何気ない雑貨ひとつも洗練されていたり、一方で定番の一着も絶妙に着こなしていたり…。おしゃれな人って、いったい何が違うの? その秘密は自宅にアリ! デザイナーやスタイリストなど、センスで生きている素敵な人の自宅を覗いて、そのテクニックを解明します。
北欧&アメリカンヴィンテージで作るミニマルスタイル
今回ご紹介するのはファッションデザイナーRIEさんのご自宅。世代を超えて受け継ぎたくなるような、ミニマルでいて丁寧なものづくりにこだわっているRIEさんのブランド「SEA」。彼女の日常もシンプルでタイムレスな品々ばかりです。
「昔からヴィンテージ家具が好き。北欧からアメリカのものまでいろいろですが、直感を信じて選べば自ずと統一感が生まれます」。新たなものを手に入れるときは手放すときのことまで想像し、その先のことまで責任を持って判断することが、長く愛せるものと出合う秘訣だそう。
ヴィンテージ家具がもたらす不便でも豊かな時代の空気
ファッション同様、インテリアも余白が大事、とRIEさん。この棚も脚の空間や段差のあるデザインが鍵。飾ることで完成します。
少しずつ買い集めた、ロイヤル コペンハーゲンのヴィンテージのワゴンやトレイ、マグ。時代を超えた温もりを感じる品ばかり。
2枚買ったら2枚譲る。その覚悟で選べば一器多用が叶う
日常の食器は、江戸〜明治の古伊万里と作家さんのものが中心。和洋中を問わず何にでも合います。
カウンターに並んだ鉢や器には、サプリや書類、鍵などの雑多な日用品が! 入れ物しだいでこうも美しくなるという実例。
ヴィンテージアイテムに囲まれた、無駄のない上質なお部屋。時代を超えて愛されてきた品々のさり気ない存在感と、醸し出される凛とした雰囲気が、住む人やゲストの心を解きほぐします。それぞれの物のストーリーに想いを寄せて、おうち作りを楽しんでみては?
RIE(りえ)
1981年生まれ。ファッションブランド「SEA」デザイナー、S-STOREディレクター。2016年、深沢に衣食住をテーマにした「S-STORE」オープン。4歳の娘の母。3年前この家に転居したのを機に、ミニマルライフに。Instagram@rie_sea