俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。19回目は現在開催中の「マチュピチュ展」を訪れ、見どころをお伝えします。
六本木に出現した天空都市「マチュピチュ」は3月1日まで開催中

現在六本木の森アーツセンターで開催されている「CREVIA マチュピチュ展」。ここでは、ペルーの首都・リマにある「ラルコ博物館」から貸与された約130点の貴重な文化財と対面する事が出来ました。しかもレプリカは一つもないと聞いて、当時のものが保存状態良く残っていることにテンションも上がり気味!
ペルー政府公認のこちらの「CREVIA マチュピチュ展」はアジア初開催であり、日本初上陸。いざアンデス文明の世界をご紹介します。

当時のままの形で残っている‟陶器”や‟土器”と聞くと、時空を越えたロマンが全身に駆け巡り、浮足立っている南です。「当時のまま」や「保存状態が良い」などのワードにグッとくるのは世界遺産好きな人あるあるだったりしませんか(笑)。
目の前にある歴史的なものとずっと繋がっていたい気持ちにかられるんです。ですから、スタッフの方々と回遊させていただきましたが、あまりにも一つ一つに長く向き合う南に、きっと驚かせてしまっていたことと思います。

アンデス文明では宇宙観(天空)・現実世界・地下の「三つの世界」が信じられてきました。それぞれの世界を象徴する動物が鳥(コンドル)・ネコ科の獣(ジャガー)・蛇であり、こちらの陶器ではまさにその世界観が描かれています。

そして今回初めて知った物語がありました。それは【英雄「アイ・アパエック」の旅】の物語です。太陽が沈んだ時、永遠の闇に包まれてしまうのではと恐れたアイ・アパエックは太陽を求め「三つの世界」を旅します。
その冒険のなかで色々な動物や怪物と闘い、勝利する度にその能力を得ていきます。こちらの写真に写っている彫刻、土器はまさに蟹の能力を手にしたアイ・アパエックを表しています。蟹座の南はこちらの陶器がお気に入りです。
他にも、仲間のトカゲと犬を従え、ハゲワシの背に乗るアイ・アパエックを表す陶器があり、どこか日本の「桃太郎」を連想させるフォーメーションに親近感が湧きました。

【犠牲の儀式】のセクションでは当時の重要な宗教儀礼について詳しく知ることが出来ます。
戦う時の鎧などがどこか絢爛な感じであり、重々しい感じはなく、当時の真摯的な神との対話の手段であったのだろうという事が伺えます。

そのなかで、このように虚無な表情がとてもリアルに表されている陶器もあって、胸がざわつく瞬間もありました。

金は「太陽の汗」、銀は「月の涙」と言われ、とても重宝されていました。なかでも耳飾りは権力の象徴とされていて、こちらの写真からも荘厳で絢爛な感じが伝わってきます。

そして展示の最終セクションでは、世界複合遺産である「マチュピチュ」の映像を。
2400mの高地に築かれたインカ帝国の都市遺跡の景観にも圧倒されますが、灌漑設備なども充実していたこの遺跡が当時どのように作られたのか、とても気になるところです。
そして映像で気分が高まったまま次へ向かうのは、マチュピチュVR体験です。

これは是非、皆さまに体験していただきたいです! 空を飛び、映画の主人公になったような感覚でマチュピチュを全身で感じることが出来ます。なんとも贅沢な浮遊感を楽しみながら、とてもダイナミックに、けれど繊細なところまで世界遺産のマチュピチュを堪能出来ます。

カフェ【THE SUN&THE MOON】では食を通じてアンデスの文化を感じる事が出来ます。キヌアのスープやお肉料理のロモサルタードなど、ペルー料理をワンプレートで楽しめる‟マチュピチュ展特別コラボメニュー”も美味しく頂きました。ぜひ皆様にも食していただきたい! この日は五感でもペルーの魅力を堪能できる日となりました。

ちなみに当日、ペルーの地ビール「クスケーニャ ゴールド」も頂きました。
「クスケーニャ」。そうなんです、歴史地区として世界遺産に登録されている「クスコ」に由来した名前です。ボトルには、クスコ地区にある精巧に造られた石垣が細かくデザインされていて、まさに世界遺産を自分の手で掴み! そのままグイッと味わう事ができるビールなのです!
「CREVIA マチュピチュ展」で映像や陶器、アイ・アパエックの物語などからアンデス文化や精神性を東京にいながら学べた貴重な時間。マチュピチュはもちろん、ペルーには他にも魅力的な世界遺産がたくさんあります。マチュピチュが発見されたのが1911年で、約100年前。そこまで昔の話ではないものの、それまでの500年近くは、周囲に人はいても多くの人は知ることがなく、秘められていたという事実に神秘性を感じずにはいられません。タイムマシーンに乗れるならこのマチュピチュの遺跡が作られた時代に行ってみたい!!
世界遺産の「ナスカとパルパの地上絵」も、少し前に新たな地上絵が発見されたというニュースもあり、何のために、どのようにして作られたのか…すべてが解明される日が待ち遠しい反面、ミステリアスなままロマンに浸って想像を広げてみたい…という自分もいます。
他にも、首都のリマやクスコ、アレキパなどの歴史地区もそれぞれの建築や街並みが美しく、世界文化遺産に登録されています。「首都が世界遺産」ってかっこ良いですよね。
そこで、お待たせしました南圭介のマイスターQuiz!
Q. 次の世界遺産のうち首都ではない場所はどこでしょう?
A. ブラジリア
B. プラハの歴史地区
C. バレッタの市街
D. シドニー・オペラハウス

正解は「D」のシドニーのオペラハウスです。(オーストラリアの首都はキャンベラ)
ブラジリアはブラジル、プラハはチェコ、バレッタはマルタ共和国の首都です。他にもまだありまして、意外と首都が世界遺産となってる場所は多いようです。
世界遺産検定マイスターとして、多様なスタイルを感じる事が出来る歴史地区や、今回のように謎多きペルーの世界遺産は自分の目で確かめに行きたくなります。
これからも色々な発見が続いていくに違いありません。そのひとつひとつが繋がっている歴史の空気を、現地で全身に吸い込みたいです。
個人的には、南米に行けたら全大陸制覇ですから、今回のご縁から直に南米のペルーの地を踏める日を楽しみにしています! そして伝統的なペルー料理はもちろん、モダンなペルー料理も色々と試してみたいですしね。
とのことで、実際に行けなくても世界遺産が感じられ、次の構想のきっかけにもなるこの貴重な空間を楽しむ。こんな世界遺産の楽しみ方はいかがでしょうか。
南の旅は続きます。引き続き一緒に旅していきましょう!
マチュ・ピチュ(Machu Picchu)とは――
ペルー南部クスコ州に位置するインカ帝国時代の遺跡「マチュ・ピチュ」。標高約2,400メートルのアンデス山脈に築かれたこの都市は、15世紀中頃にインカ皇帝パチャクティによって建設されたとされる。宗教的・天文学的な意味を持つ神殿や、段々畑、水路などが巧みに配置されており、インカ文明の高度な建築技術と自然との調和を示唆しているといわれている。1911年にアメリカの探検家ハイラム・ビンガムによって再発見され、1983年にユネスコの世界遺産に登録。現在では南米を代表する観光地の一つ。
南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産検定マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
Instagram @keisuke_minami73
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