梅や桜など早春の京都は花見シーズン。花より団子というけれど、京都のお店で和食をいただくには時間も限られ、予約も必要。ならば、伝統的な和食である「すりながしドリンク」にトライしたい。見た目とのギャップに満足度は想像以上?(ライター/和多亜希)
和食のベース、だしとうまみを利かせた美味しさ
2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され、世界から注目される和食。和食のベースである「だし」は、「うまみ」を考えるうえで欠かせない存在で、繊細で奥深い和食の味わいそのもの。
だしを生かした伝統的な和食「すりながし」は、野菜をすりつぶしてだしと合わせ、ペースト状にしたもので、素材のうまみが凝縮。そんなすりながしを手軽にドリンクとしていただける店がある。だしは2年寝かせた昆布とかつお節を使用し、料理長自ら一杯一杯丁寧に取っているという。
すりながしドリンクはネオ和食として魅力満載
豆乳のエスプーマ、すりながし、だしのジュレという3層になったカラフルな色使いやアクセントのトッピングなどフォトジェニックな見た目に、スイーツのような味わいを想像してしまいがち。一口飲めば、和の風味がストレートに口に広がり、そのギャップに驚く人も少なくないという。
美しいカラーは野菜本来の色で、着色料は不使用。老若男女いただけるドリンクとして無添加にこだわり、栄養も満点。一杯で満足感も得られるよう、だしジュレ、コンニャク、白玉、ナッツといった具材やトッピングにも職人が工夫を凝らす。野菜ペーストと合わせるだしは、夏と冬で多少変えているという。
定番と季節限定の味が!バリエーションも豊富
トウモロコシの甘みに押し麦のプチプチした具材がマリアージュする「とうもろこしのすりながし」や、近江コンニャク、白玉団子のプリプリ食感がたまらない「紫芋のすりながし」をはじめ、「枝豆のすりながし」、「かぼちゃのすりながし」など、定番は4品。2月末までは「温かい百合根とからすみのすりながし」、「温かい海老芋のすりながし」の冬限定の2品(¥880/イートイン、¥864/テイクアウト)がある。どれも注文を受けてから作るので、出来立ての美味しさをいただける。
花見に絶好のロケーションだからこそ、テイクアウトという選択
寒いとはいえ、出来立てのすりながしドリンクを花見しながらいただく贅沢は格別。梅や桜の名所、平安神宮まで徒歩5分という好ロケーションだからこそ、テイクアウトしてお目当ての場所へ直行したい。
岡崎の疎水近くや岡崎公園、岡崎動物園は桜の季節におすすめ。また、今年の干支であるうさぎで有名な岡崎神社も徒歩圏内。花見や観光ついでと言いつつ、実はすりながしドリンクを目当てに訪れることになるかも?
すりながしスタンド だしとうまみ
京都市左京区聖護院円頓美町17 京都ハンディクラフトセンター東館2F
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