何気ない雑貨ひとつも洗練されていたり、一方で定番の一着も絶妙に着こなしていたり…。おしゃれな人って、いったい何が違うの? その秘密は自宅にアリ! デザイナーやスタイリストなど、センスで生きている素敵な人の自宅を覗いて、そのテクニックを解明します。
機能性のなかに美しさを宿す
今回ご紹介するのは、料理研究家の植松良枝さんのご自宅。料理教室や撮影など自宅に人を招くことも多く、「仕事場」として休みなく活躍しているキッチンは、機能的でいて美しく整えられています。
四季を大切にした料理を提供している植松さん。ダイニングの壁面収納には食器がびっしりと。季節によって入れ替えをしていて、夏はガラスが、冬は陶器が増えるそう。
暮らしのルールは「細かいものを並べず、ダイナミックに空間を使う」というもの! 飾るものも大きなカゴなどをポンと置き、料理も大きいお皿にすっきり盛ることで、ごちゃごちゃすることなく、シンプルでいて存在感のある印象が簡単に生み出せるそう。
窓の外は広い庭が広がる気持ち良い空間。この大きなテーブルがダイニングの主役。
見せる収納も美しく
水場の上のラックは、扉を外してしまっているけれど、カゴやステンレスなど素材が揃っているため、すっきりした印象に。
タイルの目地にフックを掛け、壁一面を鍋収納に。素材が揃っているだけで、フライパンもまるでオブジェ。やかんも銅製で統一。
カゴも鍋も用途を縛らず自由に使うのが鍵
小鍋に盛ったスナック菓子も、ベース皿とレースペーパーを使えばこんなに素敵!
ソファ脇のサイドテーブルには、本を入れたカゴやデジタル周りの雑貨を入れたカゴが。家中いたる所でカゴが活躍。
カゴや木箱など天然素材のアイテムを多用している植松さん。それぞれの機能や特徴を熟知した収納術が魅力的です。日用品を隠すだけではなく、あえて大胆に空間に置いてみる。いつもと違う発想が、物がたくさんあっても使いやすく、おしゃれな部屋の秘訣かもしれません!
植松良枝(うえまつよしえ)
四季に寄り添った食文化を提案する料理研究家。雑誌やテレビ、レストランなどへのレシピ提供や料理教室などで活躍。国内外の旅を通して各地の食文化に触れるのが趣味。特にバスク地方は10年近く毎年通ってきた。3歳男児の母。
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