10代でデビューし、女優、モデルとして第一線で活躍し、憧れの存在として輝きを放ち続けている桐谷美玲さん。昨年は出産も経験し、また新たな道を切り拓くことに。そんな彼女に、31歳になった“今の自分自身”について語ってもらいました。
足りないものばかりだと思う日々
―結婚、妊娠、出産とライフステージを進みながら大人の女性に。「可愛い」から「キレイ」へと進化し続ける美玲さん、果たして彼女自身はどう感じているのでしょうか―。
「今まで“色気”や“セクシー”という言葉にはまったく縁がなかった。女性の色気って思わず触れたくなるような“柔らかさ”に宿ると思うんです。例えば、ウエストやヒップの丸み、適度な脂肪と筋肉が作るボディの曲線。どんなに食べても太らない、トレーニングをしても筋肉がつきにくい、私はそれを手に入れることが難しくて。触れたくなる柔らかさが大事なのは肌や髪も同じ。特に私の髪はクセ毛で硬くて実は手強い(笑)。色気には、ずっとコンプレックスを抱き続けてきたような気がします」
―美玲さんが今も憧れ求めている色気や女性らしさとは?
「ただ肌を露出して美しさを磨けばいいわけじゃない。その人が持つ人生経験、身につけてきた知識や意識や品性もまた色気にきっとつながる。外見だけじゃなく内面も大切だと思います。どんなに着飾っても姿勢が悪いとだらしなく見えてしまう。色気のある女性って、意識しているし、心掛けているし、努力を必ずしているんですよね。“女に生まれてきたこと”に甘えてボンヤリしていないというか。その努力を含め、今の私にはまだまだ足りないことがたくさんあるのかもしれない(笑)」
自分の足でちゃんと立てる女性でありたい
―31歳の美玲が見据える“女”としてのこれからとは―。
「ひとつひとつの経験を積み重ねながら、それぞれが自分なりの女性らしさを見つけ身につけていくんだと思う。将来、自分がどんな女性になっているのかはまだ想像がつかないけれど、今の私が思うのは“自分の足で立てる女性でありたい”ということ。
愛し愛されるのは大切なこと。誰かのために生きるのもまた大切なこと。でも、ちゃんと自分のためにも生きることができる人でありたいというか。誰かに幸せにしてもらうのではなく自分で幸せになれる何かを、自分をワクワクさせるものや自分の心を満たすものを持っていたい。今の私にとってはそれがきっと仕事なんだと思う。妻として母としての自分はもちろん、一人の女性としての自分のことも大切にしながら、これからの人生も歩んでいけたらいいなと思っています」
可愛いだけじゃない、一人の女性としての魅力を求められる30歳から先の未来。より女性として成熟し謳歌するために、どう歩みを進めていくのか。美玲さんの言葉をヒントに、皆さんもこれからの自分と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。