芸能界という特殊な世界で生きる、田中みな実さん。自分へのコメントを好奇心で見てしまった結果は…。【連載「田中みな実のここだけ話」』
今回のテーマ:田中みな実に向けられた嫌悪
ヤフーのトピックスに名前があがっていたので何気なく閲覧すると、その記事へのコメント数に目が留まる。【みな実 挫折→「あざとさ」に】の見出しに1000を超える書き込みが。世間はどんな印象を持ち、どんなコメントを残すのだろう!?
日頃SNSの誹謗中傷は目に入れないようにしているのに、好奇心でパンドラの箱を開けたのがいけなかった。すべて、見事にすべてが否定的なものだった。『なんでこの人がもてはやされているのかが分からない』『低身長で顔も大してかわいくないのにモデル気どりで偉そう』『バラエティー番組をみていると上から目線で不快』『この人がでているテレビはみないし、雑誌も買わない』『演技ヘタ。女優なめんな』などなど、切れ味鋭いカウンターパンチがあらゆる方向から繰り出され、たった十数件でノーーックアウト! 以前、若者向けの雑誌でSNSの闇に呑まれる10代へ『SNSの意見がすべてではないから、現実世界の交友関係を大切に育みましょう』なんて“偉そうに”発言しておきながら、今、私はネット上の評価にひどく落胆している。
なるほど、たしかに世の中の全員に嫌われているような錯覚を起こすのも無理はない。さっきまで“女性が憧れる対象”として女性誌の取材を受けていたのはなんだったんだろう。局アナ時代から【嫌いな女子アナランキング】に名を連ね、嫌いだなんだと揶揄されるのには十分な免疫がある。だから、こんなに気を落とすなんて自分でも意外だった。かつて“ぶりっこ”というキャラクターに向けられたそれは笑い飛ばせていたの、本当に。でも、現在非難されているのは明らかに“田中みな実”という人物そのもので、紛れもなくワタシで…。ふぅ。一度正気を取り戻そうと大袈裟に深呼吸をして、ふと思う。「それでも興味の対象であることに違いはない。コメント数は多いに越したことはないのでは?」と。
私はおかしな世界で生きている。
▼こちらの記事もおすすめ
【田中みな実のここだけ話】をもっと読む。