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2023.04.10

特別展開催中!鳥とジュエリーが魅せる、世にも美しい世界へ

美術展や博物館を訪れる楽しみは、好きなものに対する好奇心と、知識や刺激、新たな感情との出合いーー。そこに世にも貴重なジュエリーの輝きが加わったら? 今回は「ヴァン クリーフ&アーペル」が関わる、開催中の特別展をご紹介。【連載「青木貴子のラグジュアリー案内」

“美しきもの”の共演が生む感動時間

極楽鳥

モーブッサン、ケツァールのブローチ 1960年代/イエローゴールドに彫金細工、サファイア、サファイアに彫刻、エメラルドに彫刻、ターコイズ、ダイヤモンド、ルビー、ルビーに彫刻/個人蔵

ヴァン クリーフ&アーペルが支援する宝飾芸術の教育研究機関「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」と東京大学総合研究博物館との共同主催『極楽鳥/BIRDS IN PARADISE』という特別展が開催されています。

翼を広げ大空を駆け巡るその自由さ、美しい羽色などから人々を魅了する鳥たち。その魅惑の姿体を人々はこれまでさまざまな形で表現、描写してきました。この展示会では鳥の姿を最高峰の技術と美的芸術的観点から表現したジュエリーと、まったく異なった学術的見解から作られた研究資料などが同時に展示され、異なる視点から切り取られ表現された鳥の魅力をあらゆるアプローチから余すところなく鑑みることができる、ユニークで貴重な展示会となっています。

特別展
特別展
具体的には鳥をモチーフにした歴史的名品ジュエリー、これは19世紀半ばから現代に至るまでに多くのメゾンや作家によって創造された選りすぐりの美しい逸品の数々、鳥の剥製標本をはじめ自然史標本および研究資料や博物学的に描かれた鳥のデッサンなどが併せて展示されています。

極楽鳥 ジュエリー

ギュスターヴ・ボーグラン、孔雀のブローチ 1865年頃/ゴールド、パール、ダイヤモンド、サファイア、ルビー、エメラルド/個人蔵

私は綺麗なジュエリーを見たいな、という気軽な気持ちでこの展示会を訪れました。もちろんお目当てのジュエリーはどれも素晴らしく見応え十二分。宝石や細工の妙にうっとりしたり、鳥の躍動感を伝える表現力の素晴らしさに感嘆したり、ユーモラスなデザインにほっこりしたり、美しいものを見るという目的は満点以上に満たされました。

極楽鳥 ジュエリー

ピエール・ステルレ、鳥のブローチ /イエローゴールド、プラチナ、ダイヤモンド/個人蔵

ですがこの展示会からはもっともっと深い面白みを発見することが出来ました。ジュエリーも剥製もデッサンも、美しく躍動的な鳥という生き物(リアル)をどうしたら静的な表現(アンリアル)で美しいまま留められるかという芸術家や、鳥の神秘を解明したいという研究者たちの挑戦の記録のように見えたからです。鳥の美しさに魅了され、その美しさを永遠のものとして残す可能性や方法論を人々は追及してきたんだなということを多面的に見られる仕組みになっています。

極楽鳥

カンムリバト剥製 年代未詳/剥製標本/山階鳥類研究所所蔵

その目的というか裏テーマ?的なことに焦点をあててあらためて展示されたジュエリーを見ると、視覚に訴えかけてくる“綺麗”という表面的なところだけではなく、鳥の躍動感をどうしたらジュエリーで伝えることができるのか、今にも飛び立ちそうに見えるデザインは? 鮮やかな羽色を再現できる色石のセレクトやセッティングは? 最高の表現を実現しようとする職人の探究心と技術に心を奪われました。するとジュエリーの輝きと価値が一層増したように感じられました。

極楽鳥

河辺華挙『鳥類写生図』 嘉永7(1854)-大正9(1920)年/和紙に墨、彩色/東京大学総合研究博物館所蔵

傍のまるで生きているかのような剥製やデッサン画の写実的な鳥たちとジュエリーで出来た架空の鳥たちとの共演と対比、自然科学と芸術を融合した展示方法は斬新かつとっても贅沢な演出だと思います。私は完全にジュエリーが呼び水でしたが、鳥そのものの魅力にハマってしまいました。

実際会場を訪れていたひとも多様な感じで、あぁこのひとは鳥好きで来たんだな、このひとはジュエリー目的なんだな、と一目でわかるくらい違った感じのひとが一堂に介していて面白かったです。
でも鳥好きだろう(学術的な資料を見に来た)ひとからは「宝石でもここまで表現できるんだね、すごいな綺麗だな」といった声が聞こえたり、ジュエリー好きだろうひとからは「鳥の世界も奥深いね、羽色が美しいねぇ」とそれぞれをリスペクトする感想が飛び交っていました。
好きなひとの違った一面を発見できて嬉しかったーーというような感情をみんな持ったんじゃないでしょうか、ちょっと変な例えですが(笑)。そんな発見と収穫の多い展示会だと思います。

インターメディアテク開館十周年記念特別展示『極楽鳥』キーヴィジュアル

会期はゴールデンウィーク明けの5月7日まで。ゴージャスなジュエリーは約100点、美しい剥製は45点、そのほかの資料などもたっぷり見ることが出来る見応えある展示会なのに、なんとなんと入場料はフリー! これから祝日もたくさんありますし、ふらりと訪れてみてはいかがでしょうか。

インターメディアテク開館記念十周年 特別展示『極楽鳥』
会期/~2023年5月7日(日)
時間/11:00~18:00(金・土曜日は20:00まで開館)※時間は変更する場合があります。
休館日/月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)、その他館が定める日
会場/インターメディアテク3階
主催/東京大学総合研究博物館+レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校
協力/山階鳥類研究所
協賛/ヴァン クリーフ&アーペル
企画/東京大学総合研究博物館インターメディアテク寄付研究部門+東京大学総合研究博物館国際デザイン学寄付研究部門
入館料/無料
住所/東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3階
https://www.lecolevancleefarpels.com/jp/ja

TEXT=青木貴子

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