口・頭皮・デリケートゾーン・ワキ・足…気温が高まるにつれ気になるニオイ問題。汗を止めることはできないけど、ニオイはケアで抑えることが可能! そこで、あらゆるニオイのお悩みを徹底解剖。正しい知識やアイテム選びなど、人にはなかなか聞けないニオイ悩みの解決法を、プロのアドバイスとともにお届けします。前回の口のニオイケア、頭のニオイケアに続いて、今回はデリケートゾーンのニオイケアをご紹介します。
他人には言えないアソコのニオイ問題・・・。デリケートゾーンのケア
気になるのは私だけ? なんて悩んでいる人に朗報! フェムテックが注目の今、ケアグッズがかなり充実。専用アイテムを使うのは、大人のたしなみと心得て。
読者に聞いた「デリケートゾーンのニオイ」にまつわる失敗談
「夏に、朝からトイレに行く暇もなく、会社でずっと座りっぱなしで作業していたら、汗をかいたせいもあってかデリケートゾーンのにおいが・・・。会議の前に急いでトイレに行って、制汗剤をパンツに突っ込んでかけました」(30歳/コンサル会社事務)
「学年時代に、チケット切りのバイトでプレハブに女子アルバイト3人で入っていたら、1人の女の子に『誰か生理?』と匂いで気づかれました・・・」(31歳/パート)
「真夏に盛り上がってシャワーを浴びずにエッチした時、彼の表情が一瞬曇って・・・。もしかして、臭ってた!? それ以来、エッチの時にデリケートゾーンが臭ってないか気になります」(34歳/セミナー講師)
デリケートゾーンのニオイケアについて先生にQuestion!
アヴェニューウィメンズクリニック 院長、福山千代子先生にデリケートゾーンのニオイケアについて伺いました。
Q. デリケートゾーンが臭う原因は?
A. 無臭の場所ではありません。
健康な膣は有害な細菌やウイルスの繁殖を防ぐため酸性を保っているので、少し酸っぱいニオイがしても問題ありません。ただ、いつもと違うニオイがするようなときは細菌感染や性感染症の可能性があるため、婦人科受診をおすすめします。汗や皮脂、尿やおりものなどが原因でニオイが出やすい箇所ではあるので、入浴時にきちんと洗浄しましょう。
Q. 正しいケア方法を教えてください。
A. 洗いすぎに要注意。ムレによるニオイは、ムダ毛ケアも有効。
ゴシゴシ洗うのは色素沈着の原因にもなるので要注意。特に膣内の常在菌のバランスがくずれると、細菌が増殖しやすくなるので膣内を洗う必要はありません。トイレのビデも毎回使わず、気になるときのみに。ムレによるニオイが気になる人は、ムダ毛ケアも効果的です。
Q. 生理中に気をつけた方がいいことは?
A. ニオイ対策や衛生面から、ナプキンやタンポンは定期的に交換を。
生理用ナプキンやタンポンなど、汚れたらこまめに替えることでムレや雑菌の繁殖を防止。また、月経血が気になる場合は、専用の拭き取りシートなども活用するといいでしょう。
専用アイテムを使うのが大人のたしなみ!デリケートゾーンのニオイ解決法5
では、実際、どんなことをすれば良いのでしょうか。編集部おすすめのアイテムとともに、効果的な解決方法をご紹介します。
解決法01 弱酸性ソープで優しくなで洗い
デリケートゾーンの皮膚は非常に繊細なので、バスタイムにお湯で洗い流すだけでも十分。洗浄剤を使う場合は、肌への刺激が少ない弱酸性のソープを。しっかり泡立て、ヒダの間を指で優しくなで洗い。潤い成分配合の専用ソープを選ぶのも手。
解決法02 意外と見落としがちな保湿。潤い補給で肌トラブルを防止
まぶたより薄いデリケートゾーンの皮膚は、外部刺激に弱く乾燥しやすい部位。また、下着のムレや摩擦によるトラブルが生じやすい部位でもあります。乾燥や肌トラブルはニオイのもとになるので、洗浄したら保湿することも大切です。
解決法03 外出先では専用のシートやスプレーで不快感をオフ
外出先のトイレでビデを使うのはちょっと抵抗が・・・。そんな人は、携帯用のシートやスプレーを使ってみて。特に生理のときなどは、いつもよりデリケートになっているので、殺菌効果のある専用アイテムがおすすめです。
個包装タイプの便利なフェミニンケアシート
抗菌スプレーをポーチに忍ばせて!
解決法04 女性の悩みに寄り添ったサニタリー用品で生理中も快適に
私たち女性が感じる、生理中のストレスや不快感。なかでも生理中の経血のニオイが気になるという人は多いみたい。消臭・抗菌効果のあるサニタリー用品を選ぶことで、せめてニオイに対する不安を払拭!
解決法05 V・I・Oのムダ毛ケアで、すそワキガ&ムレを防止
デリケートゾーンからワキガ特有のニオイがすることを「すそワキガ」といい、外陰部のアポクリン腺から分泌される汗と皮脂の雑菌によりワキガ臭が発生します。ムダ毛ケアでニオイが軽減するので、気になる人は剃毛や脱毛を。
福山千代子(ふくやまちよこ)
アヴェニューウィメンズクリニック 院長。金沢医科大学卒業、日本産科婦人科学会専門医。更年期障害をはじめ、月経痛やPMSなどの治療も積極的に行う。女性ホルモンの影響によるさまざまな不調や悩みを抱える女性の生活を応援。
aw-clinic.com
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