いつまでも健康で、そして美しくありたいもの。そこで、未来の自分のカラダのために、今から投資しておくべきことをピックアップ。今回は「歯列矯正&ホワイトニング」について歯科医師・口もと美容スペシャリストの石井さとこ先生にお話を伺った。
歯列矯正&ホワイトニングとは?
歯列矯正は出っ歯や受け口、凸凹の前歯など、歯並びが悪いことで起こる悩みやトラブルを改善。元の歯の状態によって、矯正の種類や期間、費用が変わるので、ライフスタイルに沿って選んで。
また、ホワイトニングは専用の薬剤などを使って歯のエナメル質部分の着色を分解して白くする治療法。加齢や普段の飲食、喫煙習慣で定着してしまった黄ばみなどをキレイに落とすことができる。
見た目の印象だけでなく、歯の健康寿命を延ばす効果も
歯列矯正は、出っ歯や受け口、凸凹の前歯など、いわゆる「不正咬合」と呼ばれる歯並びの悪さや噛み合わせを改善する治療法。20代~30代の女性を中心に、大人になってから歯列矯正を始める人が増えており、最近は男性が増えているそう。
「昔は八重歯が“可愛い”といわれることもありましたが、グローバル時代に突入し、最近はより洗練された見た目や歯並びを求めている方が多い傾向に」
歯並びが美しく、白くキレイなだけで、清潔感など周りに与える印象の差は歴然。海外では歯並びや歯の白さはステータスのひとつ。身だしなみの一環としてホワイトニングを行っている人も多いとか。
「最近、出っ歯の影響で口元が野暮ったく見える、『口ゴボ』に悩む若い女性が多くいらっしゃいますが、矯正することで口元にコンプレックスを感じて笑顔や人との会話に自信が持てない、といった悩みを解決する手助けに。審美的な観点以外でも、うまく歯を磨けず虫歯や歯周病になりやすかったり、口臭の原因になったりと、歯並びが悪いと健康的なデメリットも多く発生してしまう可能性が」
矯正すると、歯の磨き方が鍛えられ、歯磨きが上手になる人が多いそう。また、あまり知られていませんが、ホワイトニングには、歯の再石灰化を促進し、歯を丈夫にする効果もあるのだとか。
「どちらも将来的に歯周病や虫歯の予防になり、歯の健康寿命が長くなる効果もあります。死ぬまで自分の歯で食べるためにも、QOLの向上のひとつとして、ぜひ考えてみてください」
歯列矯正の基本チャート
一般的にワイヤー矯正(表面・裏面)、マウスピース矯正、セラミック矯正の3種類。対応可能な歯並びに加え、予算・期間・痛みなどが異なる。
症例
セラミック矯正の前後例。気になる前歯の出っ張りがキレイに。歯の大きさ、色、形も選べるので審美的な完成度も高い。
ホワイトニングの基本チャート
40歳を過ぎると、エイジングで歯のエナメル質が変色して濃くなるので、35歳までに一度やっておくと効果的。ただし、歯が健康でないとできない。
症例
1回でも白く輝く歯に。繰り返し行うことでより白さを定着させられるので、定期的にメンテナンスすることが大切。
ホームケアとの併用もおすすめ!
白さをきちんと定着させたい人、後戻りを防ぎたい人は、繰り返しのオフィスホワイトニングに加えて、ホームホワイトニングも併用すると、より効果的。
石井さとこ
歯科医師・口もと美容スペシャリスト。ホワイトホワイト院長。ミス・ユニバース・ジャパンのオフィシャルサプライヤーとして、多くの日本代表の審美治療を手がける。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。
https://www.whitewhite.jp/