スタイリスト青木貴子さんによる、素敵な人に一歩近づく生き方指南。こんな時代だからこそ、前を向いて歩いていくためのヒントをお届けします。
自覚を持って進めよう!平和を愛するすべてのひとへ
このところ戦争や紛争、他国への圧力、政権交代など国際的にいろいろな問題が噴出、争いという概念が色濃く表れていますよね。もちろん国内でも政治不信に物価上昇、その他さまざまな問題が山積していて、世界の至る所で不穏な空気が流れています。
遠い国の争い事も決して人ごとではありません。世界は連鎖しているので、物資の面などで影響を受けるだけでなく、最終的に大国同士の衝突に飛び火をしたら更なる犠牲は出るでしょうし、そうなれば日本も直接的な被害を被る可能性だって出てきます。
ではどうしたら争いが止むのでしょう。当事国同士では双方の大義や言い分があるので収めることは現状かなり難しく、頼みの綱の国際社会の介入も、参加国によっては自国の利益を求めて平和回復に積極的に加担しない国も出てきています。
平和の維持って本当に難しい。でも難しいといって放っておいてはいけない問題。自分たちはすぐに何かをできるわけではないですが、どの争いも何がきっかけで、どうなっているのかといった「事実や史実は少なくとも知っておくべき」だと思います。それが平和を考える大きなきっかけになるからです。
ちょっと知るだけでも、どの争いも火種は歴史的に根深いことは分かります。でも過去のことを理由に挙げていたらニワトリが先か卵が先か的な、発祥のわからないループ状態になってしまいます。身近な喧嘩とかもそうですが、禍根を残さない、禍根を断つことが穏やかな生活、平和への第一歩なのではと思います。やられたからやり返すはアンハッピーしか生みません。
戦争のことで考えると日本は唯一の被爆国であり、兵器の恐ろしさを直接知っている国。そして平和憲法を守っているから平和が維持出来ている。そういった平和の守り方をしてきた日本だからこその体験とそれによって培ってきた平和を維持する術を広く世界に、声を大にして訴えてほしいなぁと思います。
私たちもこの平和な日本を守るためにはどうしていったらいいか、誰に託していったら良い国が実現するのか、そういったことも真剣に考えていかなくてはいけない時期に来ていると思います。今までは平和を保ってきましたが、これからもそうだとは言い切れません。
たとえば政治に不信感を持ったら、しっかり自分なりに「何が原因かを知る」ことが大切です。そしてその不信や不安を払拭するために自分は何をすべきかを本気で考え、安心を選び取るためにはまず参加することです。選挙に行ってない人とかいると聞きますが、1票1票が集まったものが結果になります。どうせ変わんないよね、といってるだけでは確かに何も変わりません。変えるためには参加すること。それが大きな変革へのムーブメントを引き起こしていきます。他国の選挙事情を見ていると国民が政治にちゃんと興味を持って参加していますよね。あれを見ると、他国の人たちは自分たちがよりよく生きることのために情熱を持っているなと思います。日本人って冷めてるというか、人ごとっぽいなって。
自分たちの理想や思いを実現する人たちを選んでいる!という意識で政治に参加すると思い入れも違ってきますし、それが平和を維持する一つの手段となります。他人任せじゃない生き方をしていると、心も晴れて平和的な状態を保てます。支持したい魅力的な人物がいない、なんて声は聞こえてきそうですが、いろいろなところで問題意識をもったり訴えかけたり国民が動けば政治も変わってきそうな気がします。草の根運動、大事です。話はちょっとそれますが、総理大臣を決めるとき何人かが立候補したら国民もその選挙に投票参加ができるようになったら面白いのになぁとか思っちゃいます。政治参加を促す方法も考えて欲しいですよね。
平和って、本当に良いですよね。平和を愛していますよね? そう思うのは当たり前ですが、考えてみると平和自体は当たり前のことではありません。心がけて努力して成り立つもの。平和は連鎖なので、身近なところでも平和を心掛けると良いと思います。無駄な喧嘩はしないとか、ひとには優しさを持って接するとか、小さいことでも心が穏やかに平和的な心持ちになれるために出来ることはたくさんあります。
今年は自らが平和維持の一員という自覚を持って、安心安全な生きやすい社会の実現のために出来ることに日々積極的に参加して行きましょう〜!