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TIMELESSPERSON

2020.12.09

そのTシャツでなければ、彼を嫌いにはならなかった

“大人のフリ”して放置(我慢したり、見て見ぬふりしたり)せず、煩わしい人間関係をぶった斬り、好きな人たちとだけ生きていく——。そんな“自分基準”を掲げて、人生を楽しく、生きやすくしていきませんか?
脚本家 岸本鮎佳さんの連載「私、幸せになるんで。はい、サヨウナラ」。あなたの人間関係やモノ付き合いの整理整頓&取捨選択に際し、ぜひご参考に!(編集部)

vol.11「ハイブランドロゴTの男」

岸本鮎佳

(c)Apollofoto/Shutterstock.com

好きな人の私服が気になる女性は少なくないと思う。

私は、服装というのはその人の人間性やセンスが表れる一番手っ取り早い自己表現だと思っている。

私は特別おしゃれな男性が好きという訳ではないし、おしゃれに気を使わない男性が嫌いな訳でもない。

ただ、一つだけ気になるファッションがある。

それが、「ハイブランドのロゴT」なのだ。

誰でも知ってるブランドのロゴが全面に出ちゃってるTシャツ。

商品自体は何も悪くない。

BTSとか、歌舞伎町のお兄さんとか、これを着こなせる人も当然、いる。

でも、大抵の男性がこれを着ると、違和感を感じてしまうのは私だけだろうか・・・?

以前私は、これがきっかけで、撃沈した経験がある。

一緒にいて、ずっと笑ってられるような異性と出会ったら、少なくとも、「あぁ、これはもしかしたら、運命の相手かもしれない」と思うのは、当然のこと。

見た目も悪くない、優しい、気が合う、そんな三拍子揃った異性がいたら、私は少なくとも気になる存在になると思う。

以前出会ったその男性は、私の中で直感的に「合う」と思った。

初めて会ったとき、彼は少しデザインの入ったスウェットにデニムというラフな格好で、何でもない格好なのに、少しだけこだわりが見えて、そこに彼の人間性を感じた。

この人はきっと、時代に流されず、自分の好きなものをずっと長く着ていく、そんなタイプなのだなと、好感しかなかった。

彼は、話をするのも、聞くのも好きな様子で、一緒にいて非常に居心地が良かった。

そう、私の中ではかなりの好印象。

でも、しばらくしてほんの少しだけ気になったのは、彼が度々「芸能人」の話をするということ。

彼は仕事で度々芸能人に会うようで、

「××さんとこの前飲んだんだけど、ずっと彼氏の話しててさぁ〜」

「××くんって、テレビで見ると、あんな感じだけど、実際めちゃめちゃ根暗だからね?」

どーでもいい!!!

私は芸能人の話を聞きたい訳じゃなくて、あなたの話が聞きたいのよ。

いやいや、まぁ全然いいのよ。私そこまで心が狭い女じゃないし、そんなことで嫌だななんて思わないし。

そして、2回目に会ったとき、私の苦手な「ソレ」が登場したのである。

彼の胸元に堂々と「×××(有名ブランド名)」と印字されている。

誰が見ても「×××(有名ブランド名)」とわかる一方、あまりに堂々としすぎていて、偽物に見えてしまうという不思議な現象が起こるのも、「ハイブランドロゴT」の特徴だ。

その次会ったときも、「ハイブランドロゴT」。

そして、またしても始まる芸能人の話・・・。

私はそのとき、悟ったのだ。

「気が合うと思っていた男は、ただのミーハー男でした」ということ。

「トンネルの向こうは、不思議な街でした。(千と千尋の神隠し)」ということ。

彼は自分ではない何かの力に頼って、自分を大きく見せようとしてる。

だ・・・ダサい・・・。

洋服には何も罪はない。

ブランドが全面にプリントされた「ソレ」は、時に「自分」というオリジナルブランドを小さく、滑稽に見せる。

自分がブランドに支配されてはいけない。

くそっ! ロゴTめ!

お前さえいなければ、あの彼のことを好きになれたかもしれないのに!!!

でも、ごめんなさい。

ミーハー男の話をニコニコしながら、楽しそうに聞ける体力はないの。

「ハイブランドロゴTミーハー男」さん・・・

はい、サヨウナラ。

いつか、彼が印字してあるブランドを背負うだけの価値ある男性になりますように・・・。

TEXT=岸本鮎佳

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