俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。6回目は「ウルル」をご紹介。
世界最大級の一枚岩の壮大さは想像以上!
この度、「朝だ!生です旅サラダ」のロケで、念願の世界複合遺産「ウルル、カタ・ジュタ国立公園」に行くことが出来ました。
全長3400m、高さは300mを越える世界最大級の一枚岩の「ウルル」。この壮大な景観美を誇るウルルは1987年に世界自然遺産として登録され、後に1994年にアボリジナルピープルが聖地として大切にしてきた文化的な価値が認められ、世界文化遺産としても登録範囲が拡大され、世界複合遺産として登録されることになりました。
見渡す限り平地の中で堂々と佇む巨大なウルルの景観は、圧倒的な驚きと感動を与えてくれます。
しかも地表に出ているのは、ほんの僅かであるといわれており、想像力を掻き立てられ、その壮大さから、まさに地球そのもをを見ているのではないかという気持ちにさせてくれます。
初めてウルルと対面したときの感動は一生忘れないかもしれません。ウルルからすごく強いエネルギーを感じました。まるでウルルが生きているかのような、何か語りかけてくるような。
ずっと見ていたい、繋がっていたいという気持ちから、しばらくの間その場から離れることが出来ませんでした。
そんなウルルは、朝もとても美しいです。地表では色とりどりの優しい光が砂漠を照らし、空にはまだ星が瞬いています。ここは夜と朝が出合う場所。このフィールド・オブ・ライトと自然の夜明けの光が相まって、ウルルの朝は1秒1秒表情を変えていきます。
優しい光を浴びて少し朧げなウルルは、柔らかい雰囲気が出ていて、とても幻想的でした。
また夕刻の光景も見逃すことはできません。「たくさんの頭」という意味を持つカタ・ジュタの稜線が、夕日の向こうにシルエットで浮き立ち、その壮大さに胸が高鳴ります。
さて、ここで南圭介のマイスターQuiz!
Q. ウルルにおいて、こちらの写真の場所はどのような役割を持つ場所でしょうか?
A. 台所
B. 祈りの場
C. 情報共有する掲示板
D. 洗濯場
正解は――「A」の台所です。
こちらの場所はキッチンケーブと呼ばれています。
この平らな場所は触るとつるつるしていて、まな板の役割として使われていたとされています。
こちらのキッチンケーブでは壁に触れる事ができ、触った感じはとても温かく、およそ6億年もの年月を地球と共に生きているウルルの歴史あるパワーを頂けた気がしました。その長い歴史のなかで、風化と侵食に耐えてきたウルルは本当に逞しいと思います。
【ウルル/南的見どころ1】ブッシュフード
アボリジナルピープルの方々が伝統的に食してきたブッシュフードを食べる事が出来ます。
オーストラリアだからこそ、この場所だからこそ味わうことの出来る味、そのブッシュフードを使ったスイーツを頂くことが出来ました。甘みと酸味の良いバランスに、香りも楽しめる事が出来て、とても美味しかったです。
そして、世界遺産のウルルを眺めながら食事を頂ける場所もあるんです! 心もお腹も満たされるとても贅沢な時間を過ごす事が出来ました。
【ウルル/南的見どころ2】アボリジナルアート
GoCAギャラリーにてアボリジナルピープルの芸術に触れる事が出来ます。文字を持たないアボリジナルピープルは大切な情報や、記録、記憶を絵で表していました。
砂や肌に描かれていた絵はキャンバスへも描かれるようになり、現代アートとしても注目を集めています。なかでも主流なドットペインティングはシンプルななかに美しさがあり、幾何学のなかに温もりがあります。
このように持ち運びしやすいサイズもあるので、こちらのアボリジナルアート購入しました。おかげさまで部屋に文化的な彩りが広がりました。
今回、いつかは絶対に行きたいと思っていたウルルに行く事が出来て本当に嬉しかったです。
大いなる「聖地」であることから、行くまでは少し構えていたところがありましたが、ウルルは全てを受け止めてくれて、現地の方々も優しく迎えてくださり、かけがえのない経験をする事が出来ました。
ガイドの方からのお話を聞いて、アボリジナルピープルの方々が大切に守ってきた「聖なる場所」である事を改めて心に刻むことが出来ましたし、地球と共存する、むしろ地球そのものではないかと思うくらい壮大なウルルを感じる事が出来ました。地層が縦に走っているところもあると聞き、同じように見えている部分もそれぞれ歴史が全く違うという時のロマンを感じました。
ウルルは、その時の自分によって見え方、感じ方が違うような気がして、節目節目で訪れたいなと思いました。
これまで守られてきたこの壮大な自然と尊い文化を、これからも大切に、そして美しく残す事が出来るように、多くの方と、地球が創ったこの素晴らしい宝物を共有できたら嬉しく思います。世界複合遺産「ウルル、カタ・ジュタ国立公園」にはたくさんの感動と学びを頂きました。
必ずまた来ます!
「南の旅」はまだまだ続きます。これからも一緒に旅をしましょう。
PALYA!(またお会いしましょう!)
今回訪れた「ウルル、カタ・ジュタ国立公園」は――
オーストラリアのノーザンテリトリーに位置している国立公園。ウルル(エアーズロック)は世界最大級の一枚岩で、日の出や日の入りによって色が変わることが有名であり、アナング族にとって聖なる地。またカタ・ジュタ(オルガ山)は36のドーム状の岩からなっていて、その最高点はウルルよりも高い約546メートル。アナング語で「多くの頭」を意味し、近くにはハイキングコースもある。
南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
Instagram @keisuke_minami73
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