何気ない雑貨ひとつも洗練されていたり、一方で定番の一着も絶妙に着こなしていたり…。おしゃれな人って、いったい何が違うの? その秘密は自宅にアリ! デザイナーやスタイリストなど、センスで生きている素敵な人の自宅を覗いて、そのテクニックを解明します。
必要性を見極めた“ものが喜ぶ”収納術
今回訪れたのは、ライフスタイルプロデューサーとして活動する浅倉利衣さんのご自宅。サステナブルで心地よい暮らしを提案する浅倉さん。もともとミニマルライフだったものの、コロナ禍でさらに暮らしを見つめ直したそう。
「私たちの日々の生活は、ものも情報も放っておくとどんどん増えてしまって、それで自分の心や時間がぎゅうぎゅうになってしまうんです」。“なくても大丈夫なもの”を徹底的に手放し、収納も余白を持って大切にしまうことを意識することで、持ちものがちゃんと活用され、無理のない暮らしに。
「なくてもよいもの」と別れ、すべての品に快適な居場所を与えたことで、リビングはいつもすっきり片付くように。
服を把握できる量に絞れば、コーディネートで迷わない!
左の棚はトップスとボトムスで仮コーディネートされていて、そのまま迷わず着られるようになっている。
冬のアウターは別にしまっているものの、クローゼットはこれですべて。服が潰されることなくゆったり収納されている。
クローゼットの中央部分の下段の引き出しは、下着やカットソーなどを収納。色別にしまうことで、ひと目で選べる。
ベッドルームの棚の上はジュエリーコーナー。ジュエリーも本当に必要なものだけに厳選し、ゆったり収納している。
使い勝手を重視した小物収納
おもちゃの収納棚。中身の見えるカゴや窓のある箱を選び、色別にすることで、幼児でもお片付けしやすいそう。
キッチンのツール棚も大幅に見直し。ビンを統一すると、何がどこにあるかすぐにわかり、スパイスの活用頻度もアップ。
新しい生活様式が求められ、自分にとって本当に必要なものにも変化があったのではないでしょうか。自分自身と向き合いながら身の回りのモノを整理することで、ミニマルライフは叶います!
浅倉利衣(あさくらりえ)
1977年生まれ。エルメスで販売・バイイング、ミス・ユニバース・ジャパン元ナショナルディレクターのパーソナルアシスタントを経て、現在は食や教育、マインドフルネス、ウェルネスなどの分野で情報発信。2児の母。