ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生が、最新のマネートピックスを解説! 知っているようで知らないキーワードや、複雑でも私たちの暮らしに直結しているニュースなどを、サクッと整理して学びましょう。今回は、コロナ禍でさらに注目されているフリマアプリについて。
自宅に眠れる物をお金に変える!
緊急事態宣言下でずっと自宅にいるということで、断捨離をする人が増えているようです。コロナの影響から、海外でもフリマアプリが活況です。私も子供の服などを掲載し、処分できました。凝り性なので、ほつれを直し、シミを取り、アイロンをかけて、きれいに写真を撮って、細かい情報(状態、定価、ブランド等)をすべて掲載するなど工夫をしたところ、お年玉くらいの収入になりました(と言っても、もちろん買った価格を考えるとマイナスなのですが)。
お金を得るにはこまめさも必要です。もちろん仕事に支障が出るほど熱中するのは考えものですが、連休など時間があるときに一気にやって、自宅にある物をお金に変えるのはよいことです。
2020年はメルカリなどECサイトも含めて、テック系企業が好調な一年でした。緊急事態宣言を受けてメルカリの株価は大きく上昇しています。これからも上昇し続けるという保証はありませんが、ユーザー側にとってはメルカリは今後もエキサイティングな場であり続けるでしょう。不用品が片付いてスペースにゆとりができ、お金も入るという、まさに一石二鳥を得ることができます。
緊急事態宣言中に時間がある人は、この機会に不用品の整理、さらにはお金やライフプランの見直しなどをしてみると、今後の人生のためになりそうです。
ちなみに使用済みの洋服や生活用品等の不用品を売却した収入は、所得税の課されない譲渡所得として扱われるため基本的に課税されませんが、1点が30万円以上の貴金属や美術品の売買による譲渡所得は課税対象となります。転売などで事業としてみなされて、税務調査に発展したケースもあるようなのでお気をつけください。