日常や常識が激変してから早1年。働き方を考え直した人も多いはず。今、自分ファーストなワークスタイルを確立し、プライベートも充実させている女性たちにお話を伺いました。
Type1:転職を経て、コロナ禍のなか起業!
キャリア支援への強い使命感を感じて起業を決意——浜内久乃さん(RooMooN株式会社 代表取締役/33歳)
「前職で発起人となりプロジェクトを推進していた『女子大生マーケティングプロジェクト』が会社の都合で続けられなくなり、その事業を引き取り継続させていきたいという強い思いが芽生えたのが起業のきっかけです。
でも、はじめから起業しようと考えていたわけではなく、プロジェクトごと私と転職するという選択肢がまず頭に浮かびました。いろいろな人に相談した結果、起業という選択肢が浮かび上がってきたのは2020年2月。1ヵ月後にに退職し、4月には自分の会社を登記していました。これまで5社でさまざまな仕事に携わってきましたが、ここまで強い思いに突き動かされたのは初めての経験。
起業後すぐに、女子大生・女子高生マーケティング集団『Trend Catch Project』を立ち上げ、Around20の女子学生のキャリアや未来を一緒に考えるお手伝いをしています。会社としても広報PRやマーケティング事業を展開するうえで、女子高生・女子大生の“トレンド意識”は大きな強みにもなっています」
「社員時代に比べて仕事量は増えたけれど、経営者になったことですべてのプロジェクトや業務を自分ベースでコントロールできるように。起業1年目は将来への不安から、クライアントから依頼された仕事はすべて受けていましたが、相手の期待に応えられてギブアンドテイクが成立する仕事だけを引き受けることがお互いにとって幸せであると学びました。
はたから見るとワーク比率が高めに見えるかもしれません。でも個人的にはワークライフバランスは半々で上手く保てていると思っています。
また、これまでは1〜2年単位で転職を繰り返してきたので、転職先に迷惑がかからないよう子供を持つことをあきらめていましたが、年齢的なことも考えて最近妊活を開始しました。Around20の女子たちが社会に出たあとも自分らしく働けるよう二人三脚で手助けできたら。と同時にRooMooNに関わってくださるすべての人に幸せを提供できるような会社にしていくことが経営者としての今後の目標です」
この1年で大きく変化した時間の使い方
「コロナ禍以前は仕事の忙しさから夫との時間をなかなか取れませんでしたが、お互い自宅で働くことが日常になったことで家事をフォローし合うなど、一緒に過ごす時間が格段に増えました。
今後は、会社を大きくするというよりも、クライアントや担当インフルエンサーなど、私が関わるすべての人の夢を叶える力になれていたらうれしいです」
さまざまな会社での経験が、起業につながった浜内さん。自分の強みを生かして経営者になることも、働き方を充実させるための一つかもしれません。
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