スマホでどんな動画を見て、どんなお買い物をして、何を調べている? 今、活躍するあの人たちがこっそり教えてくれました。国際政治学者の三浦瑠麗さんはSNSには時間をかけず、文化を吸収することにスマホを活用しているそう。
【YouTube】は今を読み解くためのツール
御厨政談「創発チャンネル」
私の参加する財団が関わっている番組で、御厨先生が政治家などと対話を重ねていくことでオーラルヒストリーに取り組み、彼が見てきた戦後の政治史を語り、現代政治の分析を行っているものです。
「大木隆生チャンネル」
コロナに対して医療体制を充実させる必要性を説いてきた大木先生のチャンネル。事なかれ主義や一つの意見に染まりやすい現代だからこそ、積極的に異論を取り上げたいと思い、見ています。
【Netflix】は話題作・おすすめ作をチェックする場
「クイーンズ・ギャンビット」(ドラマ/2020/アメリカ)
話題になっていたので見ました。評判どおり面白かったです。社会問題にも焦点を当てつつ女性にエンパワメントしてくれるドラマであると同時に、チェスの素人でもその面白さがわかるしつらえ、ファッションなども見所です。
「ザ・クラウン シーズン1」(ドラマ/2016/アメリカ・イギリス)
こちらも話題になっていたので見ました。女王の葛藤やファミリーの問題などを通してイギリス史や戦後史を振り返ることができるのは貴重です。王冠を担うことの重みがよく表現されているドラマだと思います。
『ガーンジー島の読書会の秘密』(映画/2018/フランス・イギリス)
こちらはおすすめに出てきたので見てみました。読書という体験が与えてくれる機会や喜び、島の人々が抱える秘密、占領された者の悲しみなどを描写しつつ、心温まるストーリーに仕上がっています。島の風景が郷愁を誘います。
【Amazon】で名作を見ながら、世界を感じる
「高慢と偏見」(ドラマ/1995/イギリス)
ビデオで持っていたものですが、BBCの文学作品はよく見ます。何度もリメイクされてきた作品ですが、このドラマは品位があり、台詞が美しく、時代考証がよくできている。文学作品をそのまま楽しめるような格調高いドラマ。
『博士と狂人』(映画/2019/イギリス・アイルランド・フランス・アイスランド)
人に勧められて。オックスフォード英語辞典を製作するにあたり、精神疾患を持つ犯罪歴のある軍人の助けを借りたという実話に基づく作品。言葉への愛着とこだわりは、世界と自分の認知に向き合う真摯な姿勢を示しています。
「アウトブレイク‐感染拡大‐」(ドラマ/2020/カナダ)
パンデミック発生前に作られた作品で、まるでそれを予知していたかのような内容に驚愕しました。今回のパンデミックのみならず現代社会の抱える問題が詰まっています。人間社会を描くうえでの観察眼の鋭さに舌を巻きました。
おすすめアプリは「Picture This」「ヘルスアミュレット」「Booking.com」
庭づくりの参考と自生している木や山野草を調べる際に、「Picture This」を使っています。有料ですが、草花辞典を持ち歩くよりもよほど便利です。新型コロナウイルスのワクチン接種記録管理もかねて、健康アプリには「ヘルスアミュレット」を使っています。海外のホテル予約には、「Booking.com」!
三浦瑠麗(みうらるり)
1980年神奈川県生まれ。国際政治学者。「めざまし8」(フジテレビ系)などメディア解説も多数。2匹の猫と暮らす愛猫家で、スマホのホーム画面は新しく来たラグドールのジーナちゃん。