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TRENDLIFESTYLE

2024.08.05

過去から現在、そして未来へ――。時を刻み続けるtimeleszの全国ツアーをレポート

2024年4月1日にグループ名を改名し、現在改名以降初の全国アリーナツアー『We're timelesz LIVE TOUR 2024 episode 0』を開催中のtimelesz。セットリストにはSexy Zone時代の楽曲やtimelesz名義での新曲が並び、グループの歴史とこれからを感じられる公演となった。ここでは7月23日に行われた横浜アリーナ公演の模様をレポート。

「新生timeleszの挨拶まわり」をコンセプトに3人が全国を駆け回る!

〈写真左から〉松島聡さん、菊池風磨さん、佐藤勝利さん

timeleszとしての活動をスタートさせてから早3ヵ月。6月22日の北海道公演より、全国7都市25公演、27万6,000人動員のアリーナツアーが始まった。timeleszに改名以降初のコンサートということで、コンセプトは「新生timeleszの挨拶まわり」。オープニング映像ではメンバー自身がマネージャーに扮し、各所で売り込みに奮闘するという、実際の挨拶まわりを想定した楽しいムービーが展開された。

菊池さんの「行くぞ、横浜!」という掛け声で公演がスタート。1曲目はメンバー、ファンがお守りのように大切にしてきた楽曲「RUN」。Sexy Zoneとしてデビュー以降、単独公演では初導入の“ムービングステージ”を活用し、鮮烈なオープニングを飾った。

人気曲を続けて披露したあと「どうも、timeleszです。会いたかった? 僕らも会いたかったぞ!」と叫んだ佐藤さん。松島さんは「今から出席を取ります!」と元気いっぱいに宣言。「勝利くん、風磨くん」と順番にメンバーふたりの返事を聞いたあと、「聡くん! はーい!」と大きな声で自身の出欠を確認。なんとも微笑ましい光景に、菊池さんも笑いをこらえられず。そのまま菊池さんのターンに入ると、「声出せるか! 今日はもう戻ってこないんだぞ」と熱いメッセージを。直後の「Rapインター」でも、timeleszとしての決意表明が感じられるようなオリジナルラップを披露した。

3人のわちゃわちゃとした絡みが多く見られたのは「puzzle」。メンバー同士くっつくように歌ったり、一ヵ所にぎゅっと集まって「ハイ、チーズ!」と決めポーズをすれば、客席からは「可愛い!」という声が。落ちサビでは3人が向き合い、お互いの顔を見ながら歌う心温まるシーンが見られたが、この演出はコンサートの見学に来た先輩・櫻井翔さん(嵐)からの提案だと後のMCで判明。ただちに会場には笑顔が広がり、多幸感あふれる時間となった。

懐かしの曲が連発するエモーショナルなステージ

趣向を凝らしたソロコーナーでは、それぞれ思い入れのある1曲を。佐藤さんは音源化を望む声が多く寄せられた伝説のソロ曲「Black/white」。コンサートでの披露は2017年の「Summer Paradise 2017」以来となり、ダンサーとともにミステリアスな世界観を見せた。菊池さんは2012年11月14日発売のファーストアルバムに収録されたソロ曲「rouge」。ソファやベッドを使った色気たっぷりのパフォーマンスや、一部マイクを完全オフにしてアカペラ歌唱する演出など、釘付け必至のステージを展開した。2019年3月13日発売の6thアルバム『PAGES』より「CRY」を披露したのは松島さん。松島さんが活動休止中にほかメンバー4人が歌っていた楽曲ともあり、当時のコンサート映像をバックに、ソロバージョンとして初のパフォーマンスを行った。

また今回の横浜アリーナ公演には、過去に楽曲提供を受けたアーティストがサプライズで登場。前日の7月22日には「Summer Ride」(2022年6月1日発売、8thアルバム『ザ・ハイライト』収録)のSTUTSさん、取材日の23日公演には「make me bright」(2019年3月13日発売、6thアルバム『PAGES』収録)のiriさんがゲスト出演。iriさんの姿が見えると会場は大歓声に包まれ、メンバーと一緒にこの日だけの特別なコラボパフォーマンスを披露した。

ラストスパートで今のtimeleszを見せる

Sexy Zone時代の楽曲をノンストップで披露してきたコンサートもラストスパート。メンバー一人ひとりが今の思いを挨拶で語り、「Sexy Zoneという宝箱はぎゅっと抱きしめて、これからも一歩一歩前に進んでいきたいと思います」という菊池さんの締めの言葉を合図に、timeleszの楽曲披露コーナーへと移った。

披露曲は山下智久さんのプロデュース曲「Anthem」をはじめ、6月19日にリリースした1st EP 『timelesz』収録曲からセレクト。「timeleszとして皆さまの前で、今できる我々の精一杯のパフォーマンスを最後までやり切りたいと思います」という言葉どおり、覇気のある力強いパフォーマンス、会場全体を巻き込む楽しい演出を盛り込みながら、今のtimeleszが持つパワーを存分に発揮した。

全34曲、約2時間半の多彩なステージ。衣装はtimeleszの新ロゴをモチーフにしたベージュ×ブラウン衣装など、6体で構成された。コンサート中メンバーが何度も口にしていたように、現在新メンバー募集オーディション「timelesz project」を行っている彼らにとって、今回のコンサートが3人で立つ最初で最後の場となる。新たな高みを目指し、進み続けるtimeleszの勢いをひしひしと感じる公演。8月25日の大阪城ホール公演まで続く。

本ツアーに関してのメンバーコメント

■佐藤勝利さん

timeleszとして初めてのツアーです。このツアー初日である北海道公演で、どう受け取ってもらえるか、どうリアクションをしてもらえるのか、少し不安も抱きながらツアーをスタートさせました。でも、それはすぐに杞憂に終わりました。

ファンの方々が今の僕たちを支えようと思ってくださっている応援の声、そして、僕らにその声を届けたいと思ってくださっている気持ちがすごく伝わってきました。ファンの皆さんが本当にいつも以上に盛り上がってくれているのをツアースタートから感じられました。そのあとどの会場でもその温かさを感じています。

僕たちはtimelesz projectを発表したことも含め、今、様々な変化を続けている状況ですが、これだけの歓声をいただけたことで、timeleszがファンの皆さんが誇れる、もっと先のステージにたどり着かなければいけないな、と強く感じるツアーとなっています。

■菊池風磨さん

今回のツアーはtimeleszとして初めてのライブツアーであり、3人でのツアーは現状でいうとこれが最初で最後になるかなと思っています。

3人だからこそできることはたくさんあって、そのうちの大きな1つが5人時代の曲、4人時代の曲をオリジナルメンバーだけでお届けすることです。そういう意味ではこのツアーは、僕ら自身にとっても貴重な一瞬かと思います。今このメンバーでこれまでの曲を届けることができているのはすごく幸せに思いますし、僕らも1曲1曲大切に歌っています。

今回のステージは新たな試みをたくさん取り入れています。歌割りが変わることはもちろん、ムービングステージの初採用など、テクニカルなことにも初めての挑戦があります。

今回のツアーで僕がステージに立っていて感じるのは、お客さん一人ひとりが熱烈に想いを届けてくださっていることです。今、岐路に立っている、このタイミングで、そんな僕らの背中を押してくれる皆さんの声援や表情を強く感じています。僕らのライブはお客さんの歓声、反応も含めて初めて完成するものだと思っていますので、その意味では現在すごくいいライブができていると自負しております。このあとも楽しみにしていてください。

■松島聡さん

今回はtimeleszとして初のツアーでもあり、予定では3人で立つ最初で最後のツアーでもあります。新しいものも届けつつ、過去そして現在、未来を感じていただけるものを詰め込んだエンターテインメントになっています。

横浜アリーナ公演がツアーの折り返し地点ですが、会場のテンションはずっと高く、たくさん声を出していただけて嬉しいです。

ツアー初日の北海道公演は、4月1日以降初めてファンの皆さんにお会いする機会だったので緊張していました。ただ、その場所はtimeleszを迎え入れてくれる温かい空気に包まれていたので、安心したと同時にすごく自信につながりました。

今、ツアーと同時にtimelesz projectも始動していますが、僕らはまったく新しいものをやっていくというよりは変化していくグループとしてこれからも挑戦していきます。また来年には新メンバーを迎える予定ですので、パワーアップしてまたこのステージに帰って来れたらと思っています。そして、timeleszらしいエンターテインメントをこれからも皆さんに届け続けていきたいと思います。

timelesz(タイムレス)
ovtp.jp
Instagram @timelesz_official
YouTube www.youtube.com/@timelesz_official

TEXT=所優里

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