何年も大切に使い続けている靴やバッグ。毎年のように買い足したり、着るほどに愛着の増していく服。GINGERでも人気のスタイリスト竹岡千恵さんが、心から手に入れて良かったと実感する最高の1アイテムとは…?
年齢を重ねた今こそ必要なのは、ディテールまで上質なTシャツ
夏はもっぱらTシャツ派という竹岡さんから挙がったのは、カットソーブランド「リフィル」のTシャツコレクション。初めて着た瞬間の感動は今でも鮮明に覚えているそう。
「しっとりしていて、着心地が最高なんです。個人的には薄手で体に沿うタイプより、地厚でカジュアルな生地が好みなんですが、これは適度に厚みがあるのに柔らかくて、ボディラインも拾わない。サイズ違いで揃えています」
リフィルでは“綿のカシミア”と呼ばれる最高級のスーピマコットンを独自製法で紡績。低速の編み機でゆっくり膨らむように編み下ろし、柔らかな質感を存分に引き出している。着る頻度が高く、ある程度消耗していくことも念頭におかなくてはならないTシャツ。買い足せる価格帯が魅力であるのはもちろん、耐久性の良さにも驚いたと語る。
「着るたびにガシガシ洗濯機で洗っているのに、最初に手に入れた1枚目も未だ首元すらヨレないんです。もう100回くらい着てると思うんですけどね」
若いころは気にならなかったカジュアル全開のTシャツも、年を重ねた今着るのは難しくなってきたと分析する。
「年齢的にも、クタッとしたTシャツを着てると疲れて見えちゃうんですよ(笑)。大人が着るTシャツは、細部まで手抜き感のない質の良さが重要だと実感しています」
竹岡さんからのセレクトアドバイス
サイズ違い、色違いでTシャツを揃えておけば、どんなボトムスにも対応可能。トレンドのボリューム系ボトムスには小さめのサイズ1を、タイトめなボトムスには、コンシャスになりすぎないよう大きめのサイズ3をセレクト。
体のラインを拾わないゆったりフォルムのサイズ3は、もっとも出番の多いサイジングのひとつ。手持ちTシャツのなかでも、チャコールグレーは絶妙な発色が美しく、コーディネートもしやすいため1枚あれば重宝すると太鼓判!