「歌舞伎」と聞くと、古典芸能としての奥深さ、絢爛豪華な舞台の美しさ、魅力あふれる役者さんたちの華やかさに心は躍るものの、未知の世界であるがゆえに、尻ごみしてしまう近寄りがたさも感じます。 そんなアラサー女子のために、四代目 市川九團次(よだいめ いちかわくだんじ)さんが 、ご自身の歌舞伎俳優としての日常を綴ることで、歌舞伎をもっと身近に感じてもらいたいという連載第4回目。どうぞお楽しみください♪(編集部より)
仲間に祝ってもらった誕生日
4月4日。今年の誕生日は、特別な人と特別な場所で日をまたぐ。
0時過ぎておめでとう!と言ってもらえることも幸せですよね。
今回は博多でお世話になっている「のんきや」という屋台で、東京から仲間がかけつけてくれて祝ってもらいました。
今年は例年よりも桜の開花が早く、ところどころに満開な桜を愉しみつつ、この時季に生まれてなにか不思議なパワーを感じます。
当日は「源氏物語」公演全国巡業一座の打ち上げとも重なり、たくさんの方に祝っていただきました。
年齢的に40代後半にもなり、大勢に祝っていただくことは少しくすぐったい感じもしますが、一年のなかでこれほど嬉しい日はないです。
なかなか“顔面ケーキ”で祝っていただくこともないですね(笑)。
その場にいらした方の、大きな笑顔に改めて仲間って素敵だなと感じました。
すべては舞台のために
今年に入りありがたいことに休みなく舞台を勤めさせていただいております。
自分のなかで課題としている「九團次の会」は4月京都公演、千葉県野田市での公演に続き6月には全国11カ所で開催させていただきます。
芝居だけではなく、舞踊や講談を挑戦させていただくことは、役者としてこれほど有難いことはなく、劇場にいらっしゃる方々に満足いただけるよう、身体が資本でございますので、体調管理をしっかりと行い、結果にコミットしたライザップも、きっちり身体を管理し、さらに芸にも磨きをかけて参る所存です。
魅力ある身体に仕上げることは、すべては舞台に繋(つな)がることなので、大切にしていきたいです。
~九團次情報~
四代目市川九團次オフィシャル