「美術は昔から好き」という香里奈が訪れたのは、アール・ブリュット2022巡回展『かわるかたち』。形にとらわれない自由なアートに、思わず時間を忘れて見入ってしまうかも。都内3ヵ所を巡回する展示なので、ぜひチェックして。
「生の芸術」を感じてみよう
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〈香里奈〉ジャケット¥20,900、パンツ¥16,500/ともにアールビーエス(レイ ビームス 新宿) 中に着たロゴTシャツ¥8,800/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) ピアス¥2,680/ヘンカ、ストーンリング¥24,200/ラフンタンブル、ブレスレット¥23,100/ユーキヨシオカ(すべてロードス) バッグ¥80,300/レイチェル コーミー(スティーブン アラン シンジュク) スニーカー¥19,800/アーロン(ユナイテッドアローズ 有楽町店) 〈アート〉ペンキ、キャンバス/共同制作 PICFA蔵
さまざまな感性が評価されているアートの世界。そのなかの「アール・ブリュット」というジャンルは、直訳すると「生の芸術」となるフランス語。専門的な美術教育を受けていない人の、独自の発想や表現方法による芸術とされている。作品を通して、人それぞれが持つ表現の力を感じてみよう。
写真の作品は、本田雅啓《シブヤノマチナミ》2022。渋谷の街をテーマに、80人以上が参加したライブペインティング。幾重にも塗り重ねられた幅4メートルの絵は、まさに“かわるかたち”。誰も予測できない唯一無二の仕上がりに。
本田雅啓《50daysチャレンジ ドウブツノラクエン》2019
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アクリル絵の具、水彩紙 (パネル) PICFA蔵
動物モチーフをひとつひとつ重ねて描くことで、幾何学的な模様や色面を複雑に構成。
「このなかに何匹の動物が隠れているか、探すのも楽しいですね」(香里奈)
吉川秀昭《目・目・鼻・口》
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マーカーペン、画用紙 やまなみ工房蔵
目、目、鼻、口という顔のパーツを、無限に繰り返し描くスタイル。作品を引いて見たときと間近で凝視したときとでは、違うものが見えてくる。
井上優《5人のかお》2014
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鉛筆、水彩紙 やまなみ工房蔵
10Bという軟らかい鉛筆で描かれた、どこか穏やかな5人の顔。
「井上さんは70歳のときに創作活動を始めたと聞いてびっくりしました」(香里奈)
渡邉あや《飛行機》
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ペン、色鉛筆、画用紙
ポップでカラフルな彩色が特徴的。動物や建物、実在する企業のパロディなど、遊びゴコロ満載。「明るい雰囲気で元気が出ますね!」(香里奈)
アール・ブリュット2022巡回展『かわるかたち』
「かたち」をキーワードに、身近にある素材を使ったさまざまな表現を紹介。10 名の作家による絵画や立体作品が、都内3ヵ所を巡回していく。
https://inclusion-art.jp/
【第1会場】
7月16日(土)~9月25日(日)
東京都渋谷公園通りギャラリー
東京都渋谷区神南1-19-8
【第2会場】
10月27日(木)~11月2日(水)
練馬区立美術館 区民ギャラリー
東京都練馬区貫井1-36-16
【第3会場】
11月25日(金)~12月4日(日)
府中市美術館 市民ギャラリー
東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
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