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TIMELESSPERSON

2026.01.24

世界遺産検定マイスター南圭介が紐解く、イギリス絶景スポットの自然美・歴史・感情3つの視点

俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。18回目は前回に引き続き「イギリス」の魅力をさらに深くお伝えします。

オレストヘッドから見る湖水地方の魅力

オレストヘッドの頂上からは、湖水地方の象徴ともいえるウィンダミア湖を中心に、ランスデールの丘陵やスキャフェル・パイクなどの山々が広がる壮大なパノラマを堪能できる。

イギリスが誇る世界遺産は、歴史ある建築や街並みだけに留まりません。雄大な自然と文化的景観が美しい「英国の湖水地方」も世界遺産でございます。
氷河期に氷河の作用によって生まれた渓谷や無数の湖が点在する湖水地方は、その雄大な自然から圧倒的な自然美を感じる事が出来ますが、これ自体が世界文化遺産として登録されているところに注目です。

水彩画のような幻想的なシーンは、まさに癒しの風景。

湖水地方では美しい自然景観に寄り添う街づくりが行われてきました。

この「自然」と「人工」が調和された景観は芸術にも大きな影響を与え、文化的景観として認められ、2017年に世界文化遺産に登録されました。湖水地方の景観は、18世紀にイギリスで流行した絵画のように美しいという意味のまさに「ピクチャレスク」です。
湖水地方で1番大きな湖のウィンダミア湖のクルージングに参加しました。船から眺める景観は、改めて、自然と、人間が作り出した家屋などの美しい調和を教えてくれます。

さてここで南圭介のマイスターQuiz!

Q. 美しい湖水地方にゆかりのある作品は次のうちどれでしょう?

A. ひつじのショーン
B. ピーターラビット
C. バンビ
D.くまのプーさん

風景を眺め、街を歩くだけで、絵本のページをめくっているような気分に誰もが浸れるはず。

正解は「B」のピーターラビット
絵本作家のビアトリクス・ポターは湖水地方の美しさに魅了され、その美しい自然を舞台に「ピーターラビットのおはなし」シリーズを描きました。

ウィンダミア湖のクルーズでは、ビアトリクス・ポターが16歳の頃初めて湖水地方で滞在した場所として知られる「レイ・キャッスル」も見ることが出来ます。
1902年に出版された絵本『ピーターラビットのおはなし(The Tale of Peter Rabbit)』は、いたずら好きなウサギのピーターが、マグレガーさんの畑に忍び込んでさまざまな大騒動を巻き起こすというお話。この物語に登場する石垣、畑、小道、森の風景は、まさに湖水地方の田園風景そのもの。ポターは実際にこの地でスケッチを重ね、自然の細部まで描き込んだそう。

ここを訪れる際には絵本を必ず持参して!

ニア・ソーリー村の至るところで、絵本の中のそのままの世界観を感じる事が出来ます。例えば――

「この先に野生動物が飛び出すから注意!」の道路標識。

標識にもピーターラビットが描かれています。他にもカフェのベーカリーの看板や壁画も点在していて、散歩中にふと目につくと、ちょっとした宝探し気分に。

絵本を片手に街歩きをすると、絵本と現実の世界が重なる感じがあってとても面白いです。

絵本の中のピーターラビットになりきってみました(笑)。日本の白タイツとは違う雰囲気、お届けできていますかね?

歴史が守られ紡がれ、当時のまま残っているこちらの家「The World of Beatrix Potter Attraction」では、絵本の世界観をそのまま楽しむ事が出来て、ピーターたちの暮らしを五感で体験可能。

おかげさまで南も、しっかり絵本の世界に入り込むことができました(笑)。

世界中で愛されている「ピーターラビットのおはなし」はもちろん、その絵本描いたビアトリクス・ポターが湖水地方の景観を守るために自ら多くの土地を購入したという愛溢れる「おはなし」もとても素敵です。

なだらかな丘陵と石垣に囲まれた牧草地に点在する羊たちの姿は、風景の一部として欠かせない存在だと感じてしまいます。

自然の美しさが守られ、人間の営みと調和している湖水地方では羊たちも悠々自適に暮らしています。穏やかでかわいい羊たちにとても癒やされました。

そしてもう一つ、ロンドン南西部のキュー地区に広がる世界屈指の植物園でもあり、自然を感じる緑豊かな世界遺産「キュー王立植物園」へ。
多様な植物を見ることができるのはもちろん、絶滅危惧種の保護や、植物標本、種の保管など植物学研究に力を入れていることから2003年に世界文化遺産として登録。

以前書いた世界文化遺産「シンガポール植物園」の回でも少し触れましたが、今回のロケで実際に行くことが出来ましたので、実際に南の目で見たリアルな「キューガーデン」の魅力をお伝えします。

キュー・ガーデンズは約132ヘクタール(東京ドーム約28個分)の広さ。約5万種以上の植物が育てられているといわれ、世界中の植物が集められ、温室や庭園、森林、湿地など多様な環境が再現。まるで‟地球を旅する”ような感覚に陥るはず。

こちらはキュー王立植物園のランドマークと言っても過言ではないガラス温室の「パーム・ハウス」です。
ビクトリア時代に造られた鉄とガラスのパームハウスは、歴史の重みと近未来的な革新を乗せた宇宙船のような見た目をしています。

ガラスが窓であり、屋根であるという大胆な造りは、後の世界中のガラス建築に大きな影響を与えたと言われています。

パーム・ハウスの中に入ると、一気にそこは熱帯雨林に。ガラスの中と外でこんなにも世界が変わるのかと頭では分かっていても体感するととても不思議な感じがしました。

ここでは各国の植物はもちろん、1770年代に植えられたと言われる世界最古の鉢植えも見ることが出来ます。重力に抗っているのか、そのまま受け入れているのか、横に伸びる鉢植えの幹は年間約1インチ(2.54cm)伸びているそうです。

日本の伝統的な門と庭園が再現されていて、異国の中に懐かしさを感じるスポット。

132ヘクタールという広大な敷地の中で、日本庭園も見ることが出来ます。海外の土地で見る枯山水、苔、石、竹、松、水の流れは、単なる異国趣味の展示ではなく、‟自然と人の調和”という日本庭園の哲学を丁寧に再現されていて、訪れる人々が静かに佇み、自然と向き合う時間を持てるように設計されています。

世界中の植物を自らの手で描き、旅と芸術を融合させた女性画家、マリアン・ノース氏の情熱が詰まった空間。建物自体も彼女の意向で設計され、1882年に開館。展示されている作品は芸術的価値だけでなく、植物学的資料としての価値も高く評価。当時まだ写真では記録できなかった色彩や形態が克明に描かれており、現在も研究資料として活用されているとか。

植物画専門の美術館「マリアン・ノース・ギャラリー」には800点以上の植物画が展示されていて圧巻。
上流階級の出身ながら、ビクトリア時代に1人でアジア、アフリカ、アメリカ、オーストラリアなど世界各国を旅し、植物の絵を描いたマリアン・ノース氏(1830〜1890)。
彼女が世界中を旅したのは40代に入ってからだったそう。自分の年齢と重ねてしまうと、今とは全く違う時代に、1人で世界を旅し絵を制作していた逞しさに感服。

絵もとても優しく、写真を見ているかのようなリアリティーも感じ、マリアン・ノースの植物を愛する気持ちが絵を通してひしひしと伝わってきます。

さて、2ヵ月にわたりお届けしてきたイギリスの世界遺産。

歴史と共に歩んできた街並みや、美しい建築、人間の営みと調和のとれた文化的景観が広がる自然。その全てを全身で感じる事ができて本当に良かったです。この出会いに感謝しています。

今回のイギリスの旅のおかげでまた知見が広がりましたし、まだまだ世界を旅して豊かな自然や尊い文化に触れて行きたいと思いました。
引き続き、南の目で見た世界遺産をこちらで届けて参ります!
「南の旅」を通じて、旅に出たくなったり、色々な国々を身近に感じてくれたら嬉しいです。
2026年も宜しくお願い致します!

今回訪れた「イギリス」は――

正式には「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」は、ヨーロッパ北西部に位置する島国。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの構成国から成り、周囲は北海、イギリス海峡、アイルランド海、大西洋に囲まれている。首都はロンドンで、2025年現在人口はおよそ6,800万人とされ、ヨーロッパでも人口の多い国のひとつ。バースのローマ浴場、ロンドン塔を始めアイアンブリッジやストーンヘンジ、エディンバラ旧市街の中世の風情など文化と風土が響き合う、時を超えた宝箱のような存在。

南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産検定マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
Instagram @keisuke_minami73
YouTube @minamitravel2023

TEXT=南圭介

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