アーティストそして俳優として、活躍のフィールドを広げ続けている川島如恵留(Travis Japan)の連載『のえるの心にルビをふる』。今だからわかったこと、気付いたこと、そして様々な出来事についての自らの考察をつづります。【vol.9≪知ってる場所か、知らない場所か≫】
知ってる場所か、知らない場所か

GINGER WEBをお楽しみの皆様、こんにちは! Travis Japanの川島如恵留です!
先ほど無事にアメリカに到着しまして、移動車からお届けしております! Travis Japan7人全員でアメリカでのお仕事です! 頑張ります!
(7月18日に書いてます!)
7ヵ月間のLA留学期間や、ワールドツアー、America’s Got Talent の出演、MVの撮影等、様々なお仕事でアメリカには何度も来ているのでそろそろ慣れてもいい頃だと思うのですが、未だに、車が右側を走っている事に驚かされています。
空港でのピックアップしてもらう時、左手側から車が来るんですよ。しかも割と大きなアメリカサイズのバンが。基本は車体の右側からの出入りになりますし、普段と違う事を頭がすっと受け入れ始めるまでは、なんだか全部が鏡の世界にいるみたい!って錯覚します。
交差点の右折時には、特段指示看板が出ていなければ、赤信号でも安全確認後に右折出来たりします。とっても不思議!
さらに、ロサンゼルスは道路の舗装がまるでパッチワークのようだとよく言われておりまして、それはすなわち、スピードを出せば出すほど車体がバイーンとなるという事です。はい、そうです、ヒュンってなります。(心臓が)
めちゃくちゃ広大ですからね、土地が。ロサンゼルスが位置するカリフォルニア州に、日本をぎゅっとしたら全部入っちゃう、って聞きました。そんなにも面積があって、車がメインの移動手段ともなると、そりゃあ道路は早く傷みますし、その補修工事は部分的になりますわな。
ついさっき、赤信号で右折してドキッ、道路のガタつきでヒュン、時差ボケでネムッ、となったばかりです。
あぁ! 懐かしいわ! この感じ!
今回も、沢山の初めてに出逢える旅になると思います! 楽しんできます!
初めての事、知らない事に対して、僕たち人間は①怖がるか②興味を持つか、に大別されるのかな、なんて事を思います。
僕は圧倒的②の人なので、知らない事を知りたいし、知らないものを見てみたいし、知らない何かを体験したいんです!
「やった事がないから面白い!」という考え方もありますが、どちらかというと「やった事がないから面白いかどうかすら分からなくて、そのままにしておくには実に勿体無い!(し興味があふれちゃってしょうがない)」という感じが近いのではないかと思います。
やってみた結果楽しかったかどうか、面白かったかどうかもとても大事ですが、個人的には、そこから何が知れたのかを大切にしています。それがメインといっていいでしょう。
そういった意味では、タイムパフォーマンスが良ければ良いほど興奮します。行動と結果のサイクルが短いスパンでやってくるほど、沢山得られた気がして嬉しいです。
「タイパを重視する=Z世代」なんて印象が広がっている昨今で、30歳の僕がZ世代かと言われるとそれはどうなんだろうとも思いつつ、勝手に仲間に入れてもらえていたら嬉しいな、とも思います。
知らない地に行く、という事はとてもタイパが良いアクティビティではないか、と最近思うようになりました。
特段なにもしなくても、その地の風や匂いを感じるだけで、晴れやかな気持ちになれたりするじゃないですか。
旅行先の空を見上げて「うわー、綺麗な空! こんな空なかなか見られないよー」って思うのって、なんだか風情があるじゃないですか。
普段ならなんとも思わない風にも匂いにも空にも、意味を持たせてくれるのが旅行だったり、普段行き慣れていない土地の良さな気がするんです。
全部繋がっているのにね!
隣町の景色を、きっと僕は知りません。自転車で、車で、バスや電車で、数十分、数時間移動してみれば、そこにはまったく知らない景色がある筈なのに、それよりももっと遠くにいつも行っちゃいます。
時間があるから旅行をしているのではなくて、時間がないから旅行をしている、からなのかもしれません。
スケジュールが空いてるから旅行しよーっと、ではなく、旅行したいからスケジュールを切り詰めるぞ、の方が多い気がしてます。
そんなに頑張ってスケジュールきってるのに、行くのが隣町!なんて事は中々起こり得ないですもんねぇ。
アメリカから帰ったら、時差ボケひっさげて隣町に行ってみようかなぁ。
ここで感じられる世界の大きさを、もしかしたら隣町でも感じられるかもしれないから。
やった事ない事を初めてやる時は少し怖いかもしれないけど、興味を活動の根源に準備万端でいられればあとは楽しむだけです!
たとえ左からでっかいバンが来なくても、空の広さに驚けなくても、物価の違いに顎が外れなくてもいいんです!
違う景色を見るために活動してるわけじゃないかもしれないけど、今自分が置かれている場所と違う何かに触れるきっかけに恵まれると僕は嬉しいです。
知らない土地に行く事の良さを、3年前に住んでいた地でめちゃくちゃ語りました。
慣れ親しんだロサンゼルスという地でも久々に来るだけでこんなにも新しい気持ちになるんだから、知らない土地はもっとすごいんだろうな!
大切な人達と色んなところに行きたいな!
もしよかったら、一緒に行ってくれますか?
知ってる場所か、知らない場所か、どっちが良いですか?
【今月のTouch the Heartstrings】

先日の上海でのイベント時の髪型とメイクが本当に好き。乙女ゲーにでてきそうじゃないですか? そんなことないですか? いや、そうですねって言ってください? 本当ですか? ありがとうございます。嬉しいです。これからもお気に入りのビジュを探していきたいと思います。今回のヘッダーの緩さがより際立ちますね。
川島如恵留(かわしま・のえる)
1994年11月22日東京都出身。小学生1年からジャズダンスを始めた後、芸能活動をスタートし子役としても舞台にも出演。その後、2007年10月よりアイドル活動を開始。2012年7月にTravis Japanの結成メンバーに。2022年10月に全世界メジャーデビュー。2024年11月22日に初の著書となる「アイドルのフィルター」を出版。2017年青山学院大学卒業。2019年に宅地建物取引士、2023年には国内旅行業務取扱管理者、2024年には総合旅行業務取扱管理者の資格を取得。2024年4月から個人のYouTubeチャンネル「のえるの隙間時間」、同名のXも開設。
YouTube @noelnosukimajikan