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2022.08.17

「フェムテック」という言葉に身構える?【Megumi’s Mirror】

美容家・神崎恵さんの心の機微を綴る連載「Megumi’s Mirror」。今回のテーマは「フェムテック」。

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vol.9 「フェムテック」に思うこと

Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけ合わせた造語、FemTech(フェムテック)。
 
10年ほど前でしょうか。生理周期アプリを開発したデンマークの起業家が、投資家に「女性の体の悩みごとを解決する」というニーズを理解してもらうため使い始めた言葉だそうで、日本でも、そのころから生理ナプキンやショーツの話題などをきっかけに、それまでおおっぴらに語ることが憚られていたことがオープンになってきたように思います。

月経や産後の不調・更年期、不妊や妊活、子宮筋腫や卵巣腫瘍など女性特有の疾患など、体の悩みは多岐にわたります。そんな女性の健康課題をテクノロジーで解決しよう、という概念が「フェムテック」です。

…と、こうやって書くと、「フェムテック」の話題は、やっぱりどこか、ちょっとカタイ。これはあくまで、私個人の素直な感覚なのですが、やや身構えてしまうというか、すんなりと心を開いて気軽に話せない、そんな空気感が「フェムテック」には漂う気がするのです。

技術とか、課題解決とか、単語が難しいのかしら? そもそも「フェムテック」は、私たち女性がより生きやすく、暮らしやすくなるための言葉なのに、どこか遠く感じてしまうのはなぜ? 「課題を解決するために何かしなくちゃ」「技術を使ってより良い商品をつくらなくちゃ」。そういう志の高さや、使命感のようなものを「フェムテック」という言葉自体が背負ってしまっているのかもしれません。

もっとナチュラルにさらりと使える、柔らかで優しい言葉ってないのかな。「女性」と「技術」、そこに“私たち自身”、つまり“自分ごとである”というエッセンスが少し加わるといいのに。「フェムテック」をテーマに語るとき、常にそんな想いを抱えていました。

でも、こういった葛藤やモヤモヤこそが、課題解決の最初の一歩となるのでしょう。ざわっとするときこそ、潮目が変わるとき。過渡期なのは間違いありません。

たとえば著書のなかで、デリケートゾーンのマッサージやケアについて触れた部分があると「嫌悪感を感じた」という意見をいただいたことがありました。でも今は、積極的にデリケートゾーンのケアアイテムについて知りたいという要望をいただきます。生理ナプキンを購入すると紙袋に入れられ、パッケージが見えないようにする配慮も、隠すことじゃないのにおかしいのでは? という意見も、オープンに議論されるようになりました。

少しずつ、少しずつですが確実に、タブーとされてきた“女性の性”についての議論や解決への動き、時代のうねりを感じます。

あるとき、フェミニズムの本を編集している編集者の方に「神崎さんって、一番ナチュラルなフェミニストですね」と言われたことがありました。“女性であることを思い切り楽しみましょう。自分を大切にして、自分らしく生きましょう”。これは私が一貫して伝えてきたメッセージです。女性がいきいきと、健やかに輝いて、がんばる姿は本当に美しい。メイクやファッションで少しでもその応援をできれば。そう思いながらここまできました。そうか、ある意味、私も無意識に「フェムテック」してきたのかもしれない…。

ともかく、ひとりひとりが自分を大切にできれば、世界はもっと素敵になるはずです。女性だけの「フェムテック」ならぬ、人間としての「ヒューマンテック」で、さまざまな課題が解決でき、優しい世界になりますように。

神崎恵の【Megumi’s Mirror】をもっと読む。

TEXT=田中美保

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