岩田剛典さんが天使長・ミカエルとしてスクリーンで大暴れしている映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』が現在公開中。インタビュー後編では、コメディに向かう気持ち、そして2024年を振り返っていただきました。
岩田剛典「コメディは引き出しを開けてもらう感覚」
――シリアスなものから社会派まで幅広い作品に出演していますが、コメディというジャンルはやはり心持ちが違いますか?
全く違いますね。だからスイッチで切り替えるようにしています。同じ映像作品といえど、福田さんの作品は唯一無二の世界観で、逆にほかの作品でこんなにはっちゃけることはないです(笑)。自分が出ているどのメディアでも出していない顔が、福田さんの作品では思いっきりぶつけられるので、ある意味、ストレス発散になるのかなって。ふふふ。
――完成をご覧になって、振り切っているご自身はいかがでしたか?
ちょっと見ていられないですね(笑)。ファンが減らないかだけが心配(笑)!
――岩田さんご自身は、人を笑わせるのは好きですか?
好きですよ! でも大人数だと引っ込んじゃうタイプなんです。一対一だといけるんだけど…。実は僕、めっちゃとぼけてます(笑)。目の前のこととは全然違うことを常に考えているかも。例えば、今真剣に芝居をしているけれど、急に違うことをしたり変な話をしたらどんな空気になるんだろうとか。怖いもの見たさで、想像して勝手に楽しんでます(笑)。真面目な空気のときほど、なんかふざけたくなっちゃうんだよな〜。
――岩田さんにそういうイメージがないので驚きです! 本作や『ウエディング・ハイ』(2022年)など、コメディ作品への出演が増えているかと思いますが、相性はどう感じていますか?
演じていて、とにかく楽しいです。リミッターを外す感覚に近いのかも。僕自身、映像になるとちょっと引き気味に映ってしまうので、その分現場でめっちゃ振り切ると映像になったときにちょうどいいバランスになると分かってきたような気がします。
――本作を経て、コメディ作品に対する気持ちに変化はありましたか?
僕、視聴者としてもそうなんですが、明るい作品が好きなんですよ。コメディだったり、ホッとできる作品って、子供から大人まで楽しめるじゃないですか。それに、演じる側としても、見せたことがない一面を見せられる機会でもあるし、演じた役を皆さんに楽しんでいただけるっていうのは、僕にとっても引き出しを開けていただくような感覚。ミカエルもそうだけど、かき回す役柄はまだまだ挑戦していきたいですね。
――ミカエルというキャラクターは新しい出会いになったかと思いますが、岩田さんご自身の最近あった出合いや再発見したコトはありますか?
最近、久しぶりに映画館に行ったんですが「やっぱり良いな」ってしみじみ思いました。もちろん作品も面白かったんですが、映画館の居心地の良さにびっくり。たまには息抜きになるなって改めて感じました。
――三代目 J SOUL BROTHERSとしては、ドームツアー「ECHOES OF DUALITY」がスタートします(取材当時)。岩田さんにとってライヴはどんな場所ですか?
ライヴは青春! いくつになっても何度重ねても、青春を感じさせてもらえるステージだと思います。もちろん自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮するために、心をひとつに毎公演向かうんですけど、それでもやっぱりお客さんありきの空間ですし、そこでしか得られない時間と高揚感があるんですよね。毎回その幸せを噛み締めています。
――2024年はどんな一年になったか総括をお願いします!
お仕事の意味で言うと、めちゃくちゃ充実した一年でした。上半期はソロでアリーナツアー「ARTLESS」をやって、下半期はグループでドームツアーをやって。その間では、連続テレビ小説「虎に翼」(NHK)とドラマ「アンチヒーロー」(TBS)、そして今作の公開、24時間テレビ(日本テレビ)では絵を描いて、本当にいろんなことをやらせていただいた年でした。特にアーティスト業は、苦労もあるけれど、それよりも楽しいが勝ちますね。お客さんのリアクションをダイレクトに感じられますから。
普段のクールでスマートなイメージとは真逆の役柄を演じた岩田さんは「ギャップを狙いたい」とにこやかに話す。自身のパブリックイメージを分析して「そのイメージが笑いにつながれば」と考える岩田さんから、役者としての、そしてコメディ作品への前向きな意欲がひしひしと伝わってくる。岩田さんの新しい一面がセンセーショナルに発揮された最新作は、ぜひ劇場で!
『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』
原作/中村光「聖おにいさん」(講談社「モーニング・ツー」連載)
脚本・監督/福田雄一
出演/松山ケンイチ、染谷将太、賀来賢人、岩田剛典、勝地涼、白石麻衣、仲野太賀、神木隆之介、 山本美月、桜井日奈子、川口春奈、中田青渚、吉柳咲良、田中美久、森日菜美、安斉星来、 山田孝之、ムロツヨシ、佐藤二朗、窪田正孝、藤原竜也
※12月20日(金)より全国大ヒット上映中
saint023movie.jp
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Instagram @saint023movie
岩田剛典(いわたたかのり)
1989年3月6日生まれ。愛知県出身。2010年、三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーとしてデビュー。2021年にはデビュー10周年を経てソロプロジェクト「Be My guest」を始動し、2022年に初のソロツアー「Takanori Iwata LIVE TOUR 2022 “THE CHOCOLATE BOX”」、2024年には初のソロアリーナツアー「Takanori Iwata LIVE TOUR 2024 “ARTLESS”」を開催。また、2013年より俳優活動を開始し、現在も映画やドラマ、数々の作品に出演。2025年1月からスタートするドラマ『フォレスト』(ABCテレビ)で主演を務める。
Instagram @takanori_iwata_official
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