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MYSELFスキンケア

2020.07.08

マスクかぶれに注意!かぶれ、湿疹の原因は?大事なのはこの対策!

女性医療ジャーナリストの増田美加さんによる連載。悩みを解決し、人生の基礎になる“健やかな体”を手に入れるための最新知識をお届けします。

マスクを着用中の女性

(c)aslysun/Shutterstock.com

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、暑い季節でもマスクを外しにくい今、「顔に赤みが出る」「顔に湿疹やブツブツができた」「顔にかゆみがある」と、マスクによる肌トラブルに困っているという声があちこちから聞こえてきます。特に、顔は体のなかでも比較的皮膚が薄いため、長時間のマスク着用によるトラブルが起こりやすい部位です。マスク着用による肌トラブルが起こったら、なるべく早く対処したいですね。今回は、顔のかぶれや湿疹といった肌トラブルの原因と対策をお伝えします。

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かゆみや赤み…こんな症状ならマスクかぶれ(接触皮膚炎)です

マスク着用も、汗も、化粧品も、かぶれ(=接触性皮膚炎)の原因になります。こんな症状があれば、かぶれ(接触性皮膚炎)です。

かぶれの症状
□赤みがある
□かゆみがある
□痛がゆい
□熱をもつことも
□ヒリヒリ、ピリピリする
□ブツブツができる
□水ぶくれなどが混ざることも
□ジクジクした感じから時間が経つとガサガサする

​これらの症状は、ひとつだけのことも、いくつもの症状が重なることもあります。

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皮膚炎にもいろいろ。かぶれと湿疹の違いは?

肌トラブル

(c)Monstar Studio/Shutterstock.com

湿疹とは、皮膚に炎症を起こす病気の総称です。マスクかぶれは、正式には“接触皮膚炎”と言われ、肌の湿疹の中で、外部からの刺激によることが、はっきりしている場合を指します。

かぶれには、接触性とアレルギー性があります。かぶれを大別すると、原因となる物質が皮膚に接触することで炎症が起こる“接触性”と、特定の物質にアレルギーを持っている人だけに起こる“アレルギー性”の2種類に分けられます。かぶれると、刺激が働いた部分にだけ境界がわかる炎症(赤み)などをつくり、痛がゆさ、ほてり感などをともなうこともあります。

かぶれのおもな原因をまとめると次のようになります。

【かぶれのおもな原因】

●物理的刺激:紫外線、温熱、寒冷、乾燥、汗

●化学的刺激:洗剤、薬物、化粧品、マスク

●アレルゲン:金属、花粉、ハウスダスト、植物(漆など)、虫、動物

●体質的要因:乾燥肌、皮脂分泌の異常、発汗異常、アレルギー体質

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耳が痛がゆい!マスクかぶれは、素材と摩擦に注意

不織布マスク

(c)studio presence/Shutterstock.com

マスクでかぶれる原因は、「素材」と「摩擦」があります。よく使われている不織布素材のマスクは、織る、編む工程がなく、熱や機械的な圧力などで繊維を結合させたマスクです。人によっては、この素材が触れるとかぶれてしまうことがあります。そういう場合は、綿(コットン)素材のガーゼマスクや、刺激の少ないほかの素材のマスクに変えてみることも大切です。

また、マスクの摩擦には、マスクが顔にあたってこすれた部分がかぶれ(=接触性皮膚炎)を起こしてしまうものもあります。皮膚に接触する面が少ない立体的なマスクなどを購入してみるのもいいでしょう。

マスクのゴム紐の摩擦が原因で耳などがかぶれてしまう場合は、ゴム紐がないマスクやゴム紐を耳にかけず摩擦をなくす製品もあります。便利なアイテムを購入して活用しましょう。

マスクをしていると、いつもの夏以上に汗をかき、肌が蒸れます。さらには蒸れだけでなく、マスクの下の汗かぶれにも注意が必要です。マスク内の水分とメイクが相まって、肌荒れ、かゆみにつながるなど、肌トラブルを招きやすい要因になっています。

ホルモンバランスの乱れる時期は生活環境に注意が必要

不調な女性

(c)GrooveZ/Shutterstock.com

かぶれ(接触皮膚炎)は、皮膚科を受診する人の約3割を占めるポピュラーな皮膚疾患と言われています。あまり、かぶれたことがなかった人も、夏のマスク内の湿度が高まりかぶれやすくなっている人はいるでしょう。また、更年期やPMS(月経前症候群)の時期は、女性ホルモンの変動で肌がデリケートになり、かぶれやすくなる人もいます。

皮膚の最も外側にある角質は、バリア機能を果たしていて、正常な皮膚では分子量1000以上の物質が角層を通過することはないと考えられています。しかし現代の生活環境が負担となり、角層がダメージを受けて機能が低下、皮膚トラブルが起こる機会が多くなっています。これがかぶれ(接触性皮膚炎)につながります。ホルモンバランスが乱れる更年期やPMS期はなおさらです。

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交感神経の優位が続くと、角層がトラブルを起こしやすくなる!

肌トラブル

(c)metamorworks/Shutterstock.com

更年期やPMS期は、ホルモンバランスが大きく変化し、そこに過剰なストレスが加わると自律神経が乱れやすくなり、交感神経と副交感神経のバランスも崩れます。

ストレス過多で、交感神経の優位が続くと、皮脂腺から皮脂が過剰に分泌され、角層表面の皮脂膜も過剰になります。すると、皮膚の角層がニキビなど皮膚トラブルを起こしやすくなります。そのため、かぶれの外的要因となる紫外線や温熱、寒冷の差、乾燥に敏感に反応しやすくなります。

さらに、皮膚に接触するマスク、汗、化粧品、洗剤、薬、金属、花粉、ハウスダストなどが、角質の障害を起こした部位から侵入します。これらの原因物質が角化細胞を刺激。サイトカイン、ケモカインという炎症を引き起こすタンパクの産生を誘導し、肌表面に炎症が起こると考えられています。アレルギー体質でない人も、皮膚刺激で起こすかぶれ(接触皮膚炎)のメカニズムです。

マスクかぶれ対策は、ストレスケアで副交感神経を優位にする!

リラックス

(c)zEdward_Indy/Shutterstock.com

交感神経が優位な状態が続いて、皮膚の角層表面の皮脂膜が過剰になると、毛穴から出る自分の皮脂で、かぶれるということが起こります。

肌は、自律神経でコントロールされていると言っても過言ではありません。ですから、自律神経が乱れやすい更年期やPMS期は特に、ストレス対策に気を配って、副交感神経が優位になる時間をつくりましょう。

また、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを整えるためにも、ストレス対策が大事です。かぶれは交感神経優位のサインなので、副交感神経を優位にする自分なりのリラックス法を見つけましょう。さらに、代謝や免疫力をあげ、脂肪燃焼を促すためにも、運動は必要です。リラックス効果のある運動なら、ストレス対策にもなり、一石二鳥でしょう。

基本は食事。高脂質、高糖質な食べ物を控えることも大切

肌荒れ予防に摂りたい和食

(c)kai keisuke/Shutterstock.com

肌細胞がつくられる原料は、食事です。肌荒れを予防するためには、高脂質、高糖質の食事を控え、腹八分目の和食を心がけましょう。

高脂質、高糖質の食事は、かぶれを誘発しやすい皮脂分泌を盛んにします。かぶれという炎症が女性に大敵なのは、皮膚老化を促進する“炎症老化”も引き起こしてしまうからです。

タンパク質は、納豆、青魚などを積極的に摂ります。抗酸化作用のあるビタミンCやB群、サケなどに含まれるアスタキサンチンも肌荒れ対策におすすめです。

かぶれは、皮脂が分泌される毛穴周辺から起こります。毛穴の詰まり、開きは、たるみ、しわ、しみにもつながります。このような肌老化を最小限にするためにも、ストレス対策、食事、こまめな運動などの生活習慣にも気を配ることが大切になります。

肌荒れ予防のため、マスクの下は保湿とUVケアも大事

スキンケアでうるおいを保つ女性

(c)metamorworks/Shutterstock.com

使用する化粧品は、抗酸化のものを使うと良いといわれています。また、肌のバリア機能を高めて肌トラブルを防ぐためにも、保湿は重要です。皮脂分泌が過剰になっているときこそ、バリア機能が乱れているサインですので、洗顔で肌を清潔にしたあとはクリームなどを使い、いつも以上に丁寧な保湿を心がけます。

肌荒れを防ぐために、マスクを長時間着用しているからといって手を抜かず、マスクの下の口元も紫外線対策、UVケアを毎日行いましょう。

医師による皮膚科の治療では、ステロイドなどの塗り薬で肌荒れを抑える

医療機関で処方される塗り薬

(c)SMAK_Photo/Shutterstock.com

かぶれが気になる場合には、悪化する前に医師に相談しましょう。皮膚科の保険診療では、かぶれに対して、かゆみ止めや、ステロイドなど患部の炎症を抑える薬の処方になります。ひどい症状には、ステロイド剤使用による治療が一般的です。

ステロイドによる治療だけでなく、自由診療にはなりますがビタミンC、B群や植物由来の抗炎症成分をイオン導入する治療を受けられる病院もあります。過剰な皮脂分泌を抑えながら、バリア機能を高め、毛穴の炎症を改善するのが目的の治療です。

マスクを外すことが難しい日々が続きますが、ご紹介した対処法をぜひ頭に入れて、肌荒れを防ぎましょう。

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TEXT=増田美加(女性医療ジャーナリスト)

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