美しくなるための言葉を集めた本が多数存在することから、言葉がその人のキレイに
影響を及ぼすことは紛れもない事実。"美の格言"の裏にあるストーリーを著者の方々に伺いました。
美しくなることの定義を頭と心で理解してほしい
a.『美容の天才365日』 講談社(1998年)
「約20年前、コスメフリークが急増していたころ、美容に偏りすぎる日本女性にある種の危機感を覚えたことがひとつのきっかけ。当時の女性たちはキレイに対してがむしゃらで前のめり。でもその分、空回りしていたのかもしれません」
b.『ちょっと過激な幸福論』 講談社(2001年)
「女性にとって、キレイも成功も結婚も、すべては幸せになるための手段。そうしたこの世の仕組みを伝えるための一冊でした。今では少なくとも結婚=幸せとの決め付けはなくなり、些細な幸福感でも心を満たすようになっていますが」
c.『あなたには“躾”があるか?』 講談社(2006年)
「奥ゆかしさなどの日本の美徳が失われつつあったとき、“身が美しい"と書く躾をテーマにできないかと考えました。内からにじみ出る美しさは心の躾からくるもの。躾とは相手を心地よくするための知識だから」
d.『されど“服”で人生は変わる』 講談社(2009年)
「当時は合コン全盛期。だからとてもリアルに、第一印象、ひいては服が女性の人生を左右していると感じられました。しかし今ファッションはそれ以上に、自分自身が心地よくあるためのもの、という意識にシフトしていますね」
e.『"一生美人"力 人生の質が高まる108の気づき』 朝日新聞出版(2015年)
「単なる若返りではない、本当の意味で人が美しく歳を重ねるとはどういうことか。人生100年、GINGER世代の女性たちも人生にまつわる森羅万象はむしろこれから始まるのだと考え、何度でもやり直せるという気持ちを持って日々丁寧に生きてほしい」
齋藤薫(さいとうかおる)
美容編集者を経て、美容ジャーナリスト・エッセイストに。美容記事の執筆や化粧品の広告制作、企画開発アドバイザーなど幅広く活躍中。