光が形を持ち、鏡像がゆらぎ、色が秩序をつくる——。麻布台ヒルズのチームラボボーダレスが、7月8日より《Light Sculpture-Flow》を再オープンし、新シリーズ「非対称性存在」「色彩性存在」を公開。その魅力を紐解きます!
体験の最中、あなたの‟存在”も揺らぎはじめる

麻布台ヒルズの地下に広がる、境界のないミュージアム——『森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス』。 その空間が、7月8日、静かに、しかし圧倒的パワーを持ってアップデート。
再オープンした《Light Sculpture - Flow》は、物質ではなく“流れと秩序”によって彫刻が立ち上がるという挑戦的な作品構成になっていて「光が形を持つ」がテーマ。作品空間に入ると、流れ続ける光線群が空間のなかで秩序を構成して、そこにひとつの彫刻が現れてくる。
これはただ美しいだけのアートではなくて、世界の見え方そのものが変わる入口であり、私たちが見ている世界は、本当に‟物質”だけでできているのだろうか――という問いかけでもある。
新シリーズが描く‟存在のゆらぎ”に身を委ねてみる
今回の特別展「宇宙の非対称性について」では、2つの新シリーズが公開。
ひとつめが【Chromatic Existence / 色彩性存在】。色そのものが空間を流れ、秩序をつくり、色彩の彫刻が目の前に立ち上がってくる。物質的な境界を持っておらず、その境界のない色の世界に身を置くと、鑑賞している自分の輪郭がふっと曖昧になる瞬間が訪れる。大人になるほど、世界を‟はっきり”見ようとしてしまうことが多いけれども、ここでは、曖昧さこそが美しい――と感じるはず。

そしてもうひとつが【Asymmetric Existence / 非対称性存在】。鏡の中だけに現れる彫刻と、実空間だけに現れる彫刻。本来対称であるはずの鏡像が、ここでは非対称に揺らいで、ひとつの存在として統合される。‟見えているものがすべてではない”という事実が、光の形を借りて目の前に立ち上がってくる。すると自分の認識が揺さぶられるような感覚になって、まるで新しい世界の扉を開き、宇宙に触れているような感じに。

作品を巡るうちに、ふと気づく瞬間がある。光の彫刻が変化しているのではなく、自分の感覚自体が変化しているのだと。
《Light Sculpture-Flow》の空間では、光が渦のように流れ続ける。その渦は、物質ではなく‟秩序”によって存在している。境界が曖昧になり、光と自分の距離がなくなって、自分自身も“流れの一部”になったような感覚。日々抱えている緊張や強張りが、少しづつほどけていくような感覚、今までにない体感がとにかく新鮮。

どの作品も作品空間に固定されず、移動し、混ざり合い、影響し合う。‟展示を見る”のではなく、作品の中をさまよい、発見する体験そのものがアートになるチームラボのミュージアム。自分が作品の一部になっていくような感覚は、‟ただ見るだけのアート”とはまったく違う唯一無二の没入体験ができるスポット。
ミュージアムを出る頃には、光、色、鏡像、存在——そのすべてが少し違って見えて、美しいだけではなく、世界の捉え方そのものを揺らがせる場所。平均2~3時間、長い人では9時間滞在した人もいるとか。麻布台ヒルズの地下で始まるこの体験には、大人の女性が求める「感性のリセット」「心の余白」「自分を取り戻す時間」が、確かに存在している! 夏の暑さに鬱屈としたら…ここで一息ついてみませんか。
森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
東京都港区虎ノ門5丁目9 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1
開館時間/8:30-21:00
www.teamlab.art/jp/e/tokyo/



