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TIMELESSPERSON

2025.09.06

ラウール(Snow Man)「アイドルだからできること」世界最高のランウェイへの挑戦を記録

ラウールさん(Snow Man)が、世界のファッションシーンに挑む姿を追った初の単独ドキュメンタリー『ラウール On The Runway』が、9月13日(土)よりPrime Videoで独占配信が決定。ミラノ・パリのコレクション出演を目指し、約1年半にわたって密着した本作には、モデルとしての葛藤や成長、そして目標に向かうリアルな姿が映し出される。ステージの裏側で何が起きていたのか──そのすべてが、明らかに。ここでは、8月某日に行われた取材会の様子をほぼ全文でレポート。

落選の日々…悔しさも良い経験に

©︎Storm Labels Inc.

――モデルに挑戦しようと思ったきっかけはなんだったのですか?

会社の人に「やってみたら」と言われたことがきっかけだったと思います。

――いちばん最初にランウェイを歩いたのはヨウジヤマモトの2023年春夏コレクション('22)だったと思うのですが、出演までの経緯を教えてください。

それも会社の人に背中を押されました。当時はモデルの事務所に入っていないので、オーディションを受けにいきました。

――そのときのランウェイがとても印象的でした。

僕も思い出深いです。ヨウジさんが「(歩きに)動きをつけてみたらどう?」と言ってくれたんです。本番の前日か前々日か忘れちゃったのですが、一晩中リハーサル室にこもって、過去のランウェイを流しながら、いろんな動きを試して試して…それで「これだ」というものを見つけました。本番前にヨウジさんに見せに行って「僕はこういうことをするかもしれない」と話したら「じゃあこれをこうして」と返してくださって。日本を代表するデザイナーの方と、そういう会話をできたのがうれしかったです。

――いつ頃からモデルに興味を持ったんですか?

興味を持った明らかなタイミングは分からないんですが…すごく楽しかったんですね。あと、僕が負けず嫌いで、「もうちょっと頑張ってみよう」と思いました。

――モデルのなかでも、ファッションの本場であるパリやミラノのランウェイを歩くことを目標にされていたのはなぜでしょう?

日本で撮影していると、自分がアイドルっていうこともあって周りが「カッコいいね」とちやほやしてくれるじゃないですか。それが恥ずかしいし、本当にそう言ってくれているのかお世辞なのか分からなくて。だから自分がそういう場所で挑戦できるのか試してみたかったんです。そして、ファンの人やメンバーが冗談半分本気半分で、「パリを歩いてそう」と言ってくれたりして、そういう言葉に引っ張られるところもあったと思います。

――今回密着ドキュメンタリー『ラウール On The Runway』が配信されますが、なぜカメラを回そうと思ったんでしょうか。

いろんな事情を踏まえて、回した方がいいとなったからですね(笑)。だから最初は配信先も時期も決まっていなくて、実は僕のモチベーションが低かったんですよ。カメラがあって「休まらないな」とか「どこに出すのか分からないのにやる意味あるのかな」とか「自分のことをアピールするのが恥ずかしいな」とか、とにかく乗り気じゃなくて。でも、この1年半やってみて、配信したほうがいいのかなと思ったんです。それは、自分と同じように頑張っている日本人モデルの方がたくさんいらっしゃって、みんなその地位の低さや知られていないことに苦しさを持っているから。自分がアイドルをやっているからこそ、こういう世界を少しでも知ってもらうためにできることがあるかもしれないと思いました。そして、期間のかかるプロジェクトで、1回で1ヵ月くらいパリにい続けることもあったんです。そうすると日本での仕事をいくつか休まなければならなくて、それが胸が痛くて。だから、パリで何をしていたかを皆さんに説明するという理由もあります。

――密着期間が1年ではなくて、1年半というのはなぜですか?

元々1年の予定だったんですが、思うように結果が出なくて。期間を決めてしまうと結果が出づらいと思い、続けさせてもらいました。それでもやっぱり限界があるじゃないですか。2、3年単位で回していても大変になってくるだけなので、「ラスト1回だけ!」と言って、今年6月の挑戦までが収まっているという感じです。

――ラウールさんが現地に行ったことで気づいたことがたくさんあったのでしょうか。

そうですね。モデルは思ったよりもリスペクトされるような職業じゃないということを感じました。ランウェイの映像を観ていると「すごいな」「モデルさんってカッコいいな」と思ったりしたんですけど、実際に行ってみたら「あれ? 人として見られていないかも」と思うような瞬間もあったりして。でも、その経験が自分のなかですごく新鮮で、良い経験だったんですよ。そういうのを知ってもらいたいなと思って動き始めました。

――そのなかで特に辛かったエピソードを教えてください。

僕、方向音痴なので、道に迷いすぎてそれは辛かったです(笑)。海外で電波を獲得するのが下手で、いつもポケットWiFiを持ち歩いているんですが、歩いている途中に充電が切れちゃって…。方向音痴の人がスマホのマップを見れなくなるとヤバいんですよ!

――反対に、うれしかった、楽しかったことはなんですか?

体を見せる仕事だったので、ずっと体を作っていて、終わったら「美味しいご飯を食べよう」と思い、食べているときがうれしかったですね。

――何を食べたときがいちばん幸せでしたか?

うわ、いい質問ですね! 僕は日本人だなって思ったのは、お寿司でした。パリですごく仲良くなった日本人の方がやっているお寿司屋さんがあって、そこに毎回行っていました。

©︎Storm Labels Inc.

――現地では、ひとりでいろいろなオーディションを受けたということですが、日本にいるときとだいぶ行動が違ったんじゃないでしょうか。

日本だと涼しい車をマネージャーさんが用意してくださって、それに乗って移動できるけれど、そうもいかないですよね。でも、僕16歳でデビューしたので、多分普通の人の10代より、甘やかされてたり苦しまなかったりしたことがコンプレックスなんです。だからと言って、この1年半ちょっと苦しかったから「俺も辛かったんだぜ」ということではないんですが、経験できてよかったです。

――現地では文化や言語の違いなどがありますが、ご自身の日常との違いを感じましたか?

僕たちが欧米の人と対等に仕事をしていく難しさっていうのは、本当に身をもって感じましたし、そこには憤りも感じました。でも、そのおかげで頑張れたし、世界をちょっと知れた感じがして、良い経験でしたね。

――初めての挑戦のなかで、密着されるというのはどんなお気持ちでしたか?

キツかったときもありました。でも、撮影してくださった方がすごく優しくて、そのおかげで撮りきれたようにも思います。実は、オーディションを受けて9割以上が落選だったんです。すごく悔しいじゃないですか。でもアイドルだからカメラを意識していると“悔しい顔”ができないんですよ。それでもなんやかんや撮れてるところは撮れてると思いますよ。

――毎週木曜、よる10時放送中の「愛の、がっこう。」(フジテレビ)で大きな反響を得ていると思いますが、今回の経験がお芝居にも活かされているのでしょうか?

それは、初めて考えました。わからないですけど、そういう側面もあるのかもしれません。この1年半で印象的だったのは、初めて自分のことで悔し涙を流したことなんです。子供のときはしょっちゅうあったと思いますが、自我が芽生えてからは初めて。それは正直、カメラには映っていなんですが(笑)。そういうのはもしかしたら活きているのかもしれないです。

――いろんな思いを抱えながら、ランウェイを歩いた直後はどんな心境でしたか?

虚勢を張りながら、でも本当の自信もどこかにありながらという気持ちでした。海外で謙虚な姿勢はそんなに意味がない。だから、嘘も本当も混ざり合って「自分ガンガン行けます」という感じでした。歩き終わった後も「(だから言った)でしょ?」って。

――今回の挑戦で、ラウールさんの価値観や人生観はどんな変化がありましたか?

僕は小学生からアイドルの事務所に入って、10代でデビューして、導かれるままに来てしまったので、モデルの活動が就職活動的な感じだったんです。それを経験できたのが大きいなと思います。地元の友達にたまに会うんですが、正直共感できないことがお互いにあるんですね。でも、最近友達に会ったときに「就活してる」って言っていて、どんな会社を受けたとかやり方がどう大変だったかの話をしているときに、すごく共感できてそれがめっちゃうれしかったんです。この活動をしていなかったらきっと聞き流しちゃってたり聞くのが苦しかったような気がするんですが、全力で頷けたし、お互いのやり方を話し合って面白いなと思ったりして、すごく良い時間でした。

――この経験は今後の活動に持ち帰るものもあったんじゃないでしょうか。

全部自分の頭で考えて、作っていかなきゃいけないということですかね。でも「いつもそうなんだよな」と思いました。どの仕事をするにしても、スタッフさんが「こういう流れでこうしてください」「こういうパフォーマンスをしてください」と言ってくださるけれど、結局は自分で噛み砕いて答えを出さなきゃいけないので、考えることを当たり前にしようと思うようになりました。

――最後にラウールさんからご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

あまり馴染みのない世界のドキュメンタリーになるので、皆さんに興味を持ってもらえるかわからないのですが、僕は少しでもこの世界のことを知ってもらいたいという気持ちがあります。映像はそんなに長くないです。1時間半くらいの短いコンテンツなので、何きっかけでもいいので観てもらえたらうれしいです!

『ラウール On The Runway』

©︎Storm Labels Inc.

出演/ラウール
配信⽇/9⽉13⽇(⼟)あさ10時〜
配信先/Prime Video
※配信内容・スケジュールは予告なく変更になる場合があります。

TEXT=GINGER編集部

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