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2022.10.23

美容ジャーナリスト・齋藤薫が語る、服映えするメイクの重要性について

今の美容業界を支え、牽引し続けている美容ジャーナリスト・齋藤薫さんに、「おしゃれとメイク」「美しさを滞らせないための秘訣」について、特別に語っていただいた。イメージモデルに田中みな実さんを起用し、メイクのポイントも解説!

田中みな実

トップス¥117,700、スカート¥902,000(ともに予定価格)/ともにプラダ

メイクは、人から見えなければ意味がない

まず問いたい。あなたは何のためにオシャレをするのだろう。精神論ではなく、本音の本音を問われれば、やっぱり人に見せるため。誰かに振り向かれ、誰かにハッとされるのが、オシャレの醍醐味と言えないか。人から見られて評価されるのが、最終目的であること、改めて思い出して欲しいのだ。

だから例えば、同じフープイヤリングでも、リングの直径が2センチ以内のものではファッション上、意味がない。ずばり言って、人から見えないから。でも逆に直径が7センチ以上ある大振りなものなら、俄然モードになる。いきなり垢抜ける。じつはメイクも同じ、アイラインも人から見えなければメイク効果は生まれない。どんなに丁寧にキレイに引かれていても、メイクとしては無駄になるのだ。

さらにオシャレ好きの落とし穴は、服では全て人に見せる効果的な着こなしをするのに、メイクでは急に表現が小さくなりがちなこと。皮肉にも、センスのある人ほど全体のバランスを考えるから知らず知らずメイクが控えめになる。塗りすぎを恐れるのだ。もちろんそれは大事なこと。でも正直、今は多くの人が塗らなさすぎ。ついついそうしたブレーキが効いてしまう上に、メイクコスメ自体が進化を重ね、どう塗っても塗りすぎにならない薄づきと透明感を叶えているからである。

だから大丈夫、思い切って塗って欲しい。マスカラも正面からまつ毛が見えるくらい、長さも濃さもカールも主張しなければ気休め止まり。アイシャドウもちゃんと影になっていなければ意味がないのだ。人に見えてこそのメイク効果、そういう意識でメイクをし直して欲しい。それこそが顔のオシャレなのだから。

田中みな実

〈メイクのポイント〉白トップス×透けるボトムスのバランスを考え、目もとは肌色の延長、ヌーディカラーに。オレンジ系のアイシャドウにグレーのアイラインを合わせて、リップはブラウンレッドに少しだけツヤ足し。

“服映えする肌”を持っていないと損をする

極めて重要なのが、服と肌の相性。と言っても、服の素材と肌の質感をコーデしましょうという話ではない。それはあまりに高度、コレクションのメイクに任せておけばいい。むしろあなたの肌は“服に映える肌”かどうか? “服映えする肌”かどうか、なのである。

単純に「その服、似合うね」と褒められるのは、肌が服映えしているということ。いや、どんな服も映えてしまう肌ってあるはずで、言うまでもなくそれは美しい肌。欠点のない、毛穴の見えない肌。逆を言えば、毛穴に映える服などこの世にないし、ハリとツヤと透明感が似合わない服はない。そう考えると、スキンケアの目的がより明快になるはずだ。

スキンケアを大事にすると似合う服が増える

そもそも何で一生懸命スキンケアしなければいけないか。もちろん美肌作りに理屈はいらない。でも具体的な理由を挙げれば、1に清潔感、2に健康感、3に洋服が映えるから。家でどうでもいい部屋着を着ている時は、極端な話、疲れきった肌も目立たない。でも服を着たら、肌もその分だけ美しくあるべき。服を美しく着るため、服を台無しにしないためのスキンケアだと考えたら、意識も変わってくるはずだ。

だから、たまには思い切って高級スキンケアに肌を溺れさせてみるべきなのだ。なぜなら最先端ケアは自分が一体どこまでキレイになるのか、それを限界までまざまざと教えてくれるから。バッグを一個諦めて肌に投資すれば、確実にキレイにならなければというプレッシャーを自らにかけることになるからより効果的。かくしてスキンケアに目覚めると、似合う服がぐんと増えるのにも気づいて欲しい。

ただベースメイクばかりは、服との釣り合いを意識しよう。当たり前のことなのに、できていないから。結婚披露宴にいつものメイクで出かけると、正装がくすんで見え、お祝いの席では小さなマナー違反になる、くらいに考えて。だから化粧度は服の正装度の目盛りに合わせること。正装の日の化粧度を10とすれば、カジュアルの時は5、スポーツ系のウェアの時は2、キモノの時は同じ10でもマットに仕上げるといった具合。それがすなわち、その日の“服映えする肌”の仕上げ方。今や“見えないカバー力”を備えたファンデも増えてきたが、多少の化粧感が美しい日もあることを覚えていたい。

田中みな実

ドレス¥772,200/アーデム(メゾン・ディセット) ヒール¥105,600/ジャンヴィト ロッシ(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 〈メイクのポイント〉口元はピンクのリップライナーで輪郭をしっかりとり、内側はパステルピンクのピンクリップを。赤のアイラインをインサイドにさり気なく入れることで、アンニュイな表情が生まれる。

顔は、服よりも強いことを肝に銘じる

マスク生活に入った時、オシャレな人ほど絶望的になった。マスクをしたらどんな服も台無しだと。そして一方、初対面の人とは全く出会った気がせず、もちろん再会しても気づかない。人間はやっぱり顔なのだと、思い知ったはずである。ただし人間はすぐ慣れる生き物。目も慣れ、マスクがあるのが当たり前になり、服とマスクの色を合わせるとむしろオシャレ度は1.5倍ほど増すことも含め、顔を隠したオシャレは意外に便利と思うに至った。逆にマスクを外す時、ちょっとだけ面倒と感じたりして。何のごまかしもきかないから。どんなにオシャレをしても、顔が疲れていたら服もくたびれて見えることを、思い出したからである。それもまた顔の強さを物語る。やっぱり人間、顔なのだと。

だからこそ決して顔を置いてけぼりにしないこと。トレンドの服を着るのは誰にでもできる。でもオシャレに見える人と見えない人の決定的な差は、やはり顔。バリバリのトレンドメイクでなくてもよい。そもそも今やメイクも多様化し、バリバリのトレンドなどない。装いと雰囲気が合っていればそれでよし。ただし、いわゆるイエベかブルベか、肌色を問うのじゃなく口紅とアイシャドウの色を服の色系と揃えてみる。それだけで、洗練が溢れ出すはず。いずれにせよ服と同じテンションで、顔にも髪にも神経を行き届かせないと、服にも光が当たらないと知るべきだ。

大切なのは“自分がどう見られたいか”

ずばり“スタイルのある人”は10人が10人、凛として見える。なぜなら自分が着るべき服、するべきことが明快で、だからメイクにも髪形にも迷いがなく、顔の表情にも自信が溢れ、結果、服にも力が漲るから。そこで生まれるのが、見る人をハッとさせるほどのアティチュードの美しさ。従ってまず何より大切なのは自分がどんな女になりたいか、どんなふうに見られたいのか、それを明確にし、全身に貫くこと。一気通貫、存在からその人の意思が伝わってこそインパクトが生まれ、相手を引きつける。それで初めてオシャレの真の目的が果たせると考えてみたいのだ。

かくしてファッションも美容も無駄にしない。美しさの両輪を共に動かすことで、あなたの存在は光り輝くはずだから。それは歳を重ねるほどに重要なメカニズムとなることも覚えていて欲しい。年齢を重ねた時、スタイルがある人は決して老けない。それだけは確かなのだから。

齋藤薫(さいとうかおる)
雑誌編集者を経て、美容ジャーナリストに。説得力のあるコメントには定評があり、美容業界から絶大な信頼を得ている。弊誌での好評連載「美脳格言」では毎号、名言が数多く繰り出されている。

MODEL=田中みな実

PHOTO=伊藤彰紀(aosora)

HAIR & MAKE-UP=AYA(TRIVAL)

STYLING=西野メンコ

EDIT=GINGER編集部

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