ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生が、最新のマネートピックスを解説! 知っているようで知らないキーワードや、複雑でも私たちの暮らしに直結しているニュースなどを、サクッと整理して学びましょう。
手に入れたポイントを有効活用!
資産運用をしたいと思っているものの、予算がない、難しそうで始められないという人も多いかもしれません。しかし最近は、いわゆる「ポイント」を使って、簡単に運用ができるようになりました。ポイントを資産として運用をすることには抵抗がない人が多いようです。
例えば、SBI証券ではTポイント、楽天証券では楽天ポイントなどを運用資金に回すことができます。また、PayPay証券の「ボーナス運用」では手持ちのPayPayボーナスから運用が簡単にできます。コースを選んで追加すると、簡単に運用ができるサービスで、SPDR S&P 500 ETF(SPY)など注目の銘柄を選択することもできます。ポイント運用がうまくいって証券会社に正式に口座を開ける人も増えているようです。
少額からでも資産運用をするべき理由
老後資金を作るうえでも、資産運用をするほうが有利です。例えば、22歳から60歳までの38年間、毎年60万円の積み立てをすると、2,280万円を貯めることができますが、それは運用利率ゼロで試算した場合です。もう少し高い利回りで複利運用した場合、資産の伸びはより大きくなります。
【38年間、毎年60万円を積み立てた場合】
0.5%複利 2,517万円
3%複利 4,274万円
5%複利 6,786万円
初心者におすすめするのが、リスクが十分に分散された「投資信託」です。投資信託は、複数の企業の銘柄が組み入れられたパッケージ商品です。つまり、個別企業のニュースを日々追い続ける必要がありません。TOPIX(東証株価指数)やダウ工業株30種平均に連動するような投資信託もあります。投資信託を利用することにより、簡単に国際分散投資が可能になるのです。
投資をすれば、資産が増えるかもしれないけれど、もちろん減るリスクもあります。できる限り安全に運用するには、リスクのある商品は小額で始めること、分散をすることが大切になります。現在では、投資信託も月1,000円程度から積み立てられる場合も多いです。さらに、キャッシュだけではなくポイントで運用ができるポイント投資は、より資産運用を身近にしてくれると言えそうです。
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