ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生が、最新のマネートピックスを解説! 知っているようで知らないキーワードや、複雑でも私たちの暮らしに直結しているニュースを把握して。
世界的に物価が上昇中。その影響は日本でも
日本は物価の上昇が緩やかとは言われているものの、ジリジリと上がっており、見過ごせないレベルとなっています。
2020年基準を100とする消費者物価指数を見ると、2022年5月(東京)は電気代121.7、ガス代122.5、都市ガス代123、灯油123.9、油脂131.1、マヨネーズ119.3、コーヒー豆114.6、紅茶116.3、ポテトチップス111.5、ドーナツ(外食)110.3、学校給食(小学校)104.7、調理カレー104.1などとなっています。
統計を見てもよくわからないという人もいるかもしれませんね。しかし、お買い物をしようとしたり、旅行の計画を立てたりする際に、否が応でも気づかされます。
例えば、ラルフ ローレンは値上げを4年続け、前年は価格を約26%上げています。
(参考/WWD JAPAN「ラルフ ローレン、22年3月通期はパンデミック前に復調 値上げを4年続けた結果」)
久しぶりに日本のアウトレットモールに入り、「あれ、ポロシャツこんなに高かったかしら?」と感じました。数年前まではアウトレットモールであれば1万円以内で購入できた印象だったからです。
また、ハワイやニューヨークなどに旅行した人からは、決して高級店ではない普通のお店で家族4人で朝食を食べて8,000円したという話を聞いたりします。マクドナルドでも家族4人で入ると5,000円以上かかる場合も。
燃油サーチャージや航空運賃の上昇によって、海外航空券も非常に値上がりしています。また、日本帰国時にPCR検査が必要なので、1人あたり1万円程度のコストもかかります。以前のように超格安で韓国などのアジアに旅行することが難しくなりました。
物価上昇中の旅行や買い物のコツは?
こうしたなかでどうすればお財布に優しく旅行やお買い物を楽しむことができるのでしょうか。旅行は、今は国内が割安です。コロナの影響もあって、まだ旅先を国内に絞っている人も多いと思いますが、海外からの観光客も全面的に入ってきてはいないので、引き続き狙い目です。お買い物については、米国ブランドよりもヨーロッパブランドのほうが吉かもしれません。現在、米ドルは非常に強いですが、ユーロはウクライナ情勢もあってそれほど強くありません。私は先述のアウトレットモールで、ヨーロッパブランドのゴルフウェアを安く買うことができて満足でした。
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