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LIVING大人の常識

2021.10.27

投票したい候補者がいない…そんなときどうすれば?

政治アイドルの町田彩夏さんが、読者アンケートで寄せられた、選挙にまつわる素朴な疑問に緊急回答。ぜひ投票の参考に!

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写真提供/nichinichi

Q. 投票したい候補者がいなくて、選挙へ行く気になれません。

A. 次の2つの視点で考えてみて!
・個人推しではなくチーム推しで投票する
・当選してほしくない人と反対の主張をしている人に投票する

私は自分の選挙区に目ぼしい候補者がいないとき、「この問題だけは取り組んでほしい!」と思っているテーマに力を入れている政党に所属する候補者へ投票するようにしています。

選挙は、私たちの代わりとなって、国会という場で、この社会に存在するたくさんの課題を解決していくために議論する人を選ぶ場です。国会では、ほとんどの議員は「政党」に所属します。

政党とは、「政治上の主義・主張を同じくする者が政権の獲得をめざし、その政治理念や政策を実現するために結成する団体」 のこと。「複数の政党が議会の場で相互に作用しながら展開する政治」 を政党政治といいます。(参考:明鏡国語辞典 初版第三刷 2003)

ものすごく簡単にいうと、同じ志を持ったもの(政治家)同士がチームを組み、その志を実現するためにほかのチームと議論をかわしながら、法律を作っているのです。

チームの人数は一人でも多い方が、国会で議論を進めていくための力を持ちます。あなたが理念や政策に共感できるチームがあるなら、そのチームを応援することが、自分の声を国会に届けることにつながります。つまり、候補者個人のパーソナリティに魅力を感じられなくても、所属政党で投票先を決めることには十分意味があるのです。

▼あわせてチェック

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(c)Mary Long/Shutterstock.com

ほかにも、どうしても当選してほしくない人が当選しないためには、どうしたらいいかを考えて投票するという方法もあります。例えば、差別的な発言を行っているとか、自分が実現してほしい政策に反対しているとか、そういった理由で「どうしてもこの人には当選してほしくない」「私の代わりとなって国会という場で議論してもらうには不適格だ」と感じる候補者もいるでしょう。でも、そういう候補者に限って、案外選挙に強かったりするんですよね(笑)。だから、そういうときは、その候補者と正反対の主張をしている候補者に投票することで、自分の意思を示すことができると思います。

加えて、もし複数人の候補者で迷ったら、当落線上ギリギリのラインにいる候補者を応援するというのも結構面白いです。結果の予測が難しいので、選挙結果がなんとなく気になって、投票が締め切られる20時ごろに、なんだかこっちまでそわそわしちゃう!なんてことも。それに、圧勝!と言われている候補者に投票するよりは、自分の一票の価値を感じられて、今後につながると思います。

選挙で大切なのは、投票する候補者を決めるときだけではありません。その候補者が実際に当選して国会議員になったとすれば、その任期中に何をしたのか、何をしなかったのかをきちんと目に焼き付けておく必要があります。選挙の時だけSNSを更新する政治家もいたりするので、政治家のSNSを見比べてみるのも案外面白いものです。逆に、今回は残念ながら落選してしまった候補者でも、地道に活動を続けていく人もいます。ぜひ、投開票日のその後にも、注目してみてください。

ちなみに、どのチーム(政党)がどのテーマにどのようなスタンスをとっているのかを知りたいときは、WEBサイト「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」を見てみてください。有志が集まって、自分たちが興味関心を抱いている質問を各主要政党にお送りし、回答を得ました。私も発起人の一人として、ジェンダーにまつわる項目の質問作成に携わっています。あなたにビビッとくる質問がありますように。ほかにも、NHKや日テレの候補者アンケートもわかりやすくておすすめです。

▼あわせてチェック

町田彩夏

町田彩夏さん

町田彩夏(まちだあやか)
1995年生まれ、千葉県出身。高校在学時に18歳選挙権の実現を目指す「Teen’s Rights Movement」を立ち上げ、「女子高校生未来会議」に発起人として携わる。「ミスiD2016」で安藤美冬賞を受賞。現在は都内の大学院でジェンダー論を専攻しながら、政治アイドルとして報道番組への出演やSNSでの発信、講演・執筆など精力的に活動している。若手女性の政治リーダーシップ養成を行う「パリテ・アカデミー」の中級トレーナー。
Twitter @Ayaka_m_y 
Instagram @ayaka_m_y

TEXT=町田彩夏

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