圧倒的な輝きを自らの努力で実現し、そして放ち続け、自身が“うつくしい”と称されることも多い田中みな実さん。彼女が今感じている「うつくしきもの」「心が磨かれるもの」について伺ったインタビュー。今回は、コレクションしている“器”について語ってくれた。
岩崎龍二さんの器
「岩崎龍二さんの器に魅せられて、ちょこちょこ集めるのが密かな楽しみ。ブルーやグリーン、紫、ピンク、クリーム色…。独特な色彩に、ひと目で心まで奪われた。曖昧で柔らかな色みの器も、決してぼやけず、どこかエッジィな雰囲気に心底魅了されている。
花弁のような模様を生み出す“環流し(かんながし)”は芸術品。ずっと眺めていたくなるほど美しい。銘々皿に深皿、大皿、花器、どうしても連れて帰りたくなったら、我が家に迎え入れることにしている。
ひとりだとマンネリになりがちな食卓が、器で華やぎ、気持ちまで豊かにしてくれることを岩崎さんの器が教えてくれた。丁寧に生みだされているものだから点数は多くなく、そう頻繁には巡り合えない。次はどんな子に出合えるのか、想像するだけで口元が緩んでしまう」
岩崎龍二個展
日時/10月21日~25日
会場/南青山 寺田美術
https://iwasakiryuji.com/