にフリーランスとして働く人たちに、独立したきっかけや仕事に対する想いを聞きました。
File04 フリーランス看護師 看護師ななさん
病院勤務看護師時代、働き方に悩む同僚の看護師との話をきっかけにYouTubeで情報発信を行うようになりました。運良く現役の看護師さんや看護学生さんの目に留まり、チャンネルが悩みや働き方の相談の場になったことで登録者数が増加。さらにその動画を見た企業からの仕事依頼もあって。フリーランスとしてやっていけそうな仕事量が確保できるようになり、病院を退職しました。
フリーランス=人脈が命というイメージもありますが、専門性を持っていれば、個人的には人脈はそんなに重要ではないと思っています。それよりも信頼できる人と、しっかり向き合って仕事をしていくほうが良いのかな、と。特に国家資格レベルの専門性の場合、ライバルは少ないので、自分の理想とする働き方を実現しやすい環境です。専門性を武器に、看護師の働き方や悩みに寄り添った情報発信をこれからも行っていきたいです。
フリーランスを続けるうえで大切にしている3つのルール
- ワークライフバランスを大切にする
オンとオフを自分で決められるのもフリーランスの利点。適度なバランスでマイペースに続けることを心掛けています。 - 自分を発信できる媒体を持つ
自分がどんな人間で、できることは何なのかなどを手軽に発信できるSNSはこれからの時代の必須項目。 - 安定よりも興味や挑戦を優先する
看護師のように専門性のある職業は、たとえ失敗しても再就職がしやすい環境。心の赴くままいろいろなことに挑戦予定。
ななさんにQ&A!
仕事の獲得方法は?
SNSからの依頼+看護師専用の派遣エージェントに登録。
派遣会社に登録して、気になる求人に応募しています。掲載案件がサイトごとに異なるので、複数サイトに登録するのがおすすめです。
フリーランス看護師の時給は?
派遣の時給は平均1200〜2200円(地域差は大きい)。
夜勤のある病棟勤務は高時給な仕事が多い印象です。フリーランス看護師の場合、有給の福利厚生とボーナスがないのがつらいです。
フリーランス看護師の働き方って?
SNSでの看護情報の発信と医療現場への派遣。
派遣看護師は1日、1ヵ月、3ヵ月といったように、自由にいろんな職場を経験でき、他の業界との両立がしやすいのもポイント。
フリーランス看護師の職場とは?
病院、クリニック、ワクチン接種会場、老人ホームなどさまざま。
ワクチン接種の派遣は今、かなり人気です(笑)。そのほかには訪問入浴や、保育園などの募集も。自宅ではSNSコンテンツの作成を。
独立希望の方にアドバイスを!
仕事の選択肢を増やすため、病棟勤務3年後の独立がおすすめ。
派遣看護師の仕事は、病棟経験を3年、5年以上積んでいないと応募できない求人も多くあるので、病棟勤務を長く経験しておくことに越したことはないです。SNSに一定のフォロワー数があれば、医療系の企業案件をもらえることも。SNSブランディングも抜かりなく!