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MYSELFウェルネス

2023.01.17

知っているようで知らない「陰陽五行」と「五臓六腑」を解説!

以前紹介した「気・血・水」のほかにも、漢方には身体をさまざまな視点から見るための考え方がいくつもあります。今回はその中でも「陰陽五行」と「五臓六腑」にスポットを当て、解説していきます。(漢方専門家/わたし漢方 さっち先生)

well-being

漢方を理解するうえで欠かせない「陰陽五行」とは?

「陰陽五行」は「陰陽説」と「五行説」、ふたつの説から成り立つ考えです。どちらも古代中国の自然哲学の思想が由来となっています。

「陰陽説」とは

陰陽のイメージ
自然界に存在するすべてのものは「陰」と「陽」という相反する存在によってバランスが保たれているとする考え方です。

陽……昼・太陽・春夏・明るい など

陰……夜・月・秋冬・暗い など

陰と陽、どちらが良くてどちらが悪いという考えではありません。昼は活発に活動して身体を動かし、夜は休んで英気を養うように、その時々の環境に適応しながら両方のバランスを保つことが大切です。

「五行説」とは

五行のイメージ
自然界の変化や関係性を五つの要素へ分類したもので、お互いの持つ性質を時に助け、時に打ち消しながら調和していくという考え方です。

木……草木が芽吹いて成長する様子
火……熱さや火が燃える様子
土……生き物を育てる土のように豊かな様子
金……鉱物のような硬いものの様子
水……冷たさや水が流れていく様子

ではこれをもう少しわかりやすくイメージしてみましょう。

土と水があることによって木や鉱脈が育ち、実りをもたらします。木が火によって燃えて、水によって消されると、栄養のある土へと変化します。しっかりした土があれば木が育ち、丈夫な木が育てば地盤が強くなります。

たくさんある相互作用の一例ですが、こう考えると自然の変化や性質は互いに影響を与えあっているということがわかります。

よく耳にする「五臓六腑」とは?

バランスのイメージ

「五臓」とは

五行説を身体に応用したのが「五臓」と呼ばれる考え方です。五行説が自然の機能を五つに分けるように、五臓では身体の機能を五つに分けて考えます。

(かん)
生命活動のエネルギーである気や栄養を運ぶ血を巡らせたり、血液や栄養を貯蔵する役割。自律神経の機能も司っているので精神との関係も深く、五臓の中でも中心となる存在です。

(しん)
栄養を運ぶ血を全身に送り出すポンプ機能を担っており、体温や汗の調整が盛んで熱のこもる夏の季節に負担がかかりやすいです。精神や思考などの脳の働きにも影響を及ぼします。

(ひ)
食べ物の消化・吸収全般を担っており、梅雨などの湿気の多い季節は水分の代謝が悪くなるので弱りやすいとされています。血液の漏洩を防ぐ役割も持っています。

(はい)
呼吸器機能との関わりが深く、呼吸を通して新しい気を取り入れたり、邪気が体内に侵入するのを防ぐ役割を持っています。五臓の中でも外気と接する部分なので乾燥やウイルスの流行する季節は弱りやすい傾向にあります。

(じん)
泌尿器系の機能を主に担い、血液以外の水分を指す水をコントロールしたり、成長・発育・生殖活動に関わる精機を養う部位とされています。年齢とともに弱りやすい部分でもあります。

水がなければ火が強くなりすぎて豊かな木々が育まれないように、私たちの身体もどれかひとつがうまくいっていなければ健康から遠のいてしまいます。好調も不調も互いに影響し合いながら、その相互作用によってさまざまな変化や循環をしているのです。そのため、一見関係なさそうに見えることが思わぬ不調の原因になっている場合もあります。
バランスのイメージ

「六腑」とは

美味しいご飯を食べたりお酒を飲んだりした時に「五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染み渡る」という表現を用いることがありますが、これは前述の「五臓」に「六腑」と呼ばれる考え方を加えたものが由来となっています。

「六腑」は、消化・吸収や水分代謝、排泄などを担う中空臓器(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)の働きを一連の流れとして捉えた考え方です。五臓も六腑も単に臓器そのものを表す言葉ではなく、臓器の働きや周辺に及ぼす影響なども含んだ広範囲を指します。


肝との関わりが深く、胆汁を貯蔵して小腸へ排泄する働きがあります。消化を司る六腑の中でも特に重要な役割といえます。

小腸
必要な栄養素と不要物を振り分ける働きがあります。心との関わりが深く、心が弱ると腹部や膀胱機能の働きが低下しやすくなります。


主に消化機能を担い、脾の働きを手助けします。胃と脾は特に関わりが深く、どちらかが弱ると一気にバランスが崩れます。

大腸
小腸から不要物を受け取る役割、水分を吸収する役割を担っています。肺の不調から便通に異常が見られる場合もあります。

膀胱
水をコントロールする腎は余分な水分を膀胱へ尿として送ります。腎からの指示とパワーで尿を排出するので、弱まると頻尿や尿閉の原因となります。

三焦(さんしょう)
対応する五臓はなく、西洋医学的にも実際にある臓器ではありません。津液(しんえき)と呼ばれる唾液、胃液、汗などを含む水液を体全体に通す水路のような役割を持つとされています。

まとめ

専門用語が多くわかりづらい点もあるかもしれませんが、まとめると漢方の基礎になる考え方が「陰陽五行」、それを応用して体の具体的な機能を示すのが「五臓六腑」ということになります。次回は「五臓六腑」のバランスと不調の関係についてお伝えするので、ぜひセルフチェックの参考にしてくださいね。

わたし漢方

「わたし漢方」で届く漢方薬のイメージ

執筆者/漢方専門家 さっち先生
LINEでいつでも相談・処方検討できる漢方薬専門店「わたし漢方」の漢方アドバイザー。「不調とともに生きる女性の毎日を快適にし、やりたいことに全力投球できる手助けがしたい」という想いをもとに、東洋医学に基づいた体質改善の秘訣や健康食の紹介、漢方を取り入れた養生法などを発信している。

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TEXT=わたし漢方

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