毎日オフィスに出勤、9時5時で勤務。そんな働き方が急激に過去のものになりつつあります。東京にいなくても、東京で働く。そのワーク&ライフスタイルを実践している女性たちにお話を伺いました。
FILE04:時代を先取り、新幹線通勤歴4年!冨沢友里さん(IT/30歳)
渋谷駅前でweb事業を展開する会社マイクロウェーブに勤務する冨沢友里さん。なんと新幹線で越後湯沢から東京まで通勤する生活に入って4年目なんだそう。冨沢さんいわく「新幹線で約80分は本を読んでいたらあっという間。自由時間だと思って過ごせばいい」とのこと。
「実家が宿をやっていて週末や冬季はとても忙しいので、しょっちゅう手伝いに帰っていました。それならもう実家から通おうかなと」
湯沢町が「新幹線通勤補助金」を出すことをきっかけに東京の部屋を引き払った。
「週末に東京にいても、買い物と食事くらいしかすることがない。でも湯沢には山に川に、季節ごとに楽しいことがたくさんあるんです」
現在はパンデミックによりリモート勤務がメインとなり、出社は月に数回ほど。まさに冨沢さんの暮らし方に時代が追いついたよう。
「都会と田舎のいいとこどりの生活です。買い物がしたければ出社の帰りに寄れるし、あとは、いい空気のなかで家族と暮らせる。ときには会社の人を湯沢に招いてスキーに行ったりもしますよ」
湯沢で仕事を見つけることは考えなかった?と聞いてみると。
「土日休みの仕事でないと宿を手伝えないので、そういう仕事は東京の方が多い。それに今の会社がすごく好きなので、辞めることは考えたことがないです」
都会での仕事と田舎での暮らし、何一つあきらめない、冨沢さんのライフスタイルは、新しい時代のお手本のよう。
冨沢さんが感じる移住のメリット&デメリット
メリット…特別な買い物に行きたければ東京へ出社のときに行けますし、普段はいい空気のなかで暮らせる。川や山、スキー場などなど遊ぶところは無限にあって困りません。
デメリット…私は家族と暮らしているので雪かきもみんなでできますが、雪国の生活に慣れていないと大変。リゾートマンションなら、管理人もいて雪かきもしてくれるし、初めての雪国ならそちらの方がいいかもしれません。
4回にわたって紹介してきた「東京にいなくても東京で働く」ワーキングスタイル、いかがでしたか? リモートワークが一気に普及した今、改めて自分の働き方について考えてみるべきときが来ました。離れたくない!と思えるほど好きな土地に暮らせることは、人生の強固な基盤になるはずです。
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