ドラマで共演中、田中みな実×岩田剛典が考える「夫婦に不可欠なもの」

回を重ねるごとにますます注目が高まる恋愛ドラマ、セックスレスという夫婦問題のタブーに切り込んだ「あなたがしてくれなくても」。夫婦を演じる田中みな実さんと岩田剛典さんにインタビュー！

田中みな実と岩田剛典が新名夫婦について分析

第一話の撮影現場にお邪魔して取材。

ドラマ「あなたがしてくれなくても」（フジテレビ系・毎週木曜22時～）は、セックスレスという夫婦の問題を描く大人の恋愛ドラマ。第一話、第二話の放送が終わり、視聴者それぞれが各登場人物に共感や反感を持ちながら、物語の成り行きをハラハラしながら見守っているところーー。

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― 新名家がセックスレスになってしまったのはなぜだと思いますか?

田中さん（以下、田中） ドラマのなかで楓のセリフにもありますが「仕事のことで頭がいっぱいで、疲れていてそういう気になれない」。もちろん、それも理由のひとつではあると思いますが、ただ優しいばかりの夫、家事を完璧にこなす夫に異性としての魅力を感じなくなっているのではないか…とも。身勝手だけど、そういうことってなくはないのかなって。

― 新名誠、楓のふたりは、なぜ結婚後に心の距離ができてしまったと思いますか？

岩田さん（以下、岩田） コミュニケーション不足に尽きるかなと。夫婦といえども、歩み寄る優しさや思いやりがなくては、埋められない虚しさ、寂しさが生まれますよね。「ここまでは理解してくれているだろう」「我慢せずに、受け入れてくれるだろう」というボーダーラインの相違です。それが自分にとっては当たり前、日常的なことだと続けてきて、いつのまにかその境界線を越えてしまっていたことに気付かない。それはやはり言葉足らず、行動足らずだったからなのではないかと。

パートナーとの関係において“なくてはならないこと”は？

― 岩田さん、田中さん自身がパートナーなど“大切な人”と理想的な関係でいるために「大事にしなければならない」と感じることは何ですか？

岩田 適度な距離感。

田中 確かに！　互いにとって適切な距離感と信頼。言葉とか約束とか、うわべではなく本当に信頼し合える関係は理想的。疑ったり、試したり…不毛なことがないに越したことないもんね。

岩田 相手のことを考えて思いやること、相手の意見を尊重すること。そして間違っていたらちゃんと注意すること。この3つは、パートナーや信頼する仲間など、自分が大切だと思える人たちとの関係において、大事にしたいことですね。

田中 私も、思いやりかな。親しき仲にも礼儀あり。夫婦なら、甘えたり、弱音を吐いたり、時には八つ当たりしてしまうこともあるかもしれない。けど、それを顧みて反省し、素直に謝れるか、感謝できるかどうかってすごく大切な気がします。夫婦だからといって、何でも許し合えるわけではないから、互いへの敬意や思いやりは不可欠だと感じます。

― 最後に、おふたりが仕事をするうえで、“なくてはならない”＝必要不可欠なモノ・コトがあったら教えてください。

岩田 なんだろう…あ、睡眠です！

田中 私も同じ。寝ていないと仕事のパフォーマンスが落ちてしまうので。睡眠、とっても大切ですね。

岩田 うん、まさに“なくてはならない”こと（笑）。

ーー ドラマのなかではすれ違う夫婦なれど、撮影現場では息の合うコンビネーションを見せてくれたふたり。「あなたがしてくれなくても」はまだ始まったばかり。どんな展開が待ち受けているのか…楽しみで仕方ない！

「あなたがしてくれなくても」
今や婚姻関係にあるカップルの2組に1組がセックスレスといわれる時代。誰にも打ち明けられない社会問題となっている夫婦のタブーに切り込んだ男女の恋愛ドラマ。原作はハルノ晴さんによる同名コミック（双葉社刊）。メガホンを取るのは、2014年放送の木曜劇場「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」の西谷弘監督。監督をはじめ当時の制作スタッフが9年ぶりに木曜劇場枠に集結した。奈緒さん主演、岩田剛典さん、田中みな実さん、永山瑛太さんといった錚々たるキャストが競演。毎週木曜日22時から放送中（カンテレ・フジテレビ系全国ネット）。
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田中みな実（たなかみなみ）
1986年11月23日生まれ、埼玉県出身。「あざとくて何が悪いの？」（テレビ朝日系）にレギュラー出演するほか、近年は女優としても活躍の場を広げ、2021年に公開の『ずっと独身でいるつもり？』で映画初主演をはじめ、数々の話題作に出演。

岩田剛典（いわたたかのり）
1989年3月6日生まれ、愛知県出身。EXILE、三代目JSOULBROTHERSパフォーマー活動を中心に、俳優業、CM出演など各方面で活躍中。2021年にはソロアーティストとしての活動もスタートさせ、昨年末には初のソロツアーも開催した。