京本大我さん(SixTONES)が初の単独主演を務めた映画『言えない秘密』が大ヒット上映中。絶対泣けるとウワサの本作、実はキャストも大号泣していたようで…! 同世代の俳優陣が登壇し、和気あいあいと進んだ舞台挨拶の様子をレポート。
京本大我「深くお話できたら」
映画『言えない秘密』が涙なしには観られない作品ということで、泣く日(7月9日)に公開記念舞台挨拶を実施! 今回登壇したのは京本大我さん、古川琴音さん、三浦獠太さん、坂口涼太郎さん、河合勇人監督の5名。三浦さんと坂口さんは今作での舞台挨拶は初めてで、会場は同世代4人によるトークにスタート前から期待が高まっている様子。1人ずつ挨拶していると、坂口さんの「よろシークレット」でキャスト・会場から笑いが。坂口さんが「流行らせたい、やりたいことがある」と提案すると、京本さんもノリノリに。
坂口 坂口涼太郎です。よろシークレット。
京本 なんですか? それ。
坂口 言えない…秘密。
坂口&京本 (キメ顔で正面を向く)
と、ノー打ち合わせで息ぴったりなおふたり。これには会場の観客から歓喜した拍手が送られた。三浦さんと坂口さんが演じたのは湊人の友人でクセの強い音大生。
坂口 私たちと皆川猿時さんが出てくるときはちょっと違う映画になるんですけど(笑)。
三浦 坂口さんと皆川さんが本当にすごいので喰われないようにしないとって。
坂口 そんなことない! アドリブ全部カットされてましたよ。オリジナルの映画でも私たちの役が出てくるんですが、そっちはもっとすごいんですよ。世界のいろんな場所にお調子者はいるんだなと。だから私たちも日本のお調子者代表としてやらせていただきました。
そんなおふたり、京本さんとの共演シーンを振り返って。
三浦 共演シーンは2、3回だったんですが、ずっとピアノを練習されていて…。
京本 (笑)。本当にやばいですよね。いろんな方にそう言われて、誰とも話さない奴みたいになってますよね。
三浦 なるべく邪魔しないようにしようって。
京本 いやいや、気を遣わせてしまいました。
坂口 私、京本くんとちょっと連弾しましたよ。「ピアノできるんです」とか言って近づいて、今思えば邪魔だと思われてたんじゃないかな。
三浦 それは邪魔だったと思います。
京本 そんなことないです(笑)。でも、この3人は撮影とは別日で一緒に合わせましたよね。クリスマスパーティーで演奏するシーンがあったので、ライブハウスに行きました。
坂口 そうそう。みんなでスタジオ行って、そこで気持ちが近づいた。
京本 ね! バンドを結成したような気持ちで。楽しかったですね。
坂口 三浦くんがボーカルで、エルヴィス・プレスリーみたいに。
三浦 実はあのときSixTONESさんの曲のダンスを覚えてやってみようと思っていたんですが、難しすぎて無理でした。
京本 そうだったんだ! 練習の段階から100%で見せてくださってすごかったです。
それぞれのお気に入り&泣いたシーンは?
そして今作は観た人の9割が泣いたと回答するほどの感動作。キャストの後ろには、無数の感想をのせたボードが立ち、心を揺さぶれたというホットな感情が流れ込んでくる。
京本 「悲しいだけでなく、人生に対する前向きで力強いメッセージを感じました」って言ってくださってる。ストーリーが最後しゅんとして終わりがちなところを、前向きなメッセージもしっかり受け取ってくださって嬉しいですね。
古川 私は「最後の連弾シーン、本当に息できんくらい泣いた」が嬉しいですね。連弾シーンは本当に頑張ったんですけど、監督に撮影前に「発表会にならないようにしてください」と言われていたので、ちゃんと表現できたんだなと思いました。
観客からも「泣ける映画」として太鼓判を押された本作。キャストの感動シーンはというと?
坂口 私はひかり(浅野ひかり/横田真悠)目線で観てしまうところもあり。ひかりってバブリーでトレンディな子。「私じゃダメなの?」ってシーンは、観ながら「トレンディー!」って言いましたもん。だからねトレンディ泣き。
京本 それも流行らせようとしてる(笑)。
三浦 僕は尾美(としのり)さんのシーンですね。台本を読んでその先を知っているからこそ、すごくグッとくるものがあって。親の愛っていいなと思いました。
古川 自分たちが演じてたこともあって、最初のふたりの連弾やふたりで生き生きしているシーンは涙ぐんじゃいますね。
京本 撮影現場が蘇りながらだったので、グッとくるところはたくさんありましたが。Xでもポストしたんですが、雪乃サイドの心情や背景が見えてきたときは泣きましたね。実際に画として見たときに、湊人の気持ちとして見れたりして、「雪乃はどんな気持ちで湊人に会ってたのか」って思ったら涙が止まらなかったですね。エンディングも相まって、泣き止まないまま最後まで観ました(笑)。初号(本編の完成版)を観たとき、観終わってロビー出て、監督に会ったときも泣いてましたもんね。
河合監督 すごい泣いてた(笑)。
5人の“言えない秘密”とは?
ここからは映画のタイトルにかけて、それぞれの秘密をフリップを使って発表。
河合監督 「初」です。初リメイクであり、初心に返るという意味での初です。僕のデビュー作もラブストーリーだったので、もう一度デビューしたてのときの気持ちに返って撮った、自分への戒めの映画でもありました。
坂口 私は「無」。もうね、言えない秘密なんてないんです。私、エッセイの連載をやっているんですけれども、自宅の写真や家賃まで公表しているので、「こんなに秘密のない俳優はいないぞ」と自負しております。だから、秘密をこれから作っていきたいです。
京本 家賃いくらなんですか?
坂口 5万です!
京本 本当?
坂口 本当! 節約家なんです。でも素晴らしい家ですよ。
京本 素敵です。
三浦 「肩」です。実は一昨日野球をやって、ピッチャーをやったんですが、今日肩が痛くて上がらない。マネージャーさんにバレたら怒られますね(笑)。あと3日ぐらい上がらないです。
古川 「心」。本当に大切にしていることを人に伝えたときに、本当に私が思っている気持ちの重さをわかってもらえなかったり、自分の心を人に分けちゃったような気持ちになったりして、自分のなかに秘めておいた方がよかったなって思うことがあって。だから秘密は、言わないです!
京本 希望の「希」です。悲しいラストがあったとしても、そこだけで終わらせたくない。この作品の力強さだったりその先を皆さんに想像していただきたいという意味でも、希望を感じてもらいたい。また、僕の初単独主演映画でもあるので、たくさんの方に観てもらえたらって希望を込めて。ダブルミーニング的な「希」です。
それぞれの秘密、京本さんのアツい想いが聞けたところで舞台挨拶は終了。最後に京本さんは「たくさんの方に届いていっていることが嬉しいです。この夏で一番と言っていいくらい、泣ける作品に仕上がってると思います。ただ悲しいだけじゃない、しっかり前に進んでいきたい、というメッセージも込められているので、ぜひ劇場で楽しんでいただけたら」と締めた。フレッシュな面々がそれぞれの役を演じきった“泣ける”ピュアラブストーリー。うだるような夏の暑さを和らげる、涼しげで上品で前向きな映画はぜひ大きなスクリーンで!
大ヒット上映中!映画『言えない秘密』
出演/京本大我 古川琴音
横田真悠 三浦獠太 坂口涼太郎/西田尚美 尾美としのり ほか
監督/河合勇人
配給/ギャガ
※大ヒット上映中
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