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LIVING仕事

2021.10.07

20代で2人出産、これからのキャリアに迷っています【産んだらどうなる?】

「仕事を続けながら、いずれは子育てしたい」――多くの読者の皆さんからそんな声を聞きます。でも、いざ子供が産まれたら自分の暮らしはどう変わるのか、なかなかイメージしづらいもの。そこで、働きながら子育てしている先輩読者を取材。「幸せ」だけど、それだけでは割り切れない、リアルな声をお届けします。

選択に迷う女性

(c)eamesBot/Shutterstock.com

これってマタハラ?モヤモヤが募った妊娠期間

「えっ、嘘でしょ」

…やっぱり。戸惑いを隠そうとしない男性上司の態度に、思わず怯む。

「いえ、本当なんです…」

気まずい空気に必死で耐えながら答えると、上司はさらに畳みかけてきた。

「冗談言ってるんじゃないの?」

***

証券会社に新卒で入社し、3年目を迎えた春のこと。Cさんは直属の上司に妊娠の報告をした。

結婚が決まり、挙式の準備を進めていたなかでの、想定外の妊娠だった。結婚したら子供が欲しいとは思っていたものの、こんなに早く授かれるとは。うれしい反面、不安も大きかったという。

「職場には子育て中の先輩もいましたが、私はまだ年次が低かったので、かなり気まずかったです。証券会社の営業担当として、やっとこれから戦力に…という時期なので、上司はたぶん怒っていましたね。遠回しに嫌味のようなことも言われました」

当初、上司への報告は安定期に入ってからにするつもりだったが、つわりで体調が優れない日も多く、いつも通り仕事を続けることに不安が募った。そこで意を決して伝えた結果が、冒頭のやりとりである。

「今思えばひどいですよね。その上司とはもともと折り合いが悪かったというのもあるのですが…ますます不信感を抱いてしまいました。自分でも少し早かったかなという思いもあったからこそ、周囲からあからさまにそういう反応をされると、居た堪れない気持ちになりました」

4人家族

(c)SewCream/Shutterstock.com

“年の近いきょうだい”の理想が叶った!けれど…

Cさんはその後、無事に第一子を出産。そして、育休中に第二子を妊娠したため、そのまま2度目の産休に突入することになる。

「子育てするなら、年の近いきょうだいがいいなと思っていたんです。私自身には少し年の離れた姉がいたのですが、あまり子供時代に一緒に遊べなかった記憶があって。育児面の大変さや、キャリアへの影響まで考えると正解がわかりませんが、ひとまず理想通り“2歳差”の子育てが実現しました」

2人目の子が1歳になり、そろそろ職場復帰も見えてきたタイミングで、世の中を新型コロナウイルスのパンデミックが襲った。Cさんは職場の制度を活用し、さらに育休を延長することにした。

「キャリアのことを考えると、早く復帰しなければという気持ちもありました。でも当時、コロナ禍の先行きも不透明ななか、子供2人を抱えて働けるかというと不安で。結局、2020年中は復帰を見送る結論に至りました」

年が明けていよいよ職場復帰したときには、Cさんは29歳、最初の産休に入ってから4年近くが経過していた。配属されたのは、かつての営業部門ではなく、内勤の部署。自ら異動を希望したという。

「社外に出て、お客様のケアをする営業の仕事は、フルタイムで働いていたときも手に負えないくらい大変でした。子供が小さいと、急な休みを取ることも多いし、とても回らないだろうなと…できるだけ周りに迷惑をかけなくて済む部署に異動を希望しました」

“迷惑をかけなくて済む”。元の部署での経験が、Cさんにこう言わせてしまうのだろう。

新しい部署は、社内のキャリアステップから見ると「蚊帳の外」だという。ブランクが長い分、まずはリハビリという気持ちではいるが、新しい生活に慣れてきた最近は、焦りを感じ始めてもいる。

「同期入社の仲間が自分より遥か上のキャリアを歩んでいるのを見ると、悔しい気持ちになります。やっぱり一度職場を離脱すると、キャリア形成が難しくなりますね。これから自分がどうしていくべきか、悩んでいます」

ジャングルジム

(c)Jerry Lin/Shutterstock.com

仕事に邁進する夫がうらやましい

Cさんが羨望のまなざしを向ける相手は、同期入社の同僚以外にもう一人いる。コンサルティング業界で忙しく働いている夫だ。

「夫は仕事大好きな人間なのですが、特に今携わっているプロジェクトが忙しいらしく、在宅ワークであっても私や子供と関わる時間はほとんどないくらいずーーーっと仕事をしています。私とは同い年なので、今年30歳。確かに大事な時期ですよね。頑張ってほしいなと思いつつ、仕事に精を出して会社に認められて、キャリアアップしていく姿にうらやましさも感じますね」

夫があまりに激務なため、職場復帰後も平日の家事・育児はすべてCさんが担っている。夫も申し訳なさを感じているのか、いつのまにか、土日の家事は自分からほとんどやってくれるようになったというが、Cさんは自分だけが仕事をセーブしなければならない現状に不公平感を感じることはないのだろうか。

「一人目を産んだときは、まだ男性育休という概念は今ほど広まっていなかったので、私が育児を担う以外の発想がなかったというのが正直なところです。でも何より大事なのは子供たちなので、とくにまだ子供が幼いうちは、少なくとも夫婦のどちらかが仕事に折り合いをつけるしかない。あくまで一時的なものとして受け止めて、そのなかで自分ができることをやっていけたらいいのかなと思っています」

子供たちは毎日楽しそうに保育園に通っている。限られた時間であっても、「大人は仕事に専念し、子供は遊びに専念する」という別々の世界があることが、とても心地よいとCさんはいう。今いるこの環境で、何をしていくか。ブランクを取り返すための勉強をしつつ、新しい資格取得なども検討中だ。

「これからはますます働き方やキャリア観が変わっていくと思うので、需要に応えられるスキルを持ち、仕事に繋げられるように、まずはコツコツと準備していくつもりです。社内でまた営業職に挑戦してみたい気持ちもなくはないですが、転職も含めていろいろな可能性を探っていきたいです。今はもどかしいけれど、5年後、10年後に、もっと仕事で活躍できていたらいいなと思います」

前回取材したBさんは、キャリアのことを考えると「早いうちに産んだほうが」と言っていた。しかし、早く産んだCさんは今、キャリアに悩んでいる。いつ産んでもそれぞれ違う大変さがある、と片付けるのは簡単だが、ここでもう一歩踏み込んで考えてみる必要がありそうだ。

私たちは、未婚・子供なしの比較的自由な状態でしばらく働くうちに、それを“標準”と思い込んではいないだろうか。すると育児は大きな“制約”になってしまう。しかし長い目でみたときに、むしろ仕事だけでいられるのは一時期だけかもしれない。育児や介護など家庭の事情はもちろん、この先、仕事以外にやりたいことが出てくる可能性だってある。

職場の仕組みやムードはどうだろうか。新卒入社後、休みなく働き続けた人だけがキャリアを積めて、一度離脱するともう戻れない、そんな男性中心・終身雇用前提のキャリア観が残っている企業はまだまだ多いだろう。休職する人、中途入社する人など誰もが柔軟に――よくいわれる例では、はしごではなく、ジャングルジムを登るように――キャリアを充実させられる職場で働きたいものだ。

日本中の上司が、部下の妊娠報告に開口一番「おめでとう」を言える未来を作るために、できることから始めていきたい。

>>夫がいくら育児に積極的でも、男女平等には遠いワケ【産んだらどうなる?】

>>若手女性に研修する前におじさんたちをなんとかしてくれ【産んだらどうなる?】

TEXT=GINGER編集部

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