ドラマや映画、バラエティと大活躍中の田中みな実さん。「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)で共演中の弘中綾香さんのことは、出会う前から好きだと感じていたそうで…。結婚報告を受けて、本音のメッセージ。【連載「田中みな実のここだけ話」】
今回のテーマ:愛しの弘中ちゃん
私は弘中綾香を尊敬している。
でも、彼女が同じ局の後輩だったらきっと相容れなかったとも思う。だって、脅威でしかないじゃない? なんだか扱いづらそうだし(笑)。
好きだからといって仲良しこよしというわけではなく、むしろ私は彼女のことをほとんど知らない。たまたまここ数年、番組を一緒にやらせていただいている共演者に過ぎないけど、出会う前からテレビに映る彼女から目が離せなかった。
幼い顔立ちに高く甘い声。それでも、いわゆるアイドルアナとは一線を画していて、存在自体どこか異質で興味を惹かれた。その愛らしい見た目に反して、可愛く映りたい、いい人に見られたいみたいな打算はなく、どの番組でも与えられた役割を過不足なく全うしてるのが見て取れた。歯に衣着せぬ発言も、手書きのパネル紹介も、プレイヤーとしてクイズ番組に臨む姿勢も、どれも本気で嘘がない。自分を良く見せたい欲など1ミリもなく、番組の為に一肌脱いでいるという感じが会社員らしくて、好きだと感じた。
何しろ共演して驚いたのは、豊富な語彙とそれを巧みに操れる回転の速さ。タレントと互角にやりあう姿勢も清々しい。見た目に無頓着なのも本当だった。「メイクさんに入ってもらう?」とこちらが気にかけると、「なんでもだいじょぶで〜す」と手のひらで髪をパパッと撫でつけ笑ってみせるのだけど、ポスター撮影のときでさえその調子だから、少しは気を遣った方がいいのでは??と老婆心ながら言ってやりたくなる。
そんなフリースタイルの弘中ちゃんが、これまた意表を突くタイミングで結婚をして世間を驚かせた。発表の前の月に仕事以外の用事で会っていた、その帰り道「あ、みな実さん、私結婚しまーす」といつもと変わらぬトーンで報告をされて面喰らった。その夜、しみじみ「そうかぁ〜、結婚か」と、まるで妹か親友のことのように嬉しく思い、何度も喜びを嚙みしめた。生涯の伴侶を前にしても彼女は変わらず淡々としているのだろうか。それとも。これからの弘中綾香からも益々目が離せない。
弘中ちゃん、おめでとう!
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