昨年4月1日、Sexy Zoneからtimeleszへのグループ名改名と同時に発表された、新メンバー募集オーディション「timelesz project」。その発表から約1年弱、ついにtimeleszの新メンバーが決まる最終パフォーマンス審査が2月5日に行われ、残すは15日のNetflix配信での結果発表のみとなった。決戦の地は東京ガーデンシアター。ファンの前でそれぞれが最高のパフォーマンスを披露した。ここでは最終審査の模様を2回にわけてレポート。まずは熱い思いが交錯した囲み取材編からほぼ全文でお届け。
全員が人生を変えるつもりでここにやってきた
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― いよいよ最終審査。会場の外にはたくさんのファンの皆さんが待っています。timeleszの3人は今どんな思いでしょうか?
佐藤勝利さん(以下・佐藤) 緊張の瞬間と言いますか。「timelesz project」を始めるときもいろいろなお声をいただきましたけど、自分たちを信じて、タイプロの候補生になってくれて、仲間になったみんなとともにここまで来られて。今日新メンバーを決める大事な一日ということで、ドキドキしていますし、悔いのないよう僕たちも精一杯今日を努めたいと思っています。
菊池風磨さん(以下・菊池) 僕らも候補生もスタッフも含めてみんな人生を変えるつもりでここに来たので。今日ここで人生が変わるんだと思うとワクワクします。
松島聡さん(以下・松島) 運命の瞬間が待っていると思うと僕もすごく緊張します。候補生同士が苦楽を共にして、お互いにしかわからないもの、魅力だったりというのを僕らも近くで感じながら彼らの成長を見守ってきました。このタイプロは僕ら3人とスタッフの皆さんもそうなんですが、なによりも候補生が作ってくれたプロジェクトだと思っているので、候補生のみんなにはそれを誇りに思ってほしいなと思います。門出になるので素敵な晴れ舞台を一緒に作りましょう。
― このあとファンの皆さんの前でパフォーマンスとなりますが、候補生の皆さんそれぞれ意気込みをお聞かせください。
原嘉孝さん(以下・原) ついにこの日を迎えたなという感じでワクワクしています。もちろん緊張もしますけど、観てくれるお客さんとtimeleszのお三方とスタッフの皆さん全員に“原が必要だ”と思ってもらえるようなパフォーマンスを全力でしたいと思います。
寺西拓人さん(以下・寺西) いろいろあった期間ではありましたが、毎日毎日本当にこのことを考えない日はなくて。その思いをすべて今日のパフォーマンスにぶつけて、とにかく観にきてくださるお客さん含め皆さんに楽しんでもらえるようなパフォーマンスができたらと思っております。
浜川路己さん(以下・浜川) ここに来るまでたくさんのことがあったんですけど、全部この一緒にいる候補生8人とtimeleszさん、そして日ごろからサポートしてくださるたくさんの方々のおかげで来れているところだと思うので、感謝を忘れずに。あとは自分の思いとtimeleszさんの思いを全力でぶつけて本番に挑みたいと思います。
本多大夢さん(以下・本多) これだけありがたい環境で、いろんな人に恵まれてできるパフォーマンスというのはなかなかないと思いますので、観てくださる方々一人ひとりを思い浮かべてというか、一人ひとりに伝わる誠意を込めたパフォーマンスができればと思っています。よろしくお願いします。
浅井乃我さん(以下・浅井) 自分がここに立っているのは自分の努力だけではなく、ここまで半年間サポートし続けてくれた仲間たちとtimeleszの3人とスタッフの方々、そして画面の向こう側でずっと応援してくれたファンの方々のおかげだと思っているので、それを最終ステージで、この半年間ずっとストックしてきた新しいスキルや学びをパフォーマンスで見せられたらと思っています。
橋本将生さん(以下・橋本) 僕が今ここにいるのは自分だけの力ではないとすごく感じています。自分の人生を賭けてこのステージでパフォーマンスしたいと思っています。よろしくお願いします。
猪俣周杜さん(以下・猪俣) 今日は会場にいる人全員と、(画面を通して)観てくれている人全員を幸せにして、覚悟を見せたいと思います。お願いします。
篠塚大輝さん(以下・篠塚) 僕はここまで来るのに本当にいろいろな人の力をお借りしてきたんですけど、そのなかでもファンの皆さまの声に救われた部分が本当に大きくて。今日はtimeleszの新メンバーにふさわしいパフォーマンスをすることももちろん意識しますが、今日来てくれるファンの皆さんを楽しませて帰るということをまず自分の目標にして、頑張ろうと思います。よろしくお願いします。
― 実際会うとやはり(候補生の)皆さんカッコいいですね!
候補生 ありがとうございます。
菊池 (遮るように)僕ですよね? ありがとうございます!
松島 候補生(笑)。
佐藤 候補生だよ!
― タイプロを通していちばん心に残っていること、印象的だったことはありますか?
原 オーディションに参加していちばん“あー、いいな。この瞬間”と思ったのは、本番のパフォーマンス前にチームメイトと肩を組む瞬間。これがすごく好きで、隣を見れば仲間がいるという状況にこんな幸せなことはないなというのを実感しました。今日はそれをもう一度噛みしめながら最高のパフォーマンスをしたいと思います。
寺西 すべての時間というか毎日がすごく印象的で選べないんですが、やっぱりこうしてステージに立ってお客さんの前でパフォーマンスをするというのがとにかく楽しみで。人生が変わる瞬間ってそうそうないと思うので、今日という日がいちばん印象に残る日になるんじゃないかなと思います。
浜川 練習もそうなんですけど、いちばんは夕食を一緒に囲んで食べたときがすごく思い出に残っています。信頼できる仲間とワイワイしながら、一緒に食卓を囲むというのがこんなに幸せなことなんだと初めて感じたので、そういう仲間と今こうして共にファイナルの日を迎えることができて幸せだなと思います。
本多 少ししんみりした話になってしまいますが、ここにいる候補生だけではなく、これまで出会ってくれた候補生たち全員、なかなか普通に生きていたら出会わなかったような人たちに会うことができて、話せて、一緒に練習できてっていうあの時間がすべて宝物だったなと思います。改めていい時間だったなと感じています。
浅井 自分が一番印象に残っているタイプロのワンシーンは、4次審査の課題曲「Anthem」をみんなで踊るシーンなんですけど、そのときに見たみんなの背中、姿、そしてみんなが流している汗と涙を見て、“これだけ人って変われるんだ”というのをすごい実感したというか。あのとき見たみんなの表情が“これが人生をかけている人の表情なんだ”と印象に残りました。
橋本 僕はカメラが回っていないときになにげない話をしているとか、ご飯をみんなで一緒に食べるとか、一緒に寝るとか。そういうなにげない瞬間が思い出に残っていて、すごく楽しい時間だったなと思っています。
猪俣 年齢も身長もみんな違う候補生とかtimeleszのお三方とか、スタッフさん全員に出会えたことが嬉しかったです!
(ここで会場がざわつく)
菊地 すみません、これからですから。みんなもそうですけど。思いはありますから。
原 ハッハッハ!
佐藤 みんな違うもんね、年齢も身長も。みんな違うもんなぁ。
会場 (笑)
― では最後に篠塚さん。
篠塚 ここまで本当にいろんな候補生と出会って別れてきたんですけど、そんななかで僕はいろいろな候補生の思いを背負っているので、今日はすべてを見せるつもりで頑張ろうと思います。
timeleszの3人もこの期間でお互い素直に気持ちを言い合えるように
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― 同じ質問をtimeleszの3人にもお伺いしたいんですけれども、タイプロを通していちばん印象に残っていることは何ですか? また改めて自分たちにとってtimeleszとはというのをお聞かせください。
菊池 印象深かったところでいうと、僕たち3人ともそうだと思うんですけど、すべてになってしまうなという。その瞬間その瞬間に本当に輝きがあって、1秒も取りこぼしたくないという思いがあって、出会いがあって別れがあって、そのすべてが本当に愛おしい時間だったなと強く思っています。今回タイプロをやらせてもらったことに関して申し上げますと、やっぱり僕たち3人がtimeleszのこと、Sexy Zoneのことをどう思っていたのかとか、その思いがどう変化していったのかとか、パフォーマンスに対してどんな思いで、何に優先順位を持ってやっていたかっていうのを、3人で膝突き合わせて話すことってまあないわけですよ。もちろんグループに関してこれからどうするって話はしていたとしても、グループへの個人的な思いとか、こういう思いを背負ってパフォーマンスしてるんだっていうことって、我々3人が話すいいきっかけ、いい機会になったなというのがこのtimelesz projectだったなと思っているので、今回を通してすごくコミュニケーションも増えましたし、より仲良くなった、すごく3人にとっても、候補生を含めた全員においても楽しい時間だったなと思っています。
佐藤 印象に残っていることはすべてにはなるんですけど、タイプロが始まった日というか。今から言うことは(映像に)映っていないところではあるんですけれど、風磨くんから提案してもらった日はやっぱり忘れられない日です。悩んだ時間もありましたけれど、グループにとってどうしていっていいかわからない時期で、なんとなく下を向いているような空気感があったところに、すごく前向きなアイデアを風磨くんが言ってくれて、ああ、これだったら3人で一緒にいられるなと感じられた瞬間でもあったので、新メンバーを含めた新しいグループになって、またずっと3人でいられると言ってくれた日というのが印象深かったなと思っています。そして改めて思いましたけど、僕は2人が好きだし、3人ともこのグループが好きなんだなという思いをすごく感じられたので、変わったというと、ストレートにそこを伝えられるようになったかなと思いますね。
菊池 まだバレンタインデーには早いんじゃないの?(笑)
佐藤 ちょっと照れますね。でも言うようになったじゃん。メールとか。
松島 一方的ですけどね。
佐藤 いやいや! みんなででしょ? 俺だけじゃないよね? みんなでじゃん。そこはなんか、お互いに伝え合えるようにもなったかな。照れを超えて、すごくいいグループになっている。いい空気感、いい関係値になっているなと思いました。
松島 どこを切り取っても、僕らにとっては名シーンが多くて。強いて挙げるなら2次審査ですかね。彼らと実際に対面したときに第一印象と本質の違いというのがすごく見えてきて。こんなにも変われるんだというのを間近で見て、そこに対する気づきであったり。あとはメンバーを選ぶ側として、一歩引いて見なきゃいけない瞬間もあるなかでどうしても感情が入ってしまって、ぶつかっていく瞬間というのがあったんですけど、そのときに笑ったり泣いたり、感情をむき出しにできる関係性というのがこのメンバーでしかできなかったことだと思っているので、2人に対しても13年一緒にいるんですけど、今まで気づけなかったポイントにも気づけたというのも、新しい発見としてありましたし、候補生はもちろん、2人に対する愛も大きくなっていくプロジェクトだったなと感じています。
泣いても笑ってもこのメンバーでのパフォーマンスは最後。心の底から楽しんでほしい
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― 候補生の皆さんもあなたにとってtimeleszとはというのを一言ずつ、短めに表現していただけますか?
原 そうですね。一言で言うと……「家族」みたいなものですかね。候補生みんな思っていることだと思うんですけど、timeleszの3人がすごく真正面からぶつかってくださるんですよ。それが嬉しくて、こっちも“飾ってる暇なんてねえな”、“正面からぶつからないと意味ないな”って、日に日に強く思うような、そんな素敵な接し方をしてくれた。僕も今では何も気を使わず話せるようなそういう空気感になれているので、家族のような感じがしてきています。
寺西 結果がどうなるかはわからないですけども、「これから先一緒に戦っていきたい人たち」だなと思います。仮にメンバーになったとしても、なった先、そこからが本当に本番というか、芸能界という世界で戦っていかなければいけないというなかで、こんなに心強い人たちはいないだろうなという印象です。
浜川 一言にすると、わかりやすい言葉なんですけど、「愛」かなと思います。やっぱりtimeleszさんのまわりって自然と笑顔が溢れていたりとか、スタッフさんや僕たちと接するときにすごく愛があるんです。timeleszさんたちがそういう背中を見せてくれることで、僕たち候補生もすごい勉強になったりするので、そういったところで僕も一緒に肩並べて活動したいなって思っています。
本多 これはいろんなところで言わせていただいているんですけど、一言で言わせていただくと「大尊敬」です。パフォーマンスはもちろんなんですけど、カメラが回っていないようなところでも僕たち一人ひとり全員に気を使っていただいて、メンタルケアというか、いろんなところに気を使いながら話していただくことが多くて、そういった人格者の方々のなかに自分も入らせていただくために、これからより一層メンタル部分もそうですし、パフォーマンスのクオリティ面も、成長していかなければいけない部分がたくさんあるなと思っています。
浅井 これは原くんと似たような答えになってしまうんですけど、「a new family」。新しい家族という言葉で表したいなと思っていて。この半年間、ひとりでアメリカから日本に来て、まわりでサポートしてくれた人たちはやっぱりtimeleszの3人が一番で。仲間もそうなんですけど。それがダンス力や歌唱力などのパフォーマンス面でのスキルだけにかかわらず、人として学んでいかなければならないところをずっと教えてくださりました。それにはすごい感謝していて、自分にとっては本当に新しい家族みたいな存在なんじゃないかなと思っています。
橋本 僕がtimeleszのお三方に対する一言の……表現というか……大好きな……。
菊池 時間あったよな?
橋本 すみません!
佐藤 絶対考える時間あったよね(笑)。
橋本 一言というのにちょっと頑張りすぎて……!
菊池 すみません、これからなんです(笑)。
橋本 本当にごめんなさい! あの「大好きなお兄ちゃんたち」ですね、一言で表すと。家族のように愛を持って一人一人、接してくれたので、すごい僕も兄のように接することができたなと。本当に愛を感じた期間でした。
猪俣 僕がtimeleszを一言で表すと、「time」です。
菊池 すみません。timelesz?
猪俣 timeleszの「time」です。時間です。
佐藤 です?
猪俣 時間です。
菊池 ラッパーか何か?(笑)。timeleszの「time」です。その心は?
猪俣 その心は、これからの時間を全部timeleszに捧げていきたいなというその人生の覚悟を「time」で表したいなと思います。
菊池 すみません、ちょっと下の句が弱いもんで……。
原 ハッハッハ!
菊池 申し訳ないです、それは。ありがとうな、周杜な。頑張ったんだよな。
猪俣 ありがとうございます。
篠塚 本当に一言で表すのは難しいんですけど、そのなかでも僕は本当に3人を尊敬していて、今回は「尊敬」という言葉で語らせていただきたいです。3人は愛を持って僕たちに接してくれて、親身になってくれて、本当に尊敬しかしていないです。そのうえで生意気だった僕は3次審査のときに確か「自分が(timeleszに)入るべきもの」と答えていたんですけど、まだまだ人間として、パフォーマンスとしてもアイドルとしても未熟な部分が多いですけど、今でもそう思っています。
― それでは、最後にtimeleszの3人から今日最終審査を受けるメンバーにエールをお願いできますか?
佐藤 ずっと頑張ってきたことを近くで僕たちは見てきて、立場としては審査する側として一応立ってはいたけど、みんなから学んだことのほうが多かったんじゃないかなと思っています。僕たちもすごく学ばせてもらったし、成長させてもらいましたし、刺激をもらいました。本当に素敵な時間を過ごせたと思うし、近くで見てきて、成長しなかった人なんて一人もいないので。ものすごいスピードで駆け上がってきたと思うので、自信を持って、今日一日を楽しむってことを忘れずに、楽しみながらステージに立ってほしいなと思います。一緒に頑張りましょう!
松島 こうやって顔を見ると1次審査の書類からかな? みんなの表情がだんだん変わっていって、たくましくなっていって。その成長を僕らも間近で見てきました。100%の魅力っていうのはたぶん今日このステージでみんな自身が伝えていくものだと思っています。ただ、みんなの魅力は僕ら3人や、近くにいたスタッフさんが一番理解しているので、自信を持って最善を尽くして、とにかく楽しむことを忘れないように。自分が一番楽しめたらそれはお客さんにちゃんと届くので、心の底から楽しんで、堂々と胸を張って、マイクを握ってほしいなと思います。
菊池 皆さん、ここに残っている8人もそうだし、落ちてしまったけど、このtimelesz projectに関わってくれた皆様、まずは本当にありがとうございました。みんなから学ぶことがたくさんあったし、それによって僕らのグループへの考え方だったり、思いが強くなっていったり、変わっていったり、とにかくプラスの方向に進んで行きました。それは本当に紛れもなくみんなのおかげだと思っています。いろんなことを教えてくれたからこそ、僕らもこれから先歩んでいけると思っていますし、きっと「timelesz project」をご覧いただいた方々も活力をもらっていることだと思います。結果はどうであれ、この先胸を張ってほしいなと思いますし、とにかくみんなが今日一番輝けるように、俺らも負けずに輝くので、一緒に楽しみましょう。よろしくお願いします。
最終パフォーマンス審査の模様は、明日15日10時からのNetflix配信終了後に公開。お楽しみに!
timelesz
ovtp.jp
www.youtube.com/@timelesz_official
「timelesz project」概要
<オーディション参加者推移>
1次審査 エントリー数 18,922件
2 次審査 約350名
3次審査 36名
4次審査 15名+(俳優部)3名/合計18名
5次審査 12名
6次(最終)審査8名
〈6次(最終)審査 候補生〉※5次審査順位順
浜川路己 2006年1月3日生まれ 沖縄県出身
寺西拓人 1994年12月31日生まれ 神奈川県出身
原 嘉孝 1995年9月25日生まれ 神奈川県出身
橋本将生 1999年10月17日生まれ 神奈川県出身
猪俣周杜 2001年8月17日生まれ 茨城県出身
篠塚大輝 2002年7月9日生まれ 大阪府出身
本多大夢 2000年7月10日生まれ 神奈川県出身
浅井乃我 2007年2月5日生まれ アメリカ出身