田中みな実さんには「終わり時間厳守」「顔は左側のみ撮影可」などマイルールがたくさんある!? いえ、それは誤解。ではなんでそんな噂が回るハメに…? 今回は、聞くだけなら笑い話、されど当事者にとっては大変すぎる、芸能界の裏話をお届け。【連載「田中みな実のここだけ話」】
今回のテーマ:大人の伝言ゲーム
「お弁当、お魚だと嬉しいね」
の一言が回りまわって
「彼女は肉アレルギーらしい」
という話になり、
台本上のコメントに対して「これは、ちょっと言いづらいから言い換えても大丈夫ですか?」が、
「ご本人、〇〇とはおっしゃれないそうです!」に変換されてしまう。
いつだったかは、「いい歳して脚を出すのもあれだから、長め丈の衣装のほうがいいかも」と言ったことが、「脚出しNG」として各方面に伝わっていたらしい。
他にも「田中様の待ち時間を作らないように」「田中様は終わり時間厳守で」「田中様は左側のお顔のみ撮影可」などの謎のお達しもあったとか…。
あり得ない!
あたしゃあ一体何者なのさ。こんな“小物”にマイルールがわんさかあったら使ってもらえなくなるわ(笑)。いつもご一緒しているメイクさんやスタイリストさん、カメラマンさんが笑いながら教えてくれる。「今日はこんなお達しがあったよ〜」って。
そういえば、局アナの頃、とあるベテラン俳優さんとの対談の前に長々NG事項を叩き込まれ、触れてはいけない話題について説明を受けた。さぞかし気難しい方なのかと思いきや、ご本人はいたってフランクで拍子抜け。
いや、しかし、これは表の顔で、裏では厳しく指示を出しているに違いないとふんでいたら、自らNGとされていた話題にズバズバ斬り込むから周囲が青ざめる。
終わってから一切使えないと言われても困るので、休憩中「この話って大丈夫なの?」とスタッフに確認すると、たくさんの大人たちが集まってコソコソ話が始まった。遂にはプロデューサーが出てきたので、その俳優さんも「何かあったの?」と声をかける。「いや…その、お子さんとのことについてはお話しになれないと聞いていたので」と大汗をかきながらプロデューサーが答えると、「え、なんで? 話しちゃマズイんだっけ?」と俳優さんがマネージャーさんに訊ね、マネージャーさんは不思議そうに「いえ、うちとしては特にNGは出していません」と。
「?????」じゃあ一体だれがNG項目盛りだくさんのあんなリストを作ったのか…。大人の伝言ゲームは時として人の印象を変えてしまうことがある。過剰な気遣いはかえってタレントの見え方を悪くする。伝言は正確、かつ過不足なくお願いしたい!
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