ピルは良いのか?悪いのか?現代女性のリアルな生理事情とは

ブルーデーと言えば、何かと女性を悩ますアレ!


生理は女性にとって大切なものではあるけれど、大事なプレゼンの日に当たり、思うように力を発揮できなかったり、大好きな人とのデートの時に経血が漏れていないか常にソワソワしたり、日々を忙しく過ごす女性にとって、生理は必ずしも歓迎できるものではないのが本音。

そんな毎月の生理の不調を緩和してくれる方法としてあるのが「ピル」です。

ピルは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンと同じ作用をもつため、排卵を抑える働きがあります。結果、避妊につながったり、女性ホルモンのバランスが安定するため生理痛やPMS、生理不順、子宮内膜症や卵巣嚢腫といった疾患の改善や予防にもつながる優れものなのです。

ピルはカラダの機能を妨げる?

薬を使って生理をコントロールすることに抵抗を感じる女性は多いことでしょう。

私自身も、元々は自然派な生き方を提唱しているため、正直に言うとピルには抵抗感がありました。

さらに、ピルに頼ることでカラダの自然のリズムを妨げてしまい、ピルがなければ生きていけないカラダになったらどうしようと依存状態になることを恐れている女性も多く存在します。

しかし、現代女性の生理のリアルをご存知でしょうか?

戦後、女性のライフスタイルは大きく変化しました。

仕事をもつ女性が増え、晩婚化や晩産化となりました。ということは、必然的に今と昔では生理事情も変わってきます。

例えば、ひと昔前の女性の生涯の月経回数が50回〜100回だったのに対し、現代女性の生涯の月経回数は何回でしょう?

なんと!450回〜500回!

閉経年齢はさほど変わらないことから見ると、出産回数の変化が女性の生理にこれだけの違いを生み出しています。

そして、月経回数が多いということは、生理のたびに子宮から出血し、排卵のたびに卵巣は傷ついているということ。現代女性の子宮や卵巣は、いつ来るかわからない出産のタイミングを待ちながら毎月働き続け、疲弊しきってしまっているのが現代女性の「リアルな生理」なのです。

婦人科疾患が増えている現代女性

ひと昔前の婦人科の疾患と言えば、出産にまつわるものが主流でした。

しかし、昔に比べ約10倍の月経回数を経験している現代女性は、子宮内膜症や卵巣嚢腫、卵巣がんに子宮がんなどの疾患が圧倒的に増えています。

確かにピルで生理をコントロールすることは、自然の摂理とはずれているのかもしれません。

しかし、それ以上に自然とかけ離れてしまっているのが現代人のライフスタイルなのです。

そんななかで、子宮も卵巣も傷つけながら、さらにPMSや生理痛などの不調に苦しみ、QOL(生活の質)を低下させるような生き方をする必要はありません。

女性が社会の中で活躍できる時代になってきたからこそ、もっと快適にもっと楽に生きていく方法を選択してもいいのです。

現代女性には現代女性の自分を大切にする方法が存在します。

結果、ピルを賢く活用しよう!

結論から言うと「ピルを賢く活用しよう!」ということ。

勘違いしてほしくないのですが、ピルさえ飲んでおけばいいや!と考えるのはやめましょう。

私たちのカラダや心を作っているのは、日々の生活習慣の積み重ねです。生理痛もPMSもすべての症状はカラダから発せられるSOSのサイン。

考え直さなければいけないのは、薬そのものの良し悪しではなく、薬に頼る私たちの考え方。

まずは、生活習慣(食事、睡眠、運動、ストレスなど)を見直した上で、賢くピルを活用していきましょう!

なるべく早めにライフプランを考え、しばらく出産の予定がないのであれば、ピルで生理をコントロールし、子宮や卵巣を休ませてあげる。

これも現代女性に必要な賢いセルフケアなのです!

そうすれば、健康に快適にイキイキとこれからの時代を上手に生きぬくことができるでしょう。

何事もバランスよく賢く取り入れる、ぜひ実践してみてくださいね。

文/西村留美

西村留美 / 女性ホルモン専門家
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西村留美 / 女性ホルモン専門家
14年間セラピストとして、人の身体や心をケアする仕事に従事。20代の頃から原因不明の不快症状(イライラや不安、無気 力など)に悩まされ、人生が思うようにいかないもどかしさを感じ、鬱なのかも?と思い、精神科を受診したことも。 後にそれらがPMSだったことを知り、生活習慣改善に取り組み克服したことを機に、同じ悩みを抱えている女性が他にもたくさんいるはずだ! と女性ホルモンについて徹底的に勉強し、女性ホルモン専門家となる。 現在は、女性が社会で自分らしく生きていくためには、女性ホルモンとうまく付き合っていくことは必須のスキルだという強い想いのもと、カウンセリングやセミナーを通して、世の中の女性たちに女性ホルモンが心身に与える影響や生理の大切さを積極的に伝える活動を多方面でしている。
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