何でもランキングの時代。未だに“美しい顔のランキング”などもあるなか、一番気になるのは、業界人が選ぶ「いい人」ランキングだったりする。一方に、「実は嫌なヤツ」ランキングなどもあったりして、それはそれでとっても気になるが、本当にいい人って誰なのか? それを知るのは、人間の魅力のありかを知るうえで、実はとても重要だから。【連載「齋藤薫の美脳格言」】
「いい人」ランキング、No.1は誰?
最近見かけた“いい人”アンケートの結果は、女優編が綾瀬はるか。タレントMC編が、佐藤栞里。どちらもぶっちぎりの1位だったというが、なるほど、この人以外いないかもという納得の結果だった。裏方のスタッフたちが、何気なく見ている人柄の評価は、たまたまではなく、いい人のフリが通用するものでもなく、断トツの得票率は真実の結果である証。本当にいい人が全身から溢れ出させる“いい人オーラ”は、誰にとっても相当に心地よいものなのだろう。
そしてつくづく思うのは、人柄は顔立ちに現れるってこと。2人とも典型的な、“笑顔”顔である。つまり、真顔が笑顔。そして何より、笑顔しか思い浮かばない人。実際に笑顔の時間が圧倒的に多いはずだ。特に今、ともかく引っ張りだこの佐藤栞里さんは、本当に常に笑顔。どんな仕事でも嫌な顔ひとつしないという。それが画面からも伝わってきて、この人を見ているだけで、何か幸せな気持ちになれる。ここに到達できたら人生もう無敵。どこへ行こうと全員に愛されるから。もう遅すぎるが自分がこんな女性になれたらと、今更ながらに思ってしまう。
そもそも本人がどんな時でも幸せ。だから、余計に周囲を幸せにできるという、幸せ求心力を持つ人なのだ。
オキシトシンがもともと多い人と少ない人がいる?
持って生まれた性格…と言えばそうなのだが、どうするとこういう女性が出来上がるのか、方法があるなら知りたい、そう思ってみたりして。いや、方法はあるのだ。おそらくこの人、オキシトシンの分泌量がとりわけ多いはずだから、鍵はそれ!
オキシトシンとは、昨今話題の幸せホルモン。赤ちゃんやペットに触れる時に分泌されることから「抱擁ホルモン」とも「愛情ホルモン」とも呼ばれ、それを増やすことによって心が穏やかになり、幸せな気分になるのはもちろん、ストレスや不安が軽減され、脳も体も癒やされて、よく眠れて記憶力が増し、ダイエット効果や美肌効果も…と良いことずくめ。せいぜい触れ合いたいわけだが、でも女性ホルモン量に個人差があるのと同様、もともとオキシトシン量が多い人と少ない人がいるのは確か。佐藤栞里さんは紛れもなくとてもとても多い人。
実はこのホルモン、感動することや、誰かとご飯を「おいしいおいしい」と食べること、そんな時にも分泌されるが、圧倒的な効果を持つのは、人を褒めたり、また人に優しくしたり優しくされたりすること。つまり佐藤栞里になるためには、出来る限り人を肯定し、好意を持って接する、それだけでどこへ行っても愛されるから、オキシトシンスパイラルが生まれる。幸せの求心力になれるのだ。
“笑顔”顔の無敵の女に。ぜひお試しを。